「気が利く人」は要注意! 相手の気持ちを読みすぎても、恋はダメになる!?

よい人間関係を築くにあたって、相手の気持ちを読み取る力はとても重要。日本はハイコンテクスト文化(共通項が多い人間との関わりが多く、あまりはっきりと言語で主張しない文化)で、「以心伝心」や「言わずとも伝わること」を理想とする傾向もあります。思いや考えを主張できる能力も社会生活には重要ですが、それ以上に日本では、相手の気持ちを読み取る能力が高い人がコミュニケーション上手になりやすい、とも言えるかもしれませんね。

相手の気持ちを読み取り、うまくコミュニケーションする能力「SIQ」


他人の気持ちを読み取る能力は、近年、「社会的知性(社会的知能指数)「SIQ(Social Intelligence Quotient)」と名付けられ、注目を浴びています。皆さんもご存知、頭の知性(知能指数)を表すのが「IQ」、そして以前の記事でも紹介した、心の知性(感情知能指数)は「EQ」と呼ばれています。EQが「自分の感情」をよりよく扱う能力だとしたら、SIQは、相手の言動から気持ちを読み取る能力、それを活かして人とうまくコミュニケーションをとれる能力を表す指数となります。

恋愛関係も、基本はコミュニケーションなので、相手の気持ちを的確に読み取れることは大いに役立ちます。例えば、「今日はなんだか元気がないから、楽しいデートを提案してみよう」「そわそわしているけれど、なにか心配事でもあるのかな?」などなど。相手の気持ちを正しく読み取り、それに適切な対応ができると、お互いに居心地のいい空間も作りやすくなるでしょう。
また個人差は大いにありますが、一般的には、この能力は女性のほうが高い傾向があるとされています。家族の細かな変化に気づくため、横のつながりのコミュニティのなかで子供を育てていくため、必要な能力だからではないか……といった理由が主に推測されています。

気が利きすぎると、恋愛では疲れることも!?


ただ、恋愛のなかでは、時にこうした能力がネックになることもあります。この能力が高い人は、得てして「気が利きすぎる人」にもなりやすく、相手の気持ちに配慮しすぎて、精神的に疲労してしまうことも。好きな相手だからこそ、より気を遣ってしまうこともあり、知らず知らず疲れてしまった結果、相手と少し距離を置きたくなってしまう……なんてことも。
また、自分のこの能力を過信していると、「相手の感情はこうだろう」と一方的に思い込み、相手を疲弊させてしまうこともあります。そのほか、相手が隠したいような事にまで気づいてしまい、無用に傷ついたり追及したりして、関係破綻に繋がるケースも見受けられます。

ということで、他人の気持ちを読み取るのが上手と言われる人(その自覚がある人)が、恋愛でうまくいかないことがある場合には、“さじ加減”を身につけるといいかもしれません。相手の様子が少々違っても、あえて気にしないようにしてみたり、相手に配慮しつつも、たまには自分の気持ちを優先して主張してみたり。2人でリラックスしていられるからこその恋愛ですし、必要以上に自分や相手を疲れさせないよう、時には“相手の気持ちを読み取りすぎない心がけ”をしてみるのもおすすめです。

自意識過剰になると、悪い方向に察してしまうことも!?


ちなみに、自意識過剰の傾向が強いと、この能力がさらに悪い方向に影響してしまうことがあります。たとえば、「相手の様子が何かおかしいな」と感じたときに、“自己標的バイアス”がかかって(=自意識過剰の傾向)、「私が何か悪いことしたのかな!?」と独りよがりな推測をしてしまうことも。何か思い当たることがある場合はさておき、思い当たることがない場合には、「別のところで何かあったのかも」「様子がおかしいから、今日はそっとしておこう」などと、問題を自分と切り離して考えたほうがベター。そのほうが、自分にも他人にも優しい態度と言えるでしょう。

人とのコミュニケーションからもらう喜びは大きいものですが、それと同じくらい、「うまくコミュニケーションができない(できなかった)」と落ち込む瞬間もたくさんあるかと思います。それでも前向きに捉え、自分を許容してくれる周囲のありがたみを感じながら、少しずつでも成長し、EQやSIQの能力も伸ばしていけるといいですよね。気持ちを読み取る能力もそうですが、コミュニケーションにおける“自分の癖”を自覚し、それを周囲にも伝える工夫をしていくと、よりうまくいく場面が増えるかも。よければぜひご参考くださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事多め。発言小町の相談コラム『恋活小町』担当。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々遊歩しております

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