3月14日「パイの日」に見る「正しい恋愛」と「ウソっぽい恋愛」

3月14日は誰もが知っているホワイトデーです。かれこれ30年くらい前は、ホワイトデーにキャンディーやマシュマロを贈るという文化があったように記憶していますが、2002年から3月14日は「パイの日」になっているそうです。皆さんは知っていましたか? 著者は知りませんでした。

3.14だからパイ(π)というわけで、日本パイ協会が02年にパイの日を制定し、毎年キャンペーンを実施しているそうです。キャンペーンでは、協会に加盟しているお店がパイ菓子の販売に力を入れたり、パイ菓子の特別商品を作ったりするそうです。

さて、この「パイの日」には、なかなか素晴らしい(?)意味合いがあるようです。それは、3.14がどこまでも割り切れない不思議な数字ということから、「割り切れない気持ち」ということだそうです。恋愛は割り切れない。これをホワイトデーに啓発するいいきっかけとなっているんですね。どことなくおしゃれな感じがしませんか?

今の小学校では、円周率を「およそ3」と教えているところもあるようですね。そんなことをしてしまうと正六角形の面積と円の面積が一緒になってしまうと思うのですが、どういうわけか「およそ3」と教えることもあるそうです。昔は3.14のあとをどれだけ暗記できるかを競ったものですが、今はやらなくなったのでしょうか。

恋愛とは割り切れないものだ。もっと丁寧に言えば、恋愛とは割り切れない気持ちを抱えざるを得ないものだ。こういうことを人々に教えるために、わざわざパイ協会がパイの日を作ったわけではないと思いますが、こういうことを知らない男が増えているから、ストーカー被害にあう女性が後を絶たないとも言えます。

こう考えてみると、男女ともに、割り切れない思いをしっかりと胸に抱えるような恋愛をしたほうがいい、ということがわかります。最近ネット上でも「ざっくり言うと」という要約した文章で読ませるニュースがあるそうですが、ざっくり3ですと言い切れる恋愛って、やっていてもつまらないでしょう。そもそも、それは恋愛とは言い難いものです。
地球何周分もの割り切れない思いを抱えることにこそ、恋愛の面白さがあるのです。ときどき燃えるようなエッチをしてキスをして、割り切れたなと思いつつも、翌朝、また悶々と割り切れなさに頭を悩ませる。これが健全な恋愛です。
(ひとみしょう)
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この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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