彼氏だけじゃなく、いろいろな人と恋したい…どうしたら「一途」になれる?

発言小町に、「移り気、色々な異性と恋愛したくなる」という投稿が寄せられました。
トピ主さんには交際5カ月の彼がいて、「彼の方がトピ主さんを好き」という関係性なのだとか。それが少し窮屈に感じているトピ主さんは、趣味仲間の男性たちへの興味が抑えられず、アプローチをかけてしまうそうです。いろいろな男性と関わって楽しい反面、中途半端な自分に嫌気がさしており、「どうしたら一途に思うことができるようになりますか?」と尋ねています。

目次

「一途でないこと」のデメリットは? メリットはある?


「一途さとは何か」という点については後ほど触れるとして、まずは「恋人がいるにも関わらず、他の異性とも自由に恋愛をすること」のメリット・デメリットから考えてみましょう。

<デメリット>
(1)相手への罪悪感にさいなまれる
(2)自分を大切にしてくれる相手を失う可能性がある
(3)将来的に、“一対一”で愛し愛される関係を得にくくなる可能性がある

<メリット>
(1)恋人から安心感を得ながら、さまざまな異性と恋愛する楽しさも満喫できる
(2)一人にのめり込まないので、万が一誰かとうまくいかなくても、深く傷つかずにすむ

まずはデメリットから。投稿文を見る限り、トピ主さんの「いろいろな異性と恋愛してみたくなる」気持ちには、好奇心や刺激を求める気持ちが含まれているのだと思います。好奇心旺盛な若い時期には、そんな感情を抱く人も少なくないかもしれません。トピ主さんは「(他の男性と)いきなり付き合うようなつもりもない」と書いていますが、隠れて会うなどしている自分に嫌気が差してしまうのも、おそらく交際相手への罪悪感からではないでしょうか。

また、今のまま自由に他の男性たちへのアプローチを続けていれば、「掛け値なく自分を大切にしてくれる恋人を失ってしまう」という可能性は当然ありえるでしょう。

そして最も危惧されるのは、“一対一”で愛し愛される信頼関係を、将来築きにくくなるかもしれないということです。好奇心の赴くまま、多くの異性との恋愛を繰り返していると、「一対一のパートナーシップを築きたい」と考える誠実な男性は、徐々にトピ主さんの側から離れていくでしょう。また好奇心による恋愛は自分本位になりやすく、「相手を思いやる」「大切にする」という感覚も育たないので、気づけば「お互いの都合のいいところだけを利用しあう恋愛」しかできなくなることも。そうしてトピ主さんが、本当に一対一で愛し愛されるパートナーが欲しくなってきた際に、それが得られずに苦しむ……という事態も予想されます。

作家・田辺聖子さんは、作品でこう述べています。「好奇心は、いつの場合もわりかしいい点を与えられる素質の一つだけれども、発現方法によっては人を卑しくします。好奇心の強い人は冷たいときがありますね。自分のための好奇心ですから、相手のことを考えないからでしょう」(「乾杯!女と男 聖子・新子の幸福論」 田辺聖子・時実新子著、PHP研究所より)。好奇心は自分本位のものなので、そればかり優先させていると他人を傷つけてしまうこともある、ということは胸に留めておくといいかもしれません。

一方で、相手側のことを考えず、トピ主さん側の立場だけに立つならば、自由恋愛をするメリットも考えられるでしょう。これまで見てきたデメリットを覚悟しつつ、「それでもいろいろな異性との恋愛を楽しみたい」と思うならば、そうした生き方をするのも自由ではあります。自分の望む生き方をぜひ考えてみてください。

一途になれないのは、「彼を好きな気持ち」が足りないから?


トピ主さんが今の彼との恋愛に一途になれないのは、「彼を好きな気持ち」があまりない、という点も原因ではないでしょうか。彼の方は、トピ主さんが大好きな様子。トピ主さんは「恋人はいない」と嘘をついたり、彼に隠れて別の男性たちと会ったりしているそうですが、彼がそれを知ったら、きっと悲しい思いをするでしょう。

本気で罪悪感を抱いているならば、「都合のよい存在」「キープのような気持ち」などと思ってしまうような“利己的な交際”は続けず、思い切ってお別れしたほうが、長い目で見ればお互いのためかもしれません。彼も一時はダメージを受けるでしょうが、対等に愛し愛される新しい関係を探せますし、トピ主さんも、フリーになれば自由に恋愛を楽しめるでしょう。その中で、一途になれる相手も見つかるかもしれません。

「今の彼がいなくなるのは嫌だ」というのであれば、他の男性にちょっと惹かれたとしても、「ただ心でそう思うこと」と、「実際の行動に移すこと」は全く別物だと考えてみてください。他の異性に対して「すてきだな」と思っても、それを行動に移さなければいい、ということですね。

彼との交際に多少不満もあるようですが、それを別の恋愛で解消しようとせず、彼ともっとしっかり向き合ってみては。「私はこういう関係を築きたい」と提案するなどして、望むようないい関係になれるよう努力してみるのもおすすめです。

「一途な愛情」って、どんなものだろう?


最後に、一途さとはなんぞや? ということについて。「一途な愛情」と言えば聞こえはいいですが、実際には良くも悪くも受け取られることがあります。「私にはあなたしかいないんだから、一人にしないで」「自分がここまで捧げているんだから、あなたもそうしてほしい」といった類の一途さは、“ありがた迷惑”になってしまいます。そうではなく、「あなたが毎日幸せであってほしい。自分がそれをかなえてあげたい」「私はあなたの味方。絶対にあなたを傷つけない」といった一途さならば、相手にとっても非常に得がたいものとなるでしょう。

しかし、そうした本物の一途な愛情を貫くには、相手を丸ごと引き受ける「覚悟」や、見返りを求めず、欲望を自制する「強さ」も必要です。本当にそれができる人は、恋愛の途中にいろいろなトラブルが起こったとしても、最後は愛し合える相手に出会い、“一生モノ”のよい信頼関係を築いていけるケースが多く見られます。

恋人がいながら、別の異性にちょっぴりときめく――その程度のことは、誰にでもあるでしょう。それでも失いたくない大切な人がいるならば、多くの場合、行動に移す前にブレーキがかけられるはず。彼を「大切な人」と思えないなら、この交際は潮時なのかもしれません。

自由奔放な恋愛には、孤独も付きものです。それを知るのも、またひとつの貴重な経験だとは思いますが、自由に生きるにしろ、彼との関係を守るにしろ、よく“メリット”と“デメリット”を考えて。今の時点で「最良」と思える選択ができるといいですね。
(外山ゆひら)
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この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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