「クリスマスまで間に合わない!」 彼氏がいない女子の焦り

11月に入りクリスマスまで2カ月を切った。クリスマスはもうそこまできている。一年の中で誰もが浮き足立つ時期……ではない! シングルにとってはひとりでいることの寂しさや侘しさを感じるこの時期。
あらゆるイベントの中でクリスマスというのは恋人がいない場合は一番厄介な世の中の大イベントである。クリスマスが近づくと人恋しくなったり、一人でいることに焦りや不安を感じる。普段「私は仕事が恋人よ」とか「別に一人でもさびしくなんかないわ」とファイティングポーズをとって表向きは強がっている女子でも弱気になる時期なのだ。

私の周りもシングルの人間はこの時期、「今年どうしよう……」となる。これがプレゼント選びやレストランのセレクトで「どうしよう」と困っているならば嬉しい悩みなのだが、
「いったい誰と過ごそう?」
「その日をどうやってやり過ごすか?」
……なのである。サンタは来てくれなくとも誰のとこにも聖なるイブの日は訪れる。

彼氏彼女持ちの友達というのはクリスマスの晩に付き合ってくれようなボランティア精神は全く持ち合わせていない。それどころか彼氏のいる女子、決まった相手がいる女というのは特にこのシーズン、独り者に対して妙に勝ち誇った顔をして優越感に浸るのだ。

「アンタと違って私って幸せ者」と比べる。女というのは何故に人の不幸や情けなさを見て自分が恵まれている、自分の方が幸せだと感じるのであろうか? そして相手の幸せな姿を見せつけられると自分が情けない気分になるのは何故であろう。

結婚式の時にバージンロードを歩く新婦は、まだ行くあてのない女友達に「お先に~」というオーラが出ており、キャンドルサービスも上から目線の余裕の笑顔。そして一方で主役である純白のドレス姿に身を包んだ新婦に祝福の拍手をしながら、独身者は心の中で舌打ちするのである。

「なんであの子が結婚できて私にはできないの?」「悔しい」……というように、彼氏がいること、パートナーがいることは勝ち組であり、女がひとりで居ることは世間からみれば「アンタ負け」……という勝負的な風潮。

クリスマスもこの風潮は当てはまる。
シングルの男性と違いシングルの女が独りでいると気の毒であり惨めだととられるのである。この世相に対抗して「仕事が忙しい」「クリスマスどこじゃないのよ」と仕事のせいにしたとこで周りからは「一緒に過ごす相手がいないんだ」「誰も相手してくれないのね。可哀相」という視線が突き刺ささることになる。

寄せ集めの女子会をするにしてもその日はテンションなど上がらない。普段楽しいはずの女子会もクリスマスの時は傷の舐め合いっぽく感じる。また、どこのお店もカップルだらけでそこに独身者の集まりが乱入するのははばかれる。普段なら堂々と美味しいレストランや話題のお店に入っていけるのにその日ばかりは遠慮してしまうもの。お連れ様が異性でないと居心地が悪い。

小洒落たレストランは場違い、お呼びでないのだ。……かといってオヤジ達が戯れる居酒屋にいっても“彼氏のいない寂しい女ども”として見られる。家族からのけものにされているようなオッサン達から惨めな者同士として要らぬ同情をされるのも悲しい。

イブのその日はスポーツクラブだってガラガラ。
そこに来ているというのはイコール「私には誰もいません」「相手がいない」「行くところがない」と公言しているようなもので、ひとり者、残りものが黙々とトレーニングをしているということとなる。私の知り合いに“過ごす相手がいない”と思われるのが嫌で、その日は予定がなくともわざと見栄をはってジムにいかない女子もいる。

クリスマスなどという厄介なイベントのせいでパートナーがいない相手は息を潜め目立ないようひっそりと過ごさねばならないのか? ……である。自分が悪いことをしているわけでないのに、ひとりでいることが息苦しくなる。だからこそ毎年この時期になると「クリスマスまでに恋人をゲットしよう」などと意気込んだり焦ったりするのだ。

お見合いパーティーやイベントに参加し飲み会や合コンやらなんやらと出会いを求めてこまめに顔出しする。しかしこの時期におみパや出会い系に参加する男達は体目的、それ目当て、もいる。クリスマスに誰か(女)と過ごせば聖(性)なる夜だからヤレるだろうと思っている男は少なくない。クリスマスはロマンチックな夜でもなんでもなく男にはやれる日、クリスマスにかこつけてやる日だったりする。

そしてこういう時期に作るお相手やイベント用の恋人はたいてい長くは続かない。または自分を安売りした相手とは後々うまくいかない。私はクリスマス前に見つけた恋人とクリスマス後に別れているパターンのカップルを何度か見ている。クリスマスが終われば“さようなら~”。または自然消滅……となる。

クリスマスに一緒に過ごすこと、たとえこの目的が達成したとしても、これからもずっと過ごしたい相手かどうかである。恋人としてその相手が本当にいいかは別問題。

もうすぐクリスマスにだからと切羽詰まって付き合ってしまうのは互いにその日を過ごせる都合のいい相手を探したに過ぎない。クリスマスはあくまでもイベント。お祭りや行事の前は誰でもノリノリ。
それを乗り切ってもその日が過ぎたら魔法は解ける。テンションも下がる。祭りの後は誰もが我に返るし正気に戻る。

盛り上がってたのはクリスマスという一大イベントのせいであり、落ち着いて考えてみると「この人じゃぁない」ということになる。

働く女子の「彼氏と別れたことのある月」の調査では、別れた月のダントツの第1位は27.3%で「3月」。
卒業や移動など、人生の転機となりやすいこの時期に別れるカップルは多いようだが、第2位は19.3% で、クリスマスがある「12月」なのだ! 年末に別れるカップルは多い。

クリスマスは越せても年は越せない。

「この人とは無理……」
新年までまたぎたくない。年末の大掃除のように、きれいサッパリ一掃し新年を迎えたいのだ。クリスマスの駆け込み恋愛は“とりあえず”……に過ぎない。

今年のクリスマスまでになんちゃっての恋人はできるかも知れないが、ちゃんと年を越せる、また付き合う上で振りかかる問題にも乗り越えられるような本物の恋人を作って欲しい。

真の恋人は即席で作れるものでないのだ。
……もし簡単に作れたとしても即席は即終了、簡単に終わることとなる。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
「恋のことならなんでもお任せ!」恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト/神崎桃子 「恋が続かない」「いい人止まり」「本命になれない」「男運が悪い」「ダメ男を切れない」「気になる彼を振り向かせたい」「男の人の気持ちが知りたい!」 さまざまな恋の悩みに効く恋愛テクニックをお届け!!

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