「恋人との旅行」でカップルが揉める理由4つ

夏季休暇シーズン。恋人と一緒にどこかへ旅行しよう、と計画中の人もいることでしょう。でもいざ計画を始めたら喧嘩してばかりとか、挙げ句の果てには中止になってしまった、なんて話を聞くことも。家族や友達とは違う「恋人との旅行」は、どんな点で揉めやすいのか。よくある4つのトラブル例をご紹介します。

目次

(1)プランを片方に丸投げ


まず多く聞かれるのが、「自分ばかりが計画や準備をしている」という不満。旅行に行く意思と日程だけは確認しあったものの、相手が具体的な準備や計画を何もしてくれない、結局自分ばかりがあれこれと奔走している、というパターンです。旅行は決め事も多いですが、自分の一存で決められないときに「どうする?」と相談しても、「任せる」「どっちでもいい」などとやる気のない返事。そんな丸投げの態度に段々イライラしてきたり、「自分だけが楽しみにしてるみたい……」とモチベーションが下がったりしてしまうことも。

恋人との旅行では、「あそこはどうする?」「ここ行こうよ!」と一緒に計画する時間も楽しみたいもの。「休暇を取るために仕事を前倒ししていて、余裕がない」という人もいるでしょうが、やむをえず相手に一任するならば、「行くのがとても楽しみだよ」という気持ちだけは念押ししておくといいかも。「家に帰るまでが旅行です」とはよく言いますが、一緒に計画を立てたい人は、「プラン立てから旅行だよ!」なんてアピールしてみるのもいいかもしれません(笑)。

(2)「行動パターン」が合わない


続いては、旅先の行動プランで揉めるパターン。例えばリゾート地なら、買い物にグルメにと街歩きをしたい女性と、マリンスポーツや軍事関係の史跡が見たい男性で意見が割れたり。他にも、「旅先では、のんびり過ごしたい」派と、「色々見て歩きたい」派で意見が合わないこともあれば、「ナイトライフも楽しみたい」派と「しっかり休んで、早朝から動き回りたい」派で揉めることもあるようです。

この場合は、「この日はそっちに付き合うから、この日は私の行きたいところに付き合ってね」という形で譲歩しあうのがベスト。片方の希望ばかりだと旅へのモチベーションにも影響してきますし、慣れない行動パターンに付き合わせすぎて、現地でダウンしてしまった……なんて経験談も耳にします。滅多に行かない場所で、あれこれ希望を叶えたい気持ちもあるでしょうが、恋人との旅行では欲張りすぎず、「一緒に楽しめること重視」でプランを考えるとよさそうです。

(3)お金の「分担」や「使い方」で揉める


3つ目は、お金。片方が全額を負担する、完全に折半する、といった場合は問題が起きにくいですが、曖昧な分担にしていると、予想外にアンバランスな支払いになって、不満がたまるケースもあるようです。海外だと両替のレート変動なども影響しますよね。大きな額を先に振り込む機会もあり、「払ってくれるとは言ったけど大丈夫かな、自分から請求しづらい」などと不安になるケースもある様子。お金の面では、恋人とはいえ家族のような“甘え”は許されない、と心得るべし。折半するならば、友達と同じく、マナーとしてきちんと早め早めに払っていったほうが、お互い気持ちよく旅行ができるでしょう。

また、分担や支払いだけでなく、お金の「使い方」で揉めることも。宿のランクやオプションツアーのほか、移動手段やお土産の値段、なんて細かい部分で意見が食い違うこともあるようです。結婚でもそうですが、カップル間で「お金の価値観」が合うことは結構重要。旅行はそれが如実に出るので、カップルにとっては将来を見据えるいい機会ともなりそうですね。

(4)ドタキャンになった&埋め合わせもない!


最後は、最も残念なパターン。急な仕事で中止になったり、計画中に揉めたことで最終的に「やっぱり行かない」となったりしてしまうケースも、恋人との旅行では結構あるようです。仕事の場合は仕方ないですが、後日何らかの「埋め合わせ」は提案したほうが、相手の不満蓄積を避けられるはず。予定が見えにくい相手の場合は、「思い立って突然行く」もしくは「近場で数日」といった旅行でないと、決行は厳しいのかもしれませんね。「今年は、冬も夏も、旅行がドタキャンになった!」と憤慨していた知人もいましたが(笑)、きちんと約束を守ってくれるか、プライベート時間を確保できる環境や性格かどうかも、先々を考えるひとつの判断要素となりそうです。

以上、4つの注意点を紹介しましたが、「行く前は揉めたけど、行ったら超楽しかった!」なんて声もたくさん聞きますので、これから旅行という人も、どうぞ過度にはご心配なく。ラブラブで幸せいっぱいな旅行をするための“教訓”として、よければぜひご参考くださいね。大好きな恋人と、めいっぱい楽しい夏の思い出が作れますように!
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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