なんで男は「ごめんね」って言えないの!? 男女で大きく違う「謝る」の意味

男性ってなかなか謝ってくれないことが多いと思いませんか? そして女性は「なんで謝んないの?」と、ますます腹が立ってくる。この押し問答はエスカレートするほど、引くに引けない状態を作り出し、勢いで「もう別れよう」なんて言ってしまいます。そして必ず、後悔するんです。

でも、なんで男性はそこまで頑固に謝ることを拒むのでしょう? それは、男女で”謝る”ことへの意味が違っていたからのようです。

目次

【男性】謝るとは負けを認めること。負けたら代償がつきもの


謝るというのは、自分が間違っていたことを認める行為です。自分が間違っていたことを認めるのは、プライドの高い男性にとってはなかなかできることではありません。相手を優位に立たせることでもあり、屈辱でもあるからです。そして間違いを認めれば、その先には賠償責任、代償を払わされる可能性も出てきます。

男性の場合は、社会的な場面でもこれらを多く経験しますから、不本意でも深々と頭を下げないといけない時、逆にここで頭を下げたら、足元を見られるからできないなど、戦略として使い分けることもあります。それくらい謝るというのは、重要なこと。

もっとイメージしやすく言うと、「土下座」です。男性が謝るというのは、土下座に近い感覚。だからあなたは、相手に土下座させようとしているわけですね。「そんなたいそうなことじゃないわ!」と思うのは、女性の側だから思うこと。相手にとっては「謝る」というのはよっぽどのことなのです。そう思うと、簡単には謝れない心情が、少しわかるのではないでしょうか。

【女性】謝ることは気持ちを受け止める、理解する、共感するという心の問題


女性の方が比較的謝ることが多いでしょうし、「謝ってよ」と要求することも多いようです。内容や責任の所在よりも、相手に嫌な思いをさせてしまっただろうと思うから謝ります。または相手から傷つけられた、だから謝ってよ、ということなんですね。男性は「謝った後、代償を求められるのではないか」と戦々恐々とするのに対し、女性は、「お金でも贈り物でもないの。ただ謝ってくれればそれでいいの」という気持ち。ここに大きな違いがあるんです。

だから男性の側は素直に謝れば、大抵問題は大きくならずに済むでしょう。女性が求めているのは、共感なんですから。お互い、謝るというのは、自分が思っている以上に、相手にとって重要な意味があるのですよね。

責任と共感の違いがモヤモヤを生む


彼が冬の寒いある日、待ち合わせに遅刻をしてきました。きっと開口一番、「電車が遅れちゃってさ……」と言ってくるのではないでしょうか。ここで(責任は電車にあるのだから、自分は不可抗力だった)と、無意識にアピールするのです。責任の所在を伝えています。ところが、女性にとっては不満がくすぶります。遅れてきたことに変わりはないし、不測の事態だって、最初から踏まえていれば遅刻はしません。そもそも、その謝りかたが気に入らないのです。何が原因なのか、なんて関係ないから。

ここで彼が言うべきなのは、「寒い中、待たせてごめん」という、彼女の気持ちに立った謝罪。「どんな思いで待っていたのか」をわかって欲しいのですよね。なのに男性は、「なんで遅れたのか」ばかり説明したがる。

だから、ちょっとしたことでモヤッとするのです。その些細なモヤモヤが積み重なって、やがて爆発。「どうして、いつもそうなのよ!」と女性が突然怒り出すわけです。

何度も謝る心理


女性の中には、何度も謝る人も少なくありません。これらも全部、心の隙間を埋めるためなのですが、これが男性には癇に障るのです。女性は謝るその根底に、「嫌われたくない」という気持ちが横たわっています。「嫌われるかもしれない」と思うと、すがるような思いで何度も頭を下げ、それがエスカレート。でも、男性にしてみれば一世一代の土下座を、こんなにも目の前で何度でもされるのです。むしろ、「謝れば済むと思っている」とか「安っぽい謝罪」に見えてくるでしょう。「媚びる」に近いかもしれませんね。冷めた目で見てしまいます。

謝るという行為は、難しいものですね。男女の違いとしましたが、今は草食男子、肉食女子が増えたことで、立場は逆転しているかもしれませんね。すぐに謝ってくれる男性も増えたような気がしますし、いつまでも謝らない女性も増えた気がします。いずれにしても、悪いと思ったら男だろうが女だろうが、上司だろうが総理大臣だろうが、素直に謝ればいいだけの話。たったこれだけのことが、ふとした心理でなかなかできないものなのです。人間って複雑ですよね。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
お酒と食べ歩き、人間観察が趣味のフリーライター。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味

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