「何でも保管し覚えている女」と「何でも削除し覚えていない男」

夫婦喧嘩や男女の口論になるのは、「言った、言わない」である。
そして女の口癖は「ねぇ、人の話聞いてる?」「ちゃんと聞いてよ」「何度も同じ事を言わせないで」である。女が真剣に訴え、時間を掛けて話してるのに……伝えようする努力も虚しく、男はことごとくその“訴訟”を覚えていない。「ちょっと、ちゃんと聞いてるの?」「じゃぁワタシが今言ったことを同じように言ってみて!」「何を話したか言ってみてよ」というと、大体、男たちは口ごもる。
言った側から覚えちゃいないし、記憶にとどまってない。

ワタシの(女の)話など右から左…と、素早く通過していることが判明する。またそのせいで女の怒りは悪化し、まだ様々なことを言い足りていないのに、「わかった、わかった」……と逃げようとする男たち。「ごめんね、ごめんね」……と口癖のように繰り返す男たち。

会話の結論に達しておらず、問題の解決策は見出せていないのに……。まだ話は終わっちゃいないのにもかかわらず、無理矢理終わらそうとするその姿勢がさらに女の反感を買う。「ねぇ『わかった』って、一体何がわかったの?」「『ごめん』っていうけどナニがゴメンなの?」「何に対して謝ってるの?」と聞くと、「……」沈黙するのである。
口先だけで謝っているのが女にはバレバレであり、「ゴメン」とそういえば許されると思っていた男は心の中で
「失敗した……」と思うのである。

またこんな風に余計なことを言ってしまう男もいる。「ゴメンって言ってるじゃないか!」「何度も謝ったんだからもういいじゃないか!」。

ゴメンという言葉が欲しいのではない。女が持ち出す問題提議に対して、話し合いたい議題に対して、キチンと答えてくれない、ちゃんと向き合ってくれない、この曖昧さ、適当さ……が嫌なのだ。気持ちの入ってない謝罪など女は要らないのに、「ゴメン」でなんでも済まそうとするその根性が許せないのだ。男は謝って話を早めにきりあげようとする。これがまた男女の溝を深め、揉め事を大きくしてしまうのである。トコトン話し合いたい女と、どうでもいいから切り上げたい男。

話をちゃんと聞いてくれない、わかったふりをしてホントは何もわかっちゃいない……という点は女には許しがたいことである。また話を真剣に聞かない、受け入れようとしない、そういう態度だからこそ、男は幾度も同じ事や同じ失敗、過ちを繰り返すのだ……と女たちは呆れるわけである。

「同じ事を何度も言わせないで」――これこそ女の専売特許である。

女が男に頼んでいたことや注文をつけていたこと、または不満や文句を口に出し「なおしてよ」と何度も言ってるにもかかわらず、それを忘れる。男の専売特許は、「そうだっけ?」「え~?聞いてないよ」「知らないよ」である。
これは正しくは“聞いちゃいないよ”“知らないよ”ではなく“覚えてないよ”の間違いである。聞いたという事実をねじ伏せている。これは聞いた上でしっかり忘れているのである。だから、しっかり覚えてる女は激しく怒るのだ。

酒を飲んでる席でもないのに、シラフで話し合ってるのに何故に記憶を失くしたり、その部分が抜け落ちるのであろうか?しかも、女には大事なことであったり、重要なポイントであるにもかかわらず……なのだ。

また女性は言語処理能力をつかさどる左脳に神経細胞が多く、話し言葉に耳を傾け、理解する能力に長けている。だからこそ、女は耳で恋に落ちるのかもしれない。(※前記事参照「恋に落ちる男女に欠かせないもの『男は視覚、女は聴覚』

研究や実験結果により多くの専門家たちは女性の脳の言語をつかさどる部分が男性よりも血流が多いと言っている。話した言葉を、その場でも時間がたってからでもちゃんと思い出すことができる能力が、男性よりも高いのは、この血流の多さにあるのではないかという。

口論においての男側のお決まりの台詞。
「またそんな昔の話を持ち出すのか?」――男は今と昔を切り離して考えようとするし、分けて捉えているが、女には全てつながっている。現時点でしている口論や争いは以前に起こった事柄や事件とくっつけて考える。
今まさに起こってる(怒っている)問題や原因は、女からしてみれば過去に起きた事例と同様なのである。それらの出来事は全て点でつながっている。

女は、「何月何日……朝のゴミ出しでの口論」「何月何日……トイレの使い方について」「何月何日……休日の過ごし方・週末の行き先」などなど。女のアタマはPCのフォルダのようなもので、それらはしっかり「名前をつけて保存」され、しかもタイトルだけでなく文面・内容も記憶されている。

これらはしっかり保管され、いつでも引き出すことが可能。ドラマのように再生、再現できるのである。女のしつこさはこの記憶力の良さのせいにある。とどめていたくなくとも幾つもファイルを持ってしまう女に対して
「俺そんな事言ったっけ?」「覚えていない」……と、なんでも削除してしまえる男性がいうのは喧嘩を売ってるのと同様であり、「何度も同じ事をいうな」「そんな昔のことを持ち出すな」「イチイチ引き合いにだすなよ」などとは、女の怒りを爆発させる地雷の言葉なのである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
「恋のことならなんでもお任せ!」恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト/神崎桃子 「恋が続かない」「いい人止まり」「本命になれない」「男運が悪い」「ダメ男を切れない」「気になる彼を振り向かせたい」「男の人の気持ちが知りたい!」 さまざまな恋の悩みに効く恋愛テクニックをお届け!!

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