「金星の日面通過」は災いをもたらす? 古代マヤ人の考えとは

金星の日面通過「ビーナストランジット」が災いをもたらすという話を聞いたことはありますか? 「天空の見張り人」と呼ばれた古代マヤ族は、天体の星や位置、特に太陽・月・金星は驚くほど細かく観察し記録していました。マヤ族の人々はビーナストランジットをどう考えていたのでしょうか。

古代南アメリカの人々は、金星には危険な天空のパワーがあると考えていました。マヤ人だけでなく、アステカ人も金星の運行を注意深く観察しました。マヤの王たちは、金星の運行に基づいて戦争を遂行し、戦いに挑みました。
神を畏れるのと同じように金星を恐れ、天空の王がお告げになる声を聞くように金星の動きを観察していたのではないでしょうか。

2012年6月6日、金星の日面通過、「ビーナストランジット」がおこります。
マヤ暦からみると、6月6日は「風・1」のデイサインで「風」のトレセーナ(周期)が始まる日です。この日から13日のあいだ、風の神ケツァルコアトルが時の守護者になることが、金星の日面通過とどのような関係にあるのでしょう?

ケツァルコアトルは英知と科学の神、技巧・書き方・数学・天文学・時間試算の神、宗教神話の中心をなしすべての知識を授けた英雄の神と呼ばれ、マヤ族に全ての智恵を授けた後、かならず帰ってくると約束して、金星に戻っていったという伝説があります。

金星って、昼の時間帯に空にあるときは太陽の光で見えませんよね。朝と夕方は、皆さんも知っている光輝く明星としてみることができます。でも私たちは暗い金星を知りません。
金星の日面通過のとき、わたしたちは唯一「金星の影」を見ることができるのです。

日面通過をする金星から、「帰ってくる」と約束したマヤのキリスト・ケツァルコアトルが影としてその姿をあらわすことで、金星の自己犠牲により、人間の心の無意識に眠っている潜在意識に金星自身がもつ本来の輝く光を与え、心の中に閉じ込められた宇宙意識を救済するという素晴らしいチャンスを与えてくれる「時」なのです。

またある意味においては、金星の「影」を見ることは双子の片割れとなるパートナーの存在や、ケツァルコアトルの闇の部分をみるということにつながります。

2012年6月6日が過ぎると次のビーナストランジットは105年後の2117年12月10日です。現人類のほとんどは生きてはいないでしょう。

2012年6月6日「風・1」というツォルキン暦のサインと、金星の日面通過という天体ショーを通してマヤ・ナーカル守護者が知らせたいことは
「その目で金星を見るだけでなく、スピリットや心の目を開きなさい」
「金星の輝きがケツァルコアトルと一緒にスピリットに入ることができるよう、純真なこころでいなさい」
ということなのではないでしょうか。

古代マヤ文明の叡智や暦・予言について、マヤ族が伝えたかった時の思想学や象徴を理解できない人にマヤの予言は怖く感じるのかもしれません。もしくは「怖い」ほうが神秘的で面白いと思っているかもしれませんね。

それはその人の無意識の状態を告げているだけです。「怖い」と思うと幽霊が見えた気がするのと同じです。「恐怖」ほど人間のもつ直感やサードアイを鈍らせるものはないですから。

「金環日食や金星日面通過を見ると災いがおこる」というのも恐怖の刷り込みです。
「無知は人の意識を曇らせる」ことを知っている者が、操作しようとしているのかもしれません。

金星のパワーをあなどったりせず、厳粛に天の事象を受けとめ、太陽系のエネルギーと金星のパワーが集まってきているこのチャンスを、素直に感じてみてほしいと思います。

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