SNS上の「○○自慢」が気になる!? その心理とは

今や、何のSNSも使っていない若者を見つけるのは難しい時代。今年は特にFacebookが広がりを見せ、7月の時点で日本の登録者数は1004万人。これは世界で第7位という人数だそうです。しかし、利用人口増加に伴い、その「使い方」に悩まされる人も増えている様子。「友人のタグ付けで仕事をさぼっているのがばれた」などのトラブルから、「イイネを押さなくてはならない義務感」「他人の生活のリア充ぶりに凹む」「幸せ自慢が鼻につく」といった、感情的な悩みまで。新しいツールなのですから、失敗もしつつ、自分なりにベストな使い方を見つけられればいいのですが、一度気まずくなってしまうと、後々難しいもの。人間関係の悩みが尽きないのは、ネット上でも同じ模様です。

人はどうして“自慢”しちゃうの!?


特によく聞かれるのが、他人の“自慢”が嫌だ、という声。そもそも自慢したがりな人もいますが、当人に全くそのつもりはなくても、受け取る側の状況や心境によって「自慢」と感じられてしまうこともあるのがSNSの難しいところですね。ネット上は、“情報を受け取る相手”の顔色が読めない分、ひとりよがり、身内よがりな投稿をしてしまいやすい……というのも理由の1つと言えるでしょう。

さて、意識的にしろ、無意識にしろ、人が「自慢」をしてしまうときには、以下のような心理が働いているから、とされています。
・他者の関心を買いたい
・自分の存在を認めてもらいたい
・自分をユニークな人物として特別視してもらいたい00000

「相手に比べてよりユニークな存在でありたい」という願望が強い人は、特に、競争心から、「自分のほうがもっと幸せだ!(不幸だ)」と他人と張り合おうとすることもあります。こうした心理は「自己顕示欲」とも言えますが、大抵の人が多かれ少なかれ、持っている感情ではあります。それに、自己顕示欲、というとあまり聞こえは良くないですが、仕事上や交友関係のなかでは、「自己をアピールすること」が必要な場面も沢山あるので、うまく表現すれば、“強み”としていくこともできます。自己アピールの上手な人は、ネット上でも周囲の流れを読むのがうまく、他人に気持ちよく注目されるような投稿ができる、言えるかもしれません。

“不幸自慢”の心理とは?


さて、自慢といえば“幸せ自慢”が主流ですが、なかには“不幸自慢”のような投稿も。嬉しくないことや不幸な出来事があったとき、普通は「なるべく他人に知られたくない」と思い、隠そうとしますが、なぜか、自ら積極的に周囲に話してしまいたくなることもある。こうした心理も、皆さんも今までに一度くらい経験があるのではないでしょうか。メジャーなものでは、「貧乏自慢」「苦労自慢」「病気自慢」などが挙げられます。

・「貧乏自慢」……今どんなにお金がないか、給料やボーナスがどんなに少ないか、どんな節約暮らしをしているか、など
・「苦労自慢」……自分の仕事がどんなに大変か、今までどんな風に頑張って生きてきたか、など
・「病気自慢」……どんな重い病気、辛い治療を経験したか、どんな持病に悩まされていて大変か、など

中には、芸人さんのように、脚色や誇張をしてまで不幸話をする人もいるほど。しかし心理的に見れば、辛い気持ちや不幸な出来事を“ネタ”にして話すこと(=『対象化』)によって、その体験を客観視し、心が本当に辛い状態になることから回避している、という場合もあります。もし、友人がSNS上で不幸話をネタにしていたら、コメント等でも笑って受け止めてあげる……くらいの度量は持ち合わせていたいものですね。

平和に使いたいなら、身近な仲間とだけやるのが一番!?


全世界に公開している、という意味では「ブログ」も同じですが、自らそのサイトへ見に行かなくては読めない分、こちらは自己責任。SNSは、色々な人のブログがまとめて表示されてくるようなツールなので、便利な一方、“強制的に”相手の視界に入ってしまうために、ちょっとしたことで「不快」と感じられてしまうことも多いのかもしれません。浅い付き合いの人にでも、簡単に、日常や心の中を見せてしまえるツールですが、投稿が鼻についてしまう人がいる場合、結局はその程度の間柄、というだけのことかもしれません。

誰だって聖人君子ではないので、何かいいことがあったり、辛いことがあったときには、「誰かにちょっと自慢したい」心理や、「誰かに構ってほしい」心理を持っているもの。自分が良い状態でなければ、他人に嫉妬や羨望を感じてしまう心理だって、誰にでもある、と言えるでしょう。そうした気持ちを少々感じることがあったとしても、幸せな友人に素直に「おめでとう」と言ってあげられたり、辛い事があれば励ましたりができる、そんな親しい仲間たちだけで楽しむのが、結局いちばん平和で楽しい使い方、なのかもしれませんね。さてさて、皆さんはSNS 、どんな風に活用していますか?
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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