「脳内ポイズンベリー」に学ぶ、恋愛中の脳内整理術

真木ようこ、西島秀俊、神木隆之介が出演する映画「脳内ポイズンベリー」が5月9日に公開されます。原作は「失恋ショコラティエ」の作者・水城せとなの同名漫画ということで、話題に。
 
アラサー女性の主人公が、2人の男性の間で揺れ動く様子を描く少女漫画……というと平凡なストーリーのようですが、ポイントは主人公のリアルな心情を、理性、ポジティブ、ネガティブ、記憶、衝動という5つの思考を擬人化することで描いているということ。

目次

5人の「思考」によるリアル脳内会議


この話は、主人公いちこが数日前の飲み会で一緒になった年下の男、早乙女と電車内で偶然再会するところから始まります。少し気になっていた彼との再会に、いちこの脳内は思考がぐるぐる……脳内では、5人の「思考」による会議がなされます。

「あの人のこと好き! 話しかけたい!」と自分の直感的に思ったことを叫ぶ「衝動」。「せっかくの偶然じゃん! 話しかけてみようよ!」と前向きな提案をする「ポジティブ」。「声かけたって向こうは絶対こっちのことなんか覚えてないって! こんな地味な女のことなんか」と愚痴る「ネガティブ」。「過去の記録を見てもあんなに一瞬で印象に残った人物はいませんでした」と淡々と過去の出来事を参照する「記憶」。「多数決を採る!」と他の思考たちに翻弄されながらも議長を務める「理性」。

このように、何かイベントやトラブルが発生するたびに思考たちの会議は紛糾。その様子が非常にユニークで魅力的なのですが、この「脳内会議」のイメージは、実生活でも役立ちます。

自分の脳内会議もイメージすると恋愛がうまくいく!?


さて、「脳内ポイズンベリー」のいちこのように、あなたも脳内で会議がなされることはないでしょうか。例えば、気になる彼にLINEで既読スルーされたとき。

「彼に既読スルーされた……もしかして嫌われたのかな」「こないだも既読スルーされたなぁ」「いや、彼はみんなに既読スルーする人なのかもしれない! 別に気にしないで大丈夫!」などなど、色んな感情が吹き出してきて混乱してしまうこともあるかもしれません。

そして、ふと湧いた「ええい、彼にもう一度連絡しちゃえ!」という「衝動」に駆られて催促のLINEを送ってしまい、あとで後悔した……という人もいるのでは。このように、ぐるぐると考えすぎてしまった結果へたな行動に出てしまっては、恋の可能性をつぶしてしてしまうことにも繋がります。

そこで、この「脳内ポイズンベリー」のように、脳内で5人の思考が会議をしている様子をイメージしてはいかがでしょうか。

恋愛で悩んだときに、自分の感情を一歩引いて見つめてみる。私の中の「衝動」はなんと言っているだろう? 「ポジティブ」は? 「ネガティブ」は?? 過去の「記憶」にはどんな記録が残っていただろう。
ただただ雑然と思うままに考えるよりは、冷静に自分の心情を見つめることができ、納得のいく答えが出せるはずです。考えるだけではまとまらない時には、紙に書き出してみるのも有効です。

「やった後悔よりやらない後悔の方が大きい」と言いますが、無茶な失敗をしてしまった時の後悔は、実際に周りに影響を与えてしまっている分、「やらない後悔」よりも大きいでしょう。こうした「あ~~~あんなことしなければよかった!!」と後悔する失敗を防ぐためにも、自分の心情を客観的に見つめてみる「脳内会議イメージ」をぜひ実践してみてください。
(五百田達成)

この記事を書いたライター

五百田達成
作家・心理カウンセラー。「男女コミュニケーション」「きょうだい型性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。35万部を超える「察しない男 説明しない女」シリーズほか著書多数。

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