本離れ? 年収により日本人の読書習慣は変わりつつある? 本と人との付き合い方

「趣味は何?」……と聞かれて「読書です」と思わず答えてしまったことはないだろうか? 自己紹介やプロフィール、または履歴書などの趣味の欄に「読書」と書いたことはないだろうか?
仮に代表的な文豪達の著書や古典文学などを読んでなくともついそう答えてしまったり、実際よく読んでいるものが漫画や雑誌、コミックばかりであったとしてもジャンルに関係なくそう答えるかもしれない。

また趣味が“読書”といえば聞こえもいいし、なんとなくカッコもつくし……それに好きな作家や最近読んだ本の内容などから相手との会話が盛り上がることもある。

「趣味としての“読書”」実態調査!……によると、
86%の人が読書を趣味欄に答えたことがあるという結果となった。確かに「新刊JP」のアンケートなのだから多少のバイアスがかかっているかも知れないが、それでもこの数字は驚異的。

……となっている。では果たして「読書」というものは“国民的な趣味”の代表のひとつといってもよいのか? 本当に日本人は読書好きであり本を読んでいるのだろうか? 今日はそこをツッコみたい。

さて“読書の秋”というが定められた“読書週間”もこの時期。
終戦まもない昭和22年、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催された。
そのときの反響はすばらしく、翌年の第2回からは期間も10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)と定められ、この運動は全国に拡がっていき、そして『読書週間』は、日本の国民的行事として定着し、日本は世界有数の「本を読む国民の国」になった。

……とのこと。

国民的行事、本を読む国民、読書が趣味の日本人? 読書週間には文句はないが既に読書が趣味となっている人には習慣化されているはずであり、週間ではなく習慣として見に付いているはず。あえて読書週間は必要ない。
また好きとか趣味というのはあくまで自称である。どのくらい本を読み読書に時間をさいているかとは別問題。

「読書時間の国際比較」は興味深い。内容はこうである。

韓国人の活字媒体の読書時間が世界最下位であることが分かった。米ニューヨークにある市場調査機関「NOPワールド」の調査によれば、1週間あたりの活字媒体読書時間の1位はインド(10.7時間)で、韓国より3倍以上も多く、米国(5.7時間)より2倍余多かった。次に、タイ(9.4時間)、中国(8.0)、フィリピン(7.6)、エジプト(7.5)の順だった。
一方、日本(29位/4.1時間)、台湾(28位/5.0)、ブラジル(27位/5.2)などの国民は読書時間が極めて少なかった。世界平均は6.5時間だった。
今回の調査は昨年12月から今年2月まで、全世界30か国で13歳以上3万人を対象に、個別面接調査を通じて行われた。

日本は極めて読書時間が低いのだ。30カ国中の調査で日本は29位、ということは“ブービー賞”! そして平均4.1時間と言うことは日本人は一日約30分も読んでいないことになる。自称本好きな国民、日本は世界有数の読書時間の短い国なのか?

また反響を呼んだビジネス誌、PRESIDENTの2012年4月30日号の特集記事「仕事リッチが読む本 バカを作る本」~年収別!こんなに違う読書の質、量、読み方~では、一体どんな本を読んでいるのか? 年収別に読んでいる本の傾向や読書時間についてのアンケートだったのだ。そしてその結果は高収入ほど読書時間が長いことであった。

年収500~900万円は、一日5~30分未満なのに対して、 年収1500万円以上の平均は30分以上。そして、月間読書量も本への投資額も書店に足を運ぶ回数も年収とともに比例しているということ。またアンケートでは年収が低い人ほど「本を読む時間がない」と言っているという話。忙しくて時間を作れない、読書の為に時間を割くのは大変なことのようだ。

年収が500万台の人の読書時間が一日5~30分未満……? まってほしい。日本の平均年収はそれ以下である。国税庁「平成23年分 民間給与実態統計調査」によると、平成23年、民間企業で働くサラリーマンや役員、パート従業員の平均年収は409万円。そうなると多くの人は一日の中であまり読書をしていない……ということになるのだ。
日本人の大半は「本を読む時間が少ない」ということになる。日本の景気低迷とともに本離れ、活字離れとなるのか?

また電子メディアも発達により若者も読書よりゲームに費やす時間が増え、更にはSNSの普及により、本を開くよりもパソコンによって情報を得る時間が増えている。

日本に読書週間はあっても本を開くのが習慣になるのには難しいようである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
「恋のことならなんでもお任せ!」恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト/神崎桃子 「恋が続かない」「いい人止まり」「本命になれない」「男運が悪い」「ダメ男を切れない」「気になる彼を振り向かせたい」「男の人の気持ちが知りたい!」 さまざまな恋の悩みに効く恋愛テクニックをお届け!!

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