「他人の目」があるほうが、仕事も婚活も頑張れる!?

突然ですが、あなたは「1人だと、仕事や勉強が進まない」タイプですか? それとも「1人のほうが集中して頑張れる」タイプですか? 時と場合による、という方もいるでしょうが、どちらかといえば前者のほうが多いかもしれません。平日昼間のカフェや図書館などには、長時間、仕事や勉強のために座っている人が、老若男女問わず溢れていますね。冷静に考えれば、人の多い場所は騒音も多く、気が散りやすいので、集中しにくいはず。それでも、他人がいる空間のほうが集中できたりするのは、なぜなのでしょう?

理由は「見物効果(観客効果)」!


その理由はズバリ、『見物効果(観客効果)』。心理学では「他者から見られることで、やる気や仕事の量、スピード、質が変化する現象」のことをこう呼んでいます。スポーツの試合で、観客がいたほうが選手たちのやる気が増し、白熱した試合になりやすい……といった現象から名付けられていますが、普段の生活の場面でも、たくさん見られる心理です。

職場でも、周囲に人が多いときほど、無意識に張り切ってしまい、作業が進んでしまう、という人がいるでしょう。逆に、同僚や上司が席を空けてしまうと、なぜだかやる気が低下し、ダラダラ作業してしまいがちだったりも。この効果が働きやすい人は、「他者の存在」を意識する気持ちが強く、言い換えれば、「他者に見られている自分」を意識する気持ちがある、ということ。周囲に「一生懸命、仕事(勉強)をしている人」だと見られたい……という意識が、モチベーションをアップさせる力になってくれるのですね。

在宅勤務の実践が難しいとされるのも、こうした『見物効果』が働かず、労働意欲が低下しがちだから、といった一因も指摘されています。仕事や勉強にはしんどい部分もあり、誰だって本当は放り出して、楽なことだけをしていたいものですが、そうした怠け心を防止してくれ、能力以上にも頑張らせてくれることもある、「他者の目の存在」。うまく利用して、効率アップを計りたいものですね。

とはいえ、見物効果はどんなときでもプラスに働く、というわけではないので、時と場合によって、上手に使い分ける必要もあります。冒頭に書いたように、「他人がいると集中できない」タイプの人もいますし、そうでない人でも、場合によっては、「一人で作業したほうが集中できる」というタイミングもあるでしょう。1人でも集中できるとき、1人でないと集中できないような複雑な作業のときは、やはり静かな場所を選んだほうが、集中力は増し、効率、スピード、質なども上がります。公共の場所であれば、耳栓をして作業をする、壁の多いスペースを選ぶなどの工夫するのも良いでしょう。

恋愛でも利用できる!?


また、恋愛の場面においても、『見物効果』は見られます。例えば、「皆にモテる人だと思われたい」願望が強い人は、学校、職場、パーティー、合コンなど、周囲に人が多い場所のほうが、妙にやる気が増して、普段以上に頑張れたりもします。他の異性よりも優位に立ちたい、といった競争の心理だけでなく、「他人からどう思われるか」ということが原動力になり、実際の行動力に繋がることもあるのですね。

以前、「ネット婚活が続かない」と相談してきた女性がいました。彼女は適齢期なので周囲にも色々言われるものの、「その実、そんなに切羽詰まっていない」そうで、1人でネット婚活していても、途中でモチベーションが下がってしまい、面倒くさくなって辞めてしまう……とのことでした。もしも彼女が、見物効果が働きやすいタイプ、つまり他人の目があるほうが頑張れるタイプであれば、1人で行うネット婚活よりも、パーティーに出かけるとか、他者の目がある場所で知り合っていくほうが、モチベーションが上がり、結果的に行動力も増して、成果に繋がりやすいかもしれません。

いかがでしょうか。仕事でも婚活でも、思い当たる傾向がある、という方は、ぜひこの『見物効果』をうまく利用してみてください。思わぬモチベーションアップや効率アップが期待できるかも(!?) しれません。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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