悲しいことが一瞬で楽しくなる極意=リフレーミングとは?

ウィリアム・シェイクスピアの言葉に、「良いも悪いも、本人の考え方次第である」というものがあります。
 
自分にふりかかってくる出来事が「良い」ことなのか「悪い」ことなのかを決めるのは、他でもない自分自身なのであって、だから自分でどうとでも考えられる、ということ。
 
「悪いこと」から良いところを見つけようと考えるのもよし、逆に「良いこと」から悪いところをあぶりだして考え方を改めるのもよし。自分に対しての出来事なのですから、自分で自由に考えるのがベストな方法というわけです。
 
たとえば今、目の前に半分まで水の入ったコップがあるとします。あなたはそれを「まだ半分もある」と前向きに考えますか? 「もう半分しかない」と後ろ向きに考えますか? 前者と後者で考え方が大きく異なっていますが、水が入っている量は同じ。要するに「どうとでも考えられる」状態にあります。
このように、「もう半分しかない」水を「まだ半分もある」水に変えること、つまり考え方の「枠」をはめ直すことを「リフレーミング」といいます。
 
たとえば上司に叱られた時に、「あぁ、どうして自分ばかりこんなに叱られなきゃならないんだ……」という考えは、「上司は自分を期待してくれている分、叱ってくれているんだ!」と考えなおすこともできます。
そうすれば、上司に「叱られている」のではなく、「叱ってもらっている」と考えるだけでぐっと自分の気持ちに余裕が出るでしょう。前者と後者では、叱られたあとの「やってやるぞ!」という気持ちにつながるモチベーションに大きな差がありますよね。
 
リフレーミングは人への評価に当てはめることもできます。いろいろなことに手をつけるけど飽き性な人は「好奇心が旺盛」、計画性がない人は「柔軟性が高く臨機応変」、優柔不断な人は「慎重に行動できる」と、それぞれリフレーミングして考えられます。
良いイメージと悪いイメージは表裏一体のものです。気持ちが落ち込んでしまうような出来事が起きたら、まずは「自分に良い影響をもたらしてくれる部分はどこかにないか」を探してみてください。少しでも見つかったら、それを大げさに引き延ばしてポジティブな言葉で言い表すこと。そうすれば、気持ちもそれにつられてポジティブになります。
 
リフレーミングが身につくと、他人への接し方が変わります。なぜなら相手に対して否定から入らなくなるから。「この人って、こうだからイヤなんだよな」ではなく「この人って、こういうところもあって面白い」と思えるようになります。
 苦手な人がいたら、それらの持つ「悪いところ」をけなすのではなく、自分自身の考え方を変える作業からはじめましょう!
 
繰り返しになりますが、物事のとらえ方は、その人次第。その人にとって幸せであれば、周りからどう見えようとも幸せですし、その人にとって楽しい相手は、周りの人から憎まれても関係ありません。
リフレーミングはものごとへの考え方を180度変える力を持っています。気持ちが追い込まれたときには、コップ半分の水の例をいつも思い出すようにしましょう!
(五百田達成)

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