“音返事”が効果的!? しつこいナンパやお誘いを角を立てずに拒否する方法6つ

近年、急増していると言われるのが、高齢者ストーカー。「高齢者だから、優しくしなくては」という警戒心のない親切を勘違いし、女性につきまとうようになる例が増えているそうです。高齢者に限らずですが、あいまいな表現を好む日本文化の性質もあり、気のない異性を一方的に勘違いさせてしまう……というケースは後を絶たない様子。とはいえ、むげにできない相手の場合もありますし、完全無視などの強い態度をとるのも、逆上させてしまいそうで怖いですよね。今回は気の乗らないお誘いを、角を立てずに断るコツをご紹介します。

目次

(1)「単語」で受け答えする


まずは簡単なところから。相手がしつこく誘ってきたら、「うん」「いや、別に」「そうね」「◯◯だよ」など、短い単語1つ2つで答えるようにします。短い受け答えは、相手への“興味のなさ”を伝える手段。最低限の返事にとどめ、それ以上、自分の情報を出さない姿勢を貫いて。

(2)妙な「愛想笑い」をしない


続いては、日本人がやりがちな「愛想笑い」。海外の人からもよく奇妙だと指摘されますが、日本人の中には、「NO」と答える時ほど、主張の強さを和らげるために笑顔になってしまう人もいます。しかし、「笑顔」は勘違いを生む最大の要因。心理学者メラビアンの実験でも、人は好意を感じる際、「言葉」の情報よりも、表情や声のトーンなどの「非言語情報」を圧倒的に信用することが分かっています。誘いに乗る気がないときは愛想笑いをせず、無表情や「拒否」の表情を意識して!

(3)低い声で、「音返事」をする


表情と同じく、声のトーンや口調も重要なメッセージになります。他人と接するとき、無意識によそゆきの“高い声”になってしまう女性もいますが、しつこい誘いを遠ざけたいときには、ぜひ「低い声」を意識してみて。低い声で、「あー」「んー」「え?」など、1文字での“音”返事をすれば、相手への拒否の意はてきめんに伝わるでしょう。

(4)「逆・好意のボディサイン」を出す


好意を伝えるボディサインには、相手の目を見つめる、髪を触る、顔を触る、首をかしげる、体を乗り出す、脚を組み替える、相手の体に触る……といったものがあります。相手を遠ざけたいときは、徹底してこれらをしないよう心がけるのも一案です。具体的には、相手の目を見ない、自分の髪や顔を触らない、体を遠ざけて座る、脚を組まない、つま先を相手から反らす、など。ボディサインでもしっかり「拒否」を示しましょう。

(5)「特定の相手がいること」を匂わす


特定の相手がいることを匂わせながら、「この後、彼氏と待ち合わせしているので」「旦那に夜遊びは禁止されてるから」などと断るのも定番ですよね。しかし時折、「そんなの別にいいじゃん!」「じゃ、その人が来るまで話そうよ」などと、それではめげない人もいます。この場合、「私は、彼以外の男性は必要ないタイプなので」と告げるか、もしくは、その彼が“強くて怖い人”だと暗に伝えるといいかも。「彼はこんな場面を見ただけで、何するか分からないような怖い人なので、離れていた方がいいですよ」などと言って追い払いましょう。

(6)最後は「とどめのひと言」を


1〜5を試しても相手が引き下がらない場合、最後ははっきりと意思表示を。「これ以上は、もういいですか?」「そろそろ、ひとりにしてもらえます?」「それではどうも。失礼します」などと告げてその場を離れる(離れてもらう)こと。相手を刺激しないよう、丁寧語で、落ち着いて伝えましょう。

放映中のドラマ『ようこそ、わが家へ』でもストーカーの怖さが描かれていますが、現実世界でも、被害や事件は増える一方。自分の身は自分で守るという意識を持ち、上手な断り方や逃げ方を身につけて、気乗りしないお誘いにはしっかり拒否の態度をとっていきましょう!
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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