SATCを越えた痛快(すぎる)コメディ『ブライズメイズ〜史上最悪のウェディングプラン〜』

気づけば来月はもう6月。ジューンブライドの季節ですね。ひょっとしたら友人の結婚式に招かれ、出し物までお願いされちゃった!なんて方もいるかも知れませんね。

アメリカでは、花嫁の親友、親族が集まってチームを作り、式当日まで花嫁のお世話をする女性たちの事を、“ブライズメイズ(花嫁介添人たち)”と呼ぶのですが、この度、そんな彼女たちを描いた映画が本国アメリカで公開され、『SEX and the CITY』を越える大ヒットとなり、日本でも4/28(土)からスタート。あまりにセキララすぎて、時々かなりイタい(苦笑)本作、さっそくストーリーからご紹介しましょう。

ストーリー


主人公のアニーは、アラフォー手前の30代独身女性、最近ケーキ屋の経営に失敗し、恋人にも捨てられ全財産を失ったばかり。人生どん底の中、幼なじみで大親友のリリアンが婚約をし、花嫁介添人(ブライズメイズ)をとりまとめるメイド・オブ・オナーを頼まれることに。

彼女の幸せを喜ぶも一抹の寂しさを抱えながら、残りの4人の介添人をまとめようとするが、その誰もが強烈なキャラクターの持ち主でまったく収拾がつかない。とりわけ、美人で金持ちのヘレンとは何度も衝突し、事態は思わぬ展開へ……。

脚本家ムアーロの実体験から生まれた女性ならではの……


本作は、アニー・ムモーロと主演も務めたクリステン・ウィグの共同脚本。ムモーロはこれまで何度もブライズメイズを頼まれ、終いにはうんざりしていたという実体験(苦笑)がベースになっているそう。

選ばれた介添人たちの、花嫁の為によかれと思って出し合ったアイデアが、お互いの主張が強すぎて小競り合いになってしまったり……と、それらのエピソードはかなりリアル。

また主人公のアニーは、決してイイ性格とは言えず、自分が不幸だからとバイト先で幸せそうなカップルに悪態をつくわ、自分に好意を寄せてくれる警官にも素直になれず、大好きな親友をも時として傷つけてしまったり、彼女なりに頑張ってはいるものの、やることなすことトホホの連続。

これら、主人公の設定やストーリー展開に容赦ないのも同じ、女性脚本家だから!? 見ていると、時々自分と重なって笑うに笑えないシーンも(涙)。

強烈なブライズメイズたち


加えて、残り4人のブライズメイズがあまりに強烈なキャラクターで、この時点で男性はついてこれるか、若干心配です……。

そもそも、主演のクリスティン・ウィグは「サタデーナイトライブ」等で活躍するコメディアンとしても有名で、そんな彼女の“宿敵”的ヘレン役には、マックス・ファクターのCMにも出演というとピンと来る方もいるかも?『マリーアントワネット』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』ほか、数々の有名作に出演。また、突き抜けた演技で一度見たら忘れられない存在感を放つメリッサ・マッカーシーは本作で、アカデミー賞助演女優賞にノミネート。撮影は、そんな個性的な彼女らのアドリブ大歓迎で進められたというだけに、そのハジけっぷりは見ている側の方がヒヤヒヤしてしまうほど。

最後に


その発言のキワどさや若干やりすぎ(=決してお上品ではありません……)なシーンの連続ゆえ、女性版『ハングオーバー』と言っても良さそう。(“史上最悪”というフレーズを使っているだけに、映画会社さんもきっと意識されているのでしょう)そのハチャメチャぶりについていける人と、そうでない方で好みは分かれてしまうかも。

とはいえ、ブライダルシャワーのシーンの、美術チームが「派手で趣味が悪かった」結婚式の体験を結集させた(笑)セットや、思わず笑ってしまう結婚式の演出は、これまで様々な結婚式を経験した女性なら思うところが色々あるのでは? また、オンナ同士の友情やアニーの恋の行方などホロリとさせられるシーンも。

第84回アカデミー賞脚本賞にもノミネートされた本作、かなり女性的“イタさ”満載ゆえ、どこまで男性に受け入れられるのか未知数……、ですので、著者としては、なるべく女性同士で行くことをオススメしたいと思います(笑)。
(mic)

『ブライズメイズ〜史上最悪のウェディングプラン〜』
監督:ポール・フェイグ
キャスト:クリステイン・ウィグ
、マヤ・ルドルフ、
ローズ・バーン、メリッサ・マッカーシーほか
2012年4月28日(土)〜全国ロードショー!

この記事を書いたライター

mic(ミック)
ねこ女優・シネマスタイリスト。コラム執筆、TV・ラジオにて様々な映画を紹介。舞台挨拶や来日記者会見のMCも。一方、女優としてひとり芝居や映画出演も

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