失恋した時は”忘れたい”よりも”気にしない”ようにすべし!

「元彼との嫌な思い出は忘れましょう」
「マイナス思考はダメ。プラス思考が一番!」
――と、よく言いますよね。

いろいろな本やインターネットにも、書いてあると思います。

確かに、楽しいことを考えている人の方が、幸せな感じはしますね。そして、楽しそうな人の周りの方が、人は集まってくると思います。

ただ、忘れようと思うあまり、ちょっと嫌なことが思い浮かんだだけで
「あ、忘れないと……」と考えすぎるのは、やりすぎな感じがします。

無理をしても忘れられるはずがない


「今年の夏は暑くて、イヤんなっちゃうよね」
と、周りがいっただけで
「マイナスな言葉は良くない。プラス思考、プラス思考!!」
と、慌てて訂正する人も同じです。

夏は暑いというのは、どちらかというと事実ですし、それほど深く考えずに言葉にしていることもあるでしょう。
そんなことまで訂正しようとする人は、自分の中でしょっちゅうマイナスな言葉や考えが浮かぶので、必死で「プラス思考!」と頑張っているというのはあります。
その努力はいいのですが、こういう人は、真の意味でプラス思考とは言い切れないところはありますね。

本当のプラス思考な人は、物事のプラスもマイナスも受け止めたうえで「まぁ、プラスに考えればいいか」くらい、肩の力の抜けた人です。

習慣になっていることって、いちいち人に話したり「こんなにやったんだ!」なんて言いませんよね。
常にプラス思考で物事を考えている人は「食後に歯磨きをする」のと同じくらい、プラス思考が習慣になってしまっているので、いちいち人に話したり「頑張ろう!」と思わないんです。

私が思うに、嫌なことを忘れたり「プラス思考で頑張らないと」という努力は今日でやめてしまってもいいんじゃないかなと思います。

例えば、大好きだった元彼のことをいつまでも忘れられなくて悩んでいるとします。

でも、人間の脳はしょせんひとつのことしか考えられません。
「忘れないと……」と思えば思うほど、嫌なことを頭に入れてしまうってことですよね。
それでは、忘れていないのと同じになってしまいます。

ですから、嫌なものや思い出を忘れる努力より、自分を幸せにしてくれるものに心を向ける方がいいのではないかと思います。
そうすれば、自然に嫌なことは、頭から追い出されていくもの。
最初は難しいですが、忘れる努力をするより「そういえば、こんなに自分は幸せじゃないか!」と考える方がうまくいきます。

そして、そんなあなたのそばには、また幸せな人が集まってくることは、間違いありません。
付き合う相手も、同じくらい幸せな人になると思いますよ。
思い出や嫌な経験にしばられすぎないで肩の力を抜いてみてくださいね。
(橘つぐみ)

この記事を書いたライター

橘つぐみ
恋愛コンサルタント。1979年東京生まれ。大妻女子大学文学部卒業。既婚、2児の母。 2004年に「つぐみ恋愛相談所」を設立し、年間200件以上のカウンセリングを行う。恋愛テクニックだけでなく、「男選びは人生選び」をモットーとしたカウンセリング、勉強会が人気。著書に『野性の勘で恋せよ乙女!(講談社)』『最終彼氏の見つけ方(大和出版)』などがある。

関連記事