○人目までに結婚できなかったらアウト!? 結婚に至るまでの彼氏の数って

前回の記事では、「人は若い頃、なるべく多くの恋愛を重ねるべきか?」というテーマについて考えてみた。そのなかで、とある女性が、こう答えていたことを私は忘れることができない。

「私は3人目に付き合った人がいちばん良くて、その人を超える男性には出会えずいまだ独り身のまま。恋愛の達人になりたいならともかく、結婚したいなら適当なところで手を打たないとダメかも……」

無事ゴールインした友人たちのことを思い起こしてみてほしい。「そういや大体3人目くらいの彼氏と結婚してる……」なんてことはないだろうか?

またこんな都市伝説まである。
「3人目の彼氏までに結婚出来なかったらアウト……あとは残念ながら一生独身?」
……婚活中でなくても、“いつかは結婚したいな~♪”と考えている女子にはこの上ない恐怖を与える伝説である。今回この言い伝えが真実なのかどうかを検証してみたいと思う。

目次

“3人目伝説”の理由とは?


・「最初の彼と付き合ったのは18歳のとき、お互い子供過ぎて破局。社会人になって付き合った次の彼とも、まだ若かったからちょっとした環境の変化に耐えられなくて破局。もうこんな思いはイヤだ、将来を見据えて長く付き合える相手……と意識を改め27歳のとき出会った彼と無事ゴールイン。男を見る目が養われるのがそれくらいの人数、ってことではないですかね~?」(30代・女性・リフレクソロジスト)

・「私の夫も3人目の恋人ですが、人数云々というより“3人くらいと付き合えば自然と結婚を意識する年齢になるから”かも。出会いがどこにでもあるワケじゃないし、ボーッとしてればあっという間にアラサーになっちゃうし。出産したい人はそこで結婚してくれない男とは付き合わないだろうし。年齢とタイミングの問題ではないでしょうか」(20代・女性・管理栄養士)

――「マイナビニュース」が2012年11月に行ったアンケート「あなたが結婚を決めた相手は、何人目の彼ですか?(※マイナビウエディング調べ)」によると、

3人目……23.6%(57票)
1人目……22.7%(55票)
2人目……16.9%(41票)
4人目……11.6%(28票)
5人目……10.7%(26票)
(以下略)

という結果が出ており、上の彼女たちの意見が正しいことが分かる。2位と3位の答えが「3人以下」なのだから、まさに「鉄は熱いうちに打て」ではないが、「夫は3人目までに決めよ」ということになるのかもしれない。また、男性側からはこんな率直な意見も聞かれた。

「正直、妻から豊富な過去の男性遍歴を聞きたくない! 男ってヘタレだから、元彼と比較とかされたくないんです。全く同じ条件だったらより経験の少ない女性を求めてしまうのが、男の本音かも」(30代・製鉄会社勤務)

どうやら「許せる経験人数が2、3人……それ以上は引く」と考える男性もいるよう。男性側の「妻にする女性への思惑」と女性側の「意思」が折り合わされた元彼の人数がちょうど「3人」くらいであるとも言えよう。“都市伝説”もあながち間違ってはいないのだ。

では、「3人目までに結婚を決める」にはどうすればよいのだろうか? 実際「付き合って3人目までに夫を得た」女性たちに方法を聞いてみた。

1.「絶対に結婚する」という意思を強く持つ
・「2人目までは軽い気持ちで付き合っても、3人目の彼氏を選ぶときは『この人と絶対結婚するんだ!』という強い意思を持って彼氏を選ぶ。最初から“もうそろそろ身を固めたいから遊びでは付き合わない”ってキッパリ言ってOKしてくれた男性とだけ付き合います。さもないと時間が勿体ないですからね~。私はそれで夫をゲットしました」(30代・広報アシスタント)

2.恋人に「あなたが3人目」になると告げる!
・「やり方を間違えると逆効果でしかないけど、今の彼氏が3人目なら『あなたが3人目の彼氏なの。そろそろ結婚したいなあ、そうでないと結婚できなくなるみたいだし……』って冗談ぽくこの“伝説”を聞かせます(笑)。男の人はそういう迷信に興味ないことが多いけど、『そういうものなのかなあ……』と意識させるには有効です。ポイントは“世間はみんなこうだ”と思わせること! 男の人は『横並び』から外れることを嫌います(笑)素直な性格の彼ならより効果的!」(20代・薬局事務)

3.そもそも三人目の彼氏を作らない!(笑)
・「ジンクスにこだわるワケではありませんが、どうしても3人目までに結婚したければいっそ“3人目の彼氏を作らない”と言うのもひとつの手です(笑)。と言っても、本当に男を作らないんじゃなくて“安易に彼氏にしない、友達からゆっくり付き合う”ってこと。エッチ抜きで付き合うと、かえって男性の本性みたいなのが見えて面白いですよー。そこで“これぞ!”という相手にアタックして、男友達から夫にするのがおススメです」(30代・服飾店勤務)

こだわるべき? 3人目のジンクスの真相は


男性目線はともかく、女性たち自身が「3人目の彼氏までに結婚を決めたほうがいい理由」についてはこんな意見があった。

・「ホントは結婚を決めるのなんて、何人目の彼でも構わない。でも本気で結婚したいなら、どこかで“区切り”を付けたほうが夫は獲得しやすいと思う。“またこの程度の人とならいくらでも出会えるし……”なんていい気になって別れを繰り返して、ホントに大切な人を見失ってからじゃもう遅い。いくらでも男性が寄ってくるのなんてハッキリ言って若いうちだけだし」(40代・フロント業務)

……そう、大切なのは“3人目の彼までにエンゲージリングを手に入れること”なのではない。安易な別れを繰り返さず、縁あって付き合うことができた彼とちゃんと向き合うことなのだ。

3人目の彼氏を作ることができるほど魅力的なあなたならば、5、6人……と付き合うのもたやすいだろう。恋は素晴らしい、宝物のような経験である。けれど前回の記事でもお知らせしたように、特に女性は男性との付き合いを重ねれば重ねるほど心身ともに疲労困憊しネガティブになる恐れもある。

「またダメなんじゃないの?」
「このひとも私の元からいつか去っていくんじゃ……」

その“疑心暗鬼”は女を悩ませ、自分が傷つく前に好きな彼のことを自分の方から去ることを選択させたりもする。経験を積むのは素晴らしいことだが、同時に失敗の怖さを知り臆病になることも。

そして結婚という“大事業”に飛びこむのは勢いがいる。経験を積み、賢くなればなるほど恋愛は上手くなるだろうが、結婚を決めるには多少の馬鹿さ加減や思い切りなくして成し遂げることはできないのだ。
それは成熟した大人の知恵とは対極にあるもの。「恋愛と結婚は別」というのは、この部分を指すのではないだろうか。

「3人目のジンクス」にこだわるのも、理想の夫を求めて「それ以降の彼に賭ける」のも良い。
けれど恋愛には“気軽なお試し期間”など存在しないのだ。相手に真摯に向き合わなかった恋が女を成長させることも、美しくすることもない。“一期一会”、“縁”あってあなたと付き合うことになった彼と限界まで付き合った女にだけ、“好きな人が夫になる”という褒美を得られる……それこそがこの都市伝説が教えるものなのなのかもしれない。
……あなたのいまの彼氏は何人目だろうか?
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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