出会いを無駄にしない。次につながる先手必勝あいさつ術

よっぽど人付き合いが得意な人を除いて、誰しもが初対面の時は緊張するもの。パーティーや結婚式など、初対面の人が多いコミュニケーションの場ではどうしてもドキドキしてしまいます。だからこそ、そんな緊張を乗り越えてうまく話すことができた時は嬉しいですよね。その人が気の合う人だったらなおさらです。
 
しかし、その場でもう一度会う約束などをしない限り、またすぐに会えるとはかぎりません。むしろ、忘れかけたころに、突然出くわしたり見かけたりするほうが多いでしょう。道端ですれ違う、偶然電車に乗り合わせる、違う会合でまた一緒になる……。「2回目」の出会いは突然やってきます。
 
そんな時、初めて会った時から時間がたっていて、名前が曖昧になっていたり、印象があやふやになっていたりします。どうやら相手もこちらに気づいている様子。でも相手が自分のことをしっかり覚えているかは怪しいし、下手に話しかけて気まずくなるのも嫌だし……どうしようどうしよう……。
なんて思案を巡らせていると、ついには声を交わすことなく「2回目」の出会いが終わってしまう……こんな経験ありませんか?
こうして「2回目」の機会を逃してしまった相手は、非常に厄介な存在になってしまいます。言葉を交わすレベルまではいかず、中途半端に顔だけ知ってしまった仲は、次回一緒になった時、初対面の相手よりも話しかけづらくなってしまいます。
 
せっかく初対面の時に、緊張しながらも頑張って話しかけた相手なのに、いつのまにか「最も気まずい」カテゴリーに入ってしまう。こうした中途半端な関係を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?
この答えは単純で、ズバリ「あいさつをする」ことです! 「なんだ。そんなことなら分かってるよ!」と拍子抜けしている人もいるでしょう。
しかし、このあいさつ術の肝は「先手をとる」こと! 相手にあいさつされる前に、こちらからあいさつすることが重要なのです。
 
どういうことかというと、2回目に会った時、あいさつをするタイミングを失ってしまうのは、「相手が自分のことを覚えているかな……」「話しかけて大丈夫かな……」などと、いろいろと思案しているからです。この考える時間が長いほど、微妙な心持ちになってしまいます。
 
ですから余計なことを考えずに、「見たことある人はとにかくすぐにこちらからあいさつをする!」を、自分の中でルールとして決めてしまうこと。「積極的にあいさつしよう」とか「なるべく話しかけよう」はダメですよ! 「顔を覚えている=絶対にこちらからあいさつする」と割り切ることが重要なのです。
 
また、「先手を取る」ことであいさつすべきか迷っている間に先に相手からあいさつされ、思わずあたふたしてしまうのを防げる点もメリットと言えます。
 
さて、ここで生じるのが「記憶が曖昧なのにどうやって話を続ければいいのか」という問題です。この問題を解決する上で大切なのは、ひとまずあいさつで留めておくこと。「こんにちは!」「どうもどうも!」と、あいさつした後は、ちょっと忙しいフリをするなどして(「いま、ちょっと手が離せないんで、また後でゆっくり」)、とにかく一旦その場を離れます。
  
場を脱したら、すぐに名刺やfacebookなどを確認してきちんと思い出せばOK。改めてメールやメッセージを入れるとなお良いですね(「バタバタしてて、すみませんでした」)。相手がたとえこちらのことをあまり覚えていなかったとしても、こうすれば、お互い思い出し合えるというわけ。
 
初対面でのコミュニケーションはもちろん重要です。しかし、見逃されがちなのが「2回目」のコミュニケーション。「2回目」を中途半端にしてしまうと関係性は一気に希薄になり、気まずくなってしまいます。
 
あいさつの徹底というのは簡単なようで意外と難しいもの。これからは「あいさつの先手を取る」ルールを自分に課すことによって、出会いの一つひとつを大切にしていきましょう!
(五百田達成)

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