「許せる人」こそ恋がうまくいきやすい!?

恋愛や自己啓発などの本に「許せない人を許しましょう」と、書かれていることがあります。

「許せない人って、誰のこと? 今回のコラムは、あまり私に関係ないみたい」と感じた方も、もう少し読み進めてもらえると嬉しいです。
許せないというのは、人ではなく、物事だったりすることもあります。

実は、恋愛をうまくいかせるためには、許せない人や物事を許すことがとても重要なんです。年齢を重ねても、それなりにパートナーとうまくやれる人は、許す能力がとても高いんですよね。

許す能力がある人は「自分と相手は違う」という、人間関係の基本をわかっていることが多いように感じます。ですから、恋愛以外の人間関係のトラブルも少ないです。これを理解しているのといないとでは、トラブルの数が全然違うんです。

人間関係のスタンスには、大きく分けて4つあります

1.私はOK、あなたもOK
2.私はOK、あなたはNO
3.私はNO、あなたはOK
4.私はNO、あなたもNO

おわかりだと思いますが、一番理想的な人間関係は1番です。お互いの違いを認め、OKを出し合うことですね。

しかし、自分の中に「誰かを許せない」という強い気持ちがあると、2や3の関係を作りやすくなってしまうんです。

・自分はOKだけど、相手のアラが目について許せない
これは、付き合う男性が男らしさを発揮できない関係になり、なんでもあなたが決めることになって、ラクだけど心が渇きます。

・自分に自信がなくて、何でも相手に従ってしまう
これは、DVやモラハラ系の男性を引き寄せやすくなりますね。

過去の恋愛をひも解いてみると、皆さん、この4つのうちのいずれかのパターンを繰り返していることが多いです。

許せない人を許すことで、「自分と相手は違うのだ」「私は、今のままでいい」ということが、心の底から納得できるようになります。不思議なもので、これができていえる人は、DVやモラハラなどの男性を引き寄せることも、ほとんどないのです。

人間関係の悩みは、相手に対する期待が大きすぎることから成り立つもの。さらに、自分の思い通りに相手が動いてくれないことで、なんだか損をしてしまったような気持ちになります。

「自分と相手は違う」「でも、どちらもOK」と納得できれば、相手が思い通りに動いてくれていなくても、それほどがっかりすることはありません。恋愛だけでなく、人間関係の悩みも、今の半分くらいにはなりますよ。
まずは相手を許すことから始めてみると、意外と恋愛もうまくいくかもしれません。
(橘つぐみ)

この記事を書いたライター

橘つぐみ
恋愛コンサルタント。1979年東京生まれ。大妻女子大学文学部卒業。既婚、2児の母。 2004年に「つぐみ恋愛相談所」を設立し、年間200件以上のカウンセリングを行う。恋愛テクニックだけでなく、「男選びは人生選び」をモットーとしたカウンセリング、勉強会が人気。著書に『野性の勘で恋せよ乙女!(講談社)』『最終彼氏の見つけ方(大和出版)』などがある。

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