忙しい彼氏に何カ月も放置されたら待つ? 別れる?

発言小町に「『そっとしておいて欲しい』の真意は」という投稿が寄せられました。

相談者は、多忙な彼との「思いの温度差」に悩んでいます。彼の仕事が忙しく、「精神的にかなりまいっている」という理由から、3カ月近くほとんど連絡も取らずにいたのに、久しぶりに会えたときにも「まだ落ち着かない。そっとしておいて欲しい」と言われてしまいました。

「こんなに放置されるのなら、いっそ別れて私を大切にしてくれる男性を見つけた方がいいのかも」と思うものの、やはり彼が好きで、「信じて待つべきなのか」と迷ってしまう。男性は仕事で追い詰められていると、彼女のことは考えられなくなってしまうものなのか、私ができるのは「ひたすら大人しく待つ」ことだけなのか――と問いかけています。

目次

片方に恋愛への「余力」がなく、温度差ができているときは


恋人が仕事に没頭していて、デートどころか、連絡もままならない状況。シンプルに「好きな人と一緒にいられない寂しさ」もあるでしょうが、自分に関心が向いていないこと、自分に時間を割いてくれないことによって、「彼にとって、私はもう不要な存在なのだろうか」と感じてしまってつらい……そんな気持ちもあるのでしょう。「本当はもう別れたいのでは?」なんて疑心暗鬼にとらわれる瞬間もあるようです。

「思いの温度差」という表現もされていますが、確かに今の彼は、恋愛のモチベーションが下がっているのかもしれません。ただし、「今は」ということです。投稿によれば、彼は「またおいしいものを食べに行こう」と連絡をくれたり、忙しい中、プレゼントを郵送してくれたりしたようです。

トピ主さんと彼は社内恋愛で、彼の上司や同期も、その忙しさを保証してくれているとのこと。普段は彼の恋愛の“出力”が100あるとするならば、今は余力がないために、それが10くらいになっているだけ――。そんなふうに考えてみてはどうでしょうか。

恋愛は、お互い同じくらいの「温度」であるほうがうまくいきやすいです。低いなら低いなりに、バランスが取れることもあります。今は彼がそういう状態ならば、こちらも思いきって「温度」を下げてみるのも一案。その間は、恋愛をお休みするくらいの気持ちで、仕事や旅行、趣味など、友達や家族と楽しめることをめいっぱい満喫してみては。「結婚したらできないことをしよう、今のうちに独り身の生活を楽しもう」なんて考えてみてもいいと思います。

投稿には、「元のような仲の良い関係に戻れるのか?」という記述もありました。忙しくなる前の彼は、トピ主さんとたくさん一緒に過ごせていたのでしょう。その“貯金”を大事にしつつ、「余裕がないのに、少しでも時間を作ってくれてありがたい」「重要な仕事を任せられてすごいな」などと、温かく彼を見守ることができれば、会うことがかなわなくても、二人の心の距離は離れずにすむかもしれません。

逆に、「どうして私に時間を割いてくれないの!?」と不平不満ばかり主張していたら、彼のトピ主さんへの気持ちの目盛りはどんどんゼロに近づいてしまうかも。彼は多忙な中でも、友人とラーメンの食べ歩きなどは楽しんでいるとのことですが、今のトピ主さんの言動が“不平不満”に満ちているため、疲れた彼が忙しい合間に会うには「しんどい存在」になりかけているのかも……そんな危険性も感じました。

「乗り越えよう」と決意する? 「自分には無理」と諦める?


また今回のお悩みは、「時期」や「向き不向き」、「マッチング」の問題、という側面もあると思います。

気遣いはしたとしても、何カ月も会えないのは彼側の都合。世の中には、仕事はうまく調整しつつ、恋人との時間はしっかり確保したいと考える男性もいるでしょう。一方、女性のなかにも恋愛にかける比重が少なく、忙しい男性を放っておくことがあまり苦にならない人もいます。トピ主さんは他に良い男性を見つけた方が良いのかと悩んでいるようですが、「3カ月以上も会えないような関係は耐えられない」と思うならば、相性のいい別の相手を見つけたほうが幸せを感じられるかもしれません。

一方、「彼はやっぱり特別な存在なので、別れるのは嫌」と思うなら、「この時期を乗り越えてみよう」と決意してみる選択もあります。若い頃には「今頑張らなければ、目指す将来にたどり着けない」という理由から、がむしゃらに仕事に没頭したい時期もあるもので、もしかしたらトピ主さんの彼もそういうタイミングなのかも。忙しい時期がどのくらい続くのかはわかりませんが、この時期を乗り越えられれば、より強固な絆ができることも期待できるでしょう。

ただその場合、トピ主さんの今のスタンスを変えないことには、継続は難しいと思います。「無理」は結局のところ続きませんし、不平不満の感情は必ず相手にも伝わってしまいます。「我慢して待つ」のではなく、彼や恋愛から少し気持ちを切り離し、彼と会わない時間も楽しめるようになることが肝心です。

今は「忙しくて彼に余裕がない」→「彼が構ってくれず余裕がない」→「その空気を感じ取って、彼はさらにトピ主さんに会うことが負担になっている」――そんな悪循環が起きているようにも感じます。お互いに余裕がないまま関わっていると、関係はさらに悪化してしまうこともあるでしょう。「私のほうは、心を広く持って待っていよう」と思うもよし、「お互いいったん距離を置いて、ペースを取り戻そう」と考えるもよし、不安なまま悶々とやり過ごすのではなく、何らかの対策は打っていきましょう。

「不安」感情をコントロールするコツ


最後に「不安」についても考えてみましょう。

投稿には、「元のような仲の良い関係に戻れるのか。もうこのまま離れていってしまうのではないか」、そして「キープされているだけかもしれない」という2つの“不安”が書かれています。「結局は彼氏のことを信用していない」という自己分析もされていますが、信じる意思を阻害する“不安”という感情は、どうやったら収められるのでしょうか。

まず、「不安は、自分の心が作り出している魔物である」と知ること。そして不安に襲われたときは、少し冷静に「今、私は自分で自分を不安にしているな」と気づくことが大切です。そこから、「なるようになる」というポジティブさ、「2人なら乗り越えられるはず」「私は彼を愛している」という信念、「悩むより、将来のために今できることをしよう」という理性などを発揮して、できるだけ不安を膨らませないようにしていきましょう。

不安は放し飼いにしていると、どんどん肥大化していきますし、自分の心が作り出しているものなので、自分以外の人に完全に退治してもらうことも不可能です。不安感情をコントロールできるようになることは、必ず今後の恋愛にプラスになるはず。「今は、自分を成長させる期間なのかも?」なんて思って頑張れば、またひと回り成長した姿で彼に会えるかもしれません。今時点で自分の幸せをどの未来に見出すか、しっかりと考えて、その選択を“正解”としていけるよう、前向きに取り組んでみてくださいね。
(外山ゆひら)
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この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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