「空気みたいな存在」これって恋愛なの?

「いま付き合っている彼とは一緒にいると楽なんだけど、本当にこの人でいいのかな?と思うこともあって……」

「前の彼とは価値観が全然違うし疲れることも多かった。今の彼はフィーリングがピッタリで楽ちん。でもなんか物足りない……」

価値観や感覚がしっくりくるので一緒にいやすい。ドキドキやハラハラはないけれど、いままでの恋愛に比べて疲れない。背伸びしなくていいしプレッシャーをかけられないので、とにかく「楽」……。

こうした恋愛を求める傾向が、男性・女性問わずここ数年で急激に広まっています。とくに男性は、その流れにいち早く対応していて、それほど興奮がない代わりに、めんどうなこともない恋愛を好む傾向にあります。

いっぽう、女性のほうはまだ心のどこかでひっかかりを感じている様子。

恋愛っていうのは、もっとドキドキしなくちゃいけないんじゃないか、結婚っていうのは、もっと情熱的にゴールインするものじゃないか。「一緒にいると楽だけど、これって恋愛?」と首をかしげる女子は少なくありません。

中には「空気みたいな存在なら、空気でいい!」と言い放つ女性も。

その男女の温度差、人生に恋愛を求める度合いの隔たりこそが現代の悲劇。カンタンにいえば、女性は恋愛映画を観るけれど男性は観ない、ということ。シンプルな話ですがまだまだ根強いのです。

「楽」(らく)というと、努力をさぼっているようで響きが悪いかもしれませんが、人生、「楽」(たの)しいにこしたことはないはず。つい「これって恋愛かな?」と疑ってしまうのであれば、いっそのこと「恋愛(=恋し愛される)をしている」のではなく、「楽楽(=楽ちんで楽しい)をしている」のだと考えてしまうほうが、すっぱりと割り切れるかもしれません。

恋愛がうまくいかない、相手からの気持ちが足りないと嘆いている女子は、もしかしたら、幼いころから慣れ親しんできた「恋愛幻想」に縛られているだけかも。

「恋愛中毒」を自認してドキドキする相手ばかりを求めずに、パートナーとへらへらとのんびり生きていこうとする人生観が、これからますます求められていくことでしょう。
(五百田達成)

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