主人公は私! 適度な図々しさを身につけて恋愛勝者になる方法【漫画】

女子の恋愛に関するお悩みを漫画コラムでお届け!
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「恋愛勝者」という言葉はあまり好きではないのですが、恋愛が一種の生存競争である限り、勝者と敗者(のように見えてしまう両者)が生まれてしまうことは否定できません。そして生存競争で勝ち進むのは、たいていは生命力のある個体です。狙った獲物にフォーカスし、タイミングを見極めた上で、欲しいものは手に入れる。動物的なたくましさや図々しさはある程度持っていた方が、恋愛では有利なのはまちがいありません。
恋愛には図々しさも必要?
恋愛には図々しさも必要?

先日、『フランシス・ハ』という映画を観ました。NYに住むダンサー志望の女の子とその周辺を描いた青春映画なのですが、この主人公のフランシスが、ものの見事に恋愛下手なのです。つきあっている彼に「いっしょに住もう」と言われるも、同性のルームメイトとの生活を優先するべく同居を断って別れ(なぜ!?)、その後会った美形の男友達の家では、一瞬いい感じの空気になったのに照れから逃げてしまう。男子がフランシスの肩のあたりに触れようとしたとき、彼女は反射的に身を引き、彼はそれを拒絶のサインと読み取って手を引っ込めてしまったのです。その瞬間、筆者は思わず「なんだよ!」と叫んでしまいました。まったく、素直に身を任せておけばいいのに……(人のことは何とでも言えます)。その後、その男子は他の子とつき合ってしまいました。あーあ。

ま、ここで「恋人同士になりました。めでたしめでたし」ではこの映画は成り立たないわけですが、恋愛に必要なのは「私は私の恋愛映画の主人公!」くらいに思える図々しさだなと、つくづく思ったわけです。

「図々しい」というと、他を押しのけてでも前に出る強引な態度をイメージしがちですが、そればかりではむしろ嫌われてしまいます。恋愛の場面で女子がとるべき図々しい態度とは、気になる相手に対して変なプライドや照れは捨てて、懐に飛び込むこと。それとできるだけ相手といっしょにいること。その瞬間は「これって図々しいかも?」という自分自身のツッコミはあえて無視したい。
恋愛がうまくいかない女子は「打ち消し力」が強かったりもします。「あの人、私のこと好きなのかな?……いやいや、そんなことあるわけない!」「今度の週末、食事に誘ってみようかな……いやいやいや、もう予定が入ってるに決まってる」などなど。でもまだわからないことに対して、諦めてしまうのはとてももったいないこと。
つまるところ恋愛における図々しさとは、自分の心の声に対して図々しくなることなのではないでしょうか。
(アオノミサコ)

この記事を書いたライター

アオノミサコ
イラストレーター・漫画家。美容から神事、ディープスポット巡り等の漫画やコラムを執筆。著書『わがままセラピー入門』(KADOKAWA)が販売中。