余計な匂いは別れの元。男性から不意に抱き締められてもあなたは大丈夫?

夏になるとニオう女!? キュートな彼女から異臭が……


夏が来ると、ほんのり匂う女友達がいた。この場合の「匂う」は「臭う」と書くべきなのかもしれない。夏の満員電車でいやおうなしにかがなければならない、あのツンとくる酸化した油のような臭い。はじめはその発生源がまさか彼女だとは思わなかった。

アラサーの彼女は、仕事熱心でスキルアップのために資格を取るマジメな努力家。しっかり者で「家計を預けても安心でしょっ」というタイプなのだが、残念ながら彼氏はできてもどうも長続きしない。

「結婚したいんだけど、私ってどうしてもあと一歩のところで逃げられちゃうタイプみたい、あはは~」
屈託なく笑うその笑顔は、美人とは言い切れないかもしれないが十分キュートである。ファッションセンスだって決して派手とか目立つとかいう感じではなく、男性からしたら「キチンとした着こなしで好感が持てる」雰囲気なのだ。その友人から暑い時期になるとなにやら異臭がする……と気付いたのは数年前のある夜のことだった。

その日、久しぶりに再会した彼女と女子数名は都内のデパートの屋上に季節限定で設置されたビアホールで飲んでいた。定番の枝豆などを頼み、ジョッキを重ねる私たち。その日は21時を過ぎても気温が30℃から下がらない熱帯夜だった。一日中働いて乾ききった喉に流し込むビールのおいしさと、周囲の活気にあおられみんな上機嫌だった。しかしその中の一人が不意につぶやいた。

「ねえ、なにかさ、……ニオわない? なんていうか、その……オヤジ臭みたいな!!」

このけげんな問いかけに、一同一瞬眉をひそめたあと、テーブルの上の皿を指さして言った。
「あ、きっとソレじゃない?」「ああ、これか!!」
私たちのテーブルには、今しがた運ばれて来たばかりの女子の大好きなカマンベールチーズフライがあった。黄金色のそれは口の中でとろりと溶け美味だが、確かに特有のニオイがある。その場は納得したが、皆で平らげたあともなお残るナゾの匂いに、内心では首をかしげたままだった。

ニオイが彼を遠ざける!? 友が恋を失ったワケ


彼女の場合、よくいる腋臭(わきが)の人のように、「電車の車両中がその臭気に染まる」「酸っぱい匂いがして目が痛くなる」といった強烈なものではなく、「至近距離に近づくと何となく妙なニオイがする」といった程度だったので、確信を持つのに時間がかかった。
けれど、それから数年(数回)彼女とともに暑い季節を過ごした私は、友としては悲しい事実を認めざるをえなかった。彼女はニオう。夏になると「匂う」ではなく「臭う」のだと。それに気づいた私は、大げさに言えば煩悶した。

「どうしよう……友人として、コレは告げるべき?」「いやいや、言えない。絶対ムリムリ」

なんでも言い合える、仮に下ネタすら言えるような仲であったとしても「ねえ~、あんたってちょっとニオうよ??」なんて、こんなことものすごーく言いにくい!! それは彼女の努力ではどうにも出来ない、体質の問題なのかもしれないし……友人がきちんとした女性であればあるほど、彼女の心を深く傷つけてしまうような気がしてならなかったのだ。

悩みも秘密の話もなんでも打ち明けられたとしても、そんな女同士でも口にできない、指摘できないのがニオイというもの。それが異性相手ならば避ければいいことだし、仮に彼氏として交際してはじめて匂いが発覚したならば、たぶんほとんどの人は理由を告げることなく、なんとなく離れていくことであろう……。

そこまで考えて、ハッとした。

彼女は最近、数カ月付き合った恋人と別れたばかりだった。もちろん、男と女の別れの原因など人それぞれ十人十色……。けれど、思い起こせばその彼女から「なんか、連絡つかないんだよね。避けられてるのかな……」とか「え~ん、またダメだったよ」などと、私の元に救いを求める電話が掛かるのは、いつも夏を目の当たりにした時期だったような気がする。

もしも彼女のあのわずかな「臭い」が、彼氏の足を遠ざけた原因のひとつだったとしたら……? これはもはや放っておけない。その「臭い」を放置していてはならないのだ。……ということで夏に向けてデオドラント製品のリサーチをすることにしたのである。

ニオわないために、何を使えばいいの?


近所のドラッグストアに駆け込み「制汗剤」コーナーの前で目を疑った。季節柄、力が入っているのは当然とはいえ、色とりどりの容器が文字通り山のごとく積んである。

「種類が多すぎて、いったいどれを使えばいいのかわからない!」

これがデオドラント製品を探すときの、一番の悩みではないだろうか。しかし彼女の今後の恋のためにもここでやめては女がすたる。もう夏本番前なのだ。勇気を出しながらも同時に遠回りにできるだけやんわりと彼女に伝えるのが真の友情。
「ねえ、こんな製品があるみたいよ」「なんかコレいいみたい」とうまく促すためにもとにかく店員さんを捕まえ、声をかけて聞いてみる。

「すみません~、デオドラント製品って、どんなモノを使えばいいですかね?」

デオドラント製品について全くのズブのド素人の質問に、有能そうなベテラン店員さんはけげんな顔をせず答えてくれた。その結果分かったのは、以下のようなことだった。

ニオうのは汗じゃなくて雑菌! 目的に合わせて、種類ごとに使い分けよう


夏のニオイの原因はふき出る汗……と思われがちだが、なんと汗自体は無臭なのだとか。汗をそのまま放っておくとさまざまな雑菌とが混ざり合い、周囲の人たちを困惑させる香りの源になるのだそうだ。
「それなら汗をかかなければいい」とか「とにかく強い制汗剤を……」とか思いがちだが、汗は体温調節の大切な機能も担っているので、そう単純なものではないらしい。
今度は店で売れ筋の商品を聞いてみた。

手軽さはナンバーワン。気になる範囲が広い時には、スプレータイプを使おう


「やはり一番種類が多く、皆さん使い慣れてらっしゃるスプレータイプは根強い人気がありますね」とベテラン店員さん。その中でも資生堂で出している、【資生堂 AG+ パウダースプレー e】(無香料、180g、参考価格:993円)は老舗のブランド力もあり、女性たちに人気だそうだ。
AGとは殺菌力があることで有名な銀のことである。その銀を含んだ「銀含有ゼオライト」という成分を独自開発し、配合したのが特色なのだとか。こちらもうれしい無香料。スプレータイプなので、足の指などにもカンタンに使えるのが夏にはとても便利。お子さんやペットのいるご家庭は、誤吸入にはご注意を!

こまめに塗り直せないときのおススメはコレ!


「とにかく長時間汗とニオイを抑えたい、というときは、お出かけまえにあらかじめクリームやスティック、そしてロールオンタイプのものを直塗りしてください」とベテラン店員さんのアドバイス。手軽なスプレータイプもよいけれど、気になるワキに直接制汗剤を塗り込めたほうが、やはり効果は長く続くのだとか。こちらのお店で一番の売れ筋だという商品、【デオナチュレ さらさらクリーム45G】(45g、参考価格:1188円)を試してみた。

ミョウバンとも呼ばれる天然アルム石を配合し、その天然成分で皮膚に膜をつくり雑菌を寄せ付けない(=ニオイを寄せ付けない)という仕組みなのだとか。何よりうれしいのが無香料であるという点。ニオイにニオイが重なり、よりいっそう悪臭を放つという悪循環を完全に避けることができる。また、パラペンなどの防腐剤無添加とのことで肌に優しく、女性にとってはうれしい気遣い。

クリームタイプで塗りムラも気にならず、気になる白残りがないのも◎。手を汚さずに塗り込めやすいスティックタイプ、【デオナチュレ ソフトストーンW】(20g、参考価格:1080円)も人気だそうだ。

クリーム、スティック、ロールオンタイプは塗り込めさえできれば“効果はほぼ同等”とのことで、「使用感によってお好みで使い分けてください」とのことだ。

外出先では、手軽なシートタイプが有効!


「朝時間のない時や、外出先での急な発汗に悩まされて、とにかくすぐにサッパリしたい!というときにはコレですね」と差し出されたのが、シートタイプの制汗剤。
【花王 ボディシート・うるさらボディケアシート】(携帯用:参考価格10枚360円、徳用:参考価格36枚615円)。
これは特に20代~30代女性に人気とのこと。早速家に帰り試してみた。

まず驚いたのはそのコンパクトさ。手のひらに収まるくらいの大きさで、オフィスなどへの持ち運びに便利そうだ。「うるさら」をうたうだけあって、拭いた瞬間はサッパリしているのにあとにはサラサラとした適度なうるおいが残る。女子的にはサラリーマン得意の居酒屋のおしぼりのように人前で豪快にふきふき……とはゆかないが、“出先でトイレに駆け込みこっそりリフレッシュ”などというときにいかがだろうか。

根本からニオイを消したい場合は!?


こちらは普通の店頭では取り扱っていないが、匂いにすごく敏感で制汗剤オタクともいえる知人からおススメされたものがある。その知人いわく、上記のような制汗剤と並行して、日頃のケアにおいてデオドラント製品を取り入れると相乗効果でさらに気になるニオイが抑えられるらしい。
「私は普段から、ニオイを抑える石鹸で体を洗っているの。おかげで夏になってもそんなに慌てなくて済むかな」そんな彼女が使っているのが、炭酸パックでおなじみのフェヴリナ社から出ているこちらのソープ。
【フェヴリナ ナチュラルソープ デイフィニッシュ】(夜用洗顔石鹸、100g、税込価格:4104円)

本来は夜用の洗顔石鹸(せっけん)だが、友人は暑さが増す六月頃から全身を洗うのにも使っているそうだ。竹炭の100倍の吸着力を誇るという天然成分「ゼオライト」が、気になる汚れやニオイをしっかり抑えてくれるのだとか。
「高っ!!」とその値段に恐れおののきながら、友人にかけらを分けてもらい試してみた。軽くこするだけで、クリーミーな泡が簡単に泡立つ。洗浄力は強めでさっぱりした洗い上がりだが、「石ケン素地、ゼオライト、水、香料」のみ配合というシンプルな成分のせいか、顔も体もつっぱるような感じはあまりない。

石鹸自体は無香料である。洗ったあと何もつけずに一日過ごしてみたが、確かに肌がさらさらと気持ちよく、いつもより汗のニオイが気になるまでの時間が長いような気がした。
現在のところフェヴリナ社のオンラインショップでしか手に入らないが、試してみる価値はあるかも!?

夏の恋を逃さないために


その人独自のニオイは、異性を惹(ひ)きつけるフェロモンでもある。けれどキツイ香りを好まない日本人には「無臭に近い状態」が好まれるのもまた事実。あなた自身の香りで彼を魅了するためにも、よけいな「臭い」は禁物。夏はいつどこで、何が起こるかわからない。いつ、誰かに至近距離で抱き締められてもいいように、この夏はデオドラント対策を試してみてはどうだろうか。

男性は女性が思っているよりもデリケート。もしあなたの「臭い」が原因でフェードアウトを決め込んだとしても、彼らは決してそれを口にすることはない。20mlや40mlの小瓶ひとつで回避できる悲劇は、あらかじめ避けるに越したことはない。

夏の恋を逃がさないために......。

※価格は2014年7月現在のもの

(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
「恋のことならなんでもお任せ!」恋愛事情専門家・恋愛コラムニスト/神崎桃子 「恋が続かない」「いい人止まり」「本命になれない」「男運が悪い」「ダメ男を切れない」「気になる彼を振り向かせたい」「男の人の気持ちが知りたい!」 さまざまな恋の悩みに効く恋愛テクニックをお届け!!

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