告白はないけど体の関係はあり。曖昧な関係を続ける彼への対処法

前回「体の関係もあるのに好きだと口に出さない男性」や「"付き合おう"と言って来ない男性」の心理についてリサーチした。

今回は"告白されないまま彼と付き合い続けている"女性の内面を調査してみた。
彼女たちは果たしてそんな彼に満足しているのか、していないならばなぜそのままそばに居続けるのか……。どうぞあなた自身の心のうちを探りながら読んでみてほしい。

目次

告白できない男を女が黙って受け止める理由


1.関係を壊すのが怖いから
・「私には彼しかいないし、彼のことが大好き。でも相手は同じ気持ちじゃないかもしれない……それが怖くて聞けない。聞いたら最後、彼が他の女の人のところに行っちうかもしれない。そうなるくらいならこのままでいいって思う。でもやっぱり『こんな関係ヤダ!』って、気分はグチャグチャ」(24歳・会社員)

――告白してこない相手がモテる男性の場合、多く聞かれた回答がコチラ!
「ねぇ、私達つきあってるの?」その言葉を聞いて彼を失うことになったら……という恐怖に怯えているのだ。
「女性側がぞっこん」という、関係性に温度差がある場合、不安になってこういった心境に陥りやすい。

2.彼を追い詰めたくないから
・「ちゃんとした言葉はもちろん欲しい。でも私の彼は照れ屋で、おまけに5つも年下。『付き合ってくださいなんて言ってしまったら結婚しなきゃいけないと思っているんだろうなぁ〜』と思うと可哀想で問い詰められない」(33歳・営業)

――女性は想像力があり、相手の気持ちを汲み取ろうとする。それに"彼への思いやり"が加わると、なにも言えない物分りの良い女の出来上がり。
その優しさが吉と出るか凶と出るかは、カップルによって異なりそうだ。

3.身軽でいたいから
・「私達は学生時代からの腐れ縁なので、もう今さらって感じなんじゃないかな。それに私はまだ20代で、まだ女としての商品価値があると思う。だから彼よりもっとステキな人に会えたときに、身軽に動ける状態でいたい! 彼は私を利用してるのかもしれないけれど、私もそうしてる(笑)」(25歳・販売促進)

――告白してこない彼氏もこの彼女と同じ心情だったなら何も問題はない。
「もっと他にイイ相手はいないかな~」とキョロキョロしながら、互いに保険にかけた付き合いを続ければ良いのだから(笑)。
問題は彼氏が「言わなくても分かってるだろ」というタイプだったとき。女性側がよほどうまくやらないと、別れが修羅場になることは避けられないだろう。

"なし崩しの恋"は結局アリ? ナシ?


「まだ一人の男に絞りたくない」という理由でない限り、ほとんどの女たちは「彼からの告白」を待ちわびているものだ。
女性はこと恋愛に関しては男性よりケジメや白黒をハッキリつけたがるもの。
"彼にウザく思われたくない"、"ムリに言わせるのは可哀想"……などなど理由をつけても、内心では曖昧な関係にモヤモヤ、ヤキモキし実際は納得などしていない。これが言葉のない男たちを無言で受け入れる女の心中なのではないだろうか。

ならば女性たちはそんな男性に対してどう対処すればいいのだろうか?
前回のコラムで、「女性に告白できない男性」のひとりがこう証言していた。

”「わかりきってることをいちいち確認するのってダサくないですか? 高校生ならともかく、いまさら『俺たち付き合ってるよね?』なんて言うの、ままごとみたいでカッコ悪いし」”

――違うのだ。大人の恋愛とは、「責任がとれること」「互いに責任を取り合うこと」なのだ。もちろん、この男性の言うことにも一理ある。30年も40年も連れ添った夫婦がいまさら互いを「愛している」だとか「必要としている」などというのは野暮かもしれない。
しかし「言わなければわからないのか!」は苦楽を共にした長年連れ添った夫婦だからこそ。それこそ言葉ではなく"何十年も別れずそばにいた"という事実を持って感じ取るべき種類の事柄だろう。

けれど、まだまだそうでない若者が野暮だとかカッコ悪いなどの言葉を使うのは早い。
恋愛とは、どれだけみっともなくともカッコ悪くても、「好きだ。先のことは分からないけれど、いまはそばにいてほしいと思っている」……と、その時の思いを伝えることではないだろうか?
涼しい顔して心の中を打ち明けない相手より、そう言われれば女性の心はずっと楽になるはず。

ならば女性のあなたがすべきことは、"モノ言わぬ彼"の気持ちを恐れずに確かめることだ。「私たち、付き合ってるの?」でもいいし、「私は○○くんの彼女のつもりなんだけど、あなたはどうかな?」というような確かめ方でもいい。その結果返ってくるのが「当たり前じゃん!」という嬉しい言葉にしても、「は? なに言ってるの?」という打ちひしがれるようなセリフだったにしても、中途半端でウヤムヤな関係に答えは出る。
少なくともいまあなたが抱え込んでいる閉塞感よりはずっとマシなのだ。

本当に欲しいモノは戦わずして手に入らない。どうか彼の「無言」と戦って、あなたなりのハッピーエンドを手に入れて欲しい。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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