結婚生活がうまくいくコツは、“神経質”にならないこと!?

結婚式間近の友人と話していた折。さぞかしハッピーモードかと思いきや、彼はブルーな様子。お相手のことは好きだけど、我侭な性格の自分に結婚生活が続けていけるのだろうかと不安になる、ということでした。実際にしてみないと分からない、という部分があるのは確かですが、独身時代が長い人ならば尚更、共同生活に不安になる気持ちも理解できます。結婚生活を長続きさせるためには、どんな心がけが有効なのでしょうか。

「神経質」だと、離婚のリスクが高まる!?


結婚生活を続ける1番の秘訣は、「神経質にならないこと」である――。カナダのモンクトン大学のボーチャードという博士は、446組の夫婦を対象に「結婚がうまくいくかどうか」の調査を行い、そんな発表をしています。対象になったのは、少なくとも6ヶ月以上結婚が続いている夫婦で、最長で結婚49年、という夫婦もいました。様々な項目について調べた結果、「結婚生活がうまくいくかどうか」の指標(=『結婚適応度』)に最も関係しているのは、「神経質かどうか」という項目であり、夫婦のどちらが神経質であると、離婚のリスクが高まる、ということが分かったそうです。

どんなに好きな者同士でも、一緒に暮らせば衝突も起きますし、気になる部分も出てくるでしょう。一度どこかが気になり始めると、人はその点に意識を「集中」させてしまうので、より一層、気になって仕方がなくなったりもするものです。ですが、『結婚してからは片目を閉じよ、なんて英国の格言にもあるように、結婚生活をうまくいかせるには、あまりキリキリと神経質にならないことが、確かに1番の秘訣なのかもしれません。
とはいえ、相手の言動や振る舞いが「どうしても気になる、許せない」ということならば、話し合って問題改善をはかるべき。でも、「ちょっと気になる」程度のことであれば、「自分も相手も完璧ではないし、“お互い様”だよな」程度に、大らかに構えていたほうがよいのかも!? 

「お互い様」が一番良い関係!?


実は、この「お互い様」というバランス、様々な人間関係で、もちろん夫婦生活においても、とても重要なのです。この関係について説明された、『社会的交換理論』というものがあります。私たちは毎日、他者に何かを与えたりもらったり、助けたり助けられたり、ということをして暮らしていますが、これらすべての交換を、「与える(投入、費用)」「受け取る(報酬、成果)」という概念で表した理論です。

夫婦間でも、様々なものが“交換”されています。食事を作ってあげる、稼いだお金を渡す、プレゼントをする……というような「目に見える物質や金品」の交換だけでなく、感謝の気持ちや、相手のために何かをしたという達成感などの「感情」も、価値あるものとして、交換されています。

1つ1つの価値の重さは人それぞれですが、夫婦のお互いが、「同じくらいのものを与え、もらっている」と感じている間は、均衡はとれているので、どちらも満足という状態です。しかし、どちらかが「交換のバランスが不均衡だ」と感じ始めると、夫婦生活に不満が出てくることになります。前項で述べたとおり、あまり神経質にならないのが一番ではありますが、とはいえ、身内などの気を許しすぎた関係では、ついつい、どちらか一方に負担だけが増え、不均衡(不公平)なバランスが生じやすくもあります。

しかし、「与え、受けとる」というバランスが大きく崩れた人間関係は、長くは続かないことが知られています。そこで、上記の理論では、この不均衡を解消するための3つの方法が述べられています。(1)「片方が、より与えるようにする」、同様に「片方が、より受け取るようにする」こと。(2)その価値についての考え方を変えること。(3)その関係を解消する、という3つです。
分かりやすく具体的に述べますと、例えば「共働きなのに、夫が家事をしてくれないことを、妻が不満に感じている」という場合、
 (1)夫の家事分担を増やし、もっと手伝うようにする。または、妻が満足するような報酬(金品、感謝の言葉など)を新たに渡す
 (2)夫の仕事量が妻よりも多く、大変なことを理解してもらう
 (3)離婚する
ということになります。どちらかが「自分ばかり負担が多い」などと、夫婦生活に不満を生じ始めたら、(1)か(2)の方法で、きちんと解消していくことが大切です。不満ではなく、「自分はラクをさせてもらっているな(=もらいすぎているな)」と感じたときも、相手にも同等のお礼や行動を返していけると理想的ですね。

(おわりに)
結婚生活を長続きさせるコツは、まずは「神経質」になりすぎず、できるだけ気楽に構えること。そして、それぞれが得意な作業を上手に分担する、どちらかに負担をかけることがあれば、きちんとお返しをする……など、「どちらかが与えてばかり」「どちらかが受け取ってばかり」という不均衡なバランスにならないようにすること。こんなことが有効な模様です。ぜひご参考下さいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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