既に飽きられたかも!? 告白のタイミングを逃してしまった時に考えたいこと

発言小町に、「片想い。飽きられた?告白すべき?」という投稿が寄せられました。
トピ主の女性は、7年以上交際していた彼と数カ月前に別れ、現在は別の男性に片思いをしています。その男性は、元彼と別れるかどうか悩んでいた頃にとても優しくしてくれていた人で、毎日のようにLINEを送り合ったり、2人だけで会ったりもしていたそうです。
しかし最近は連絡が減り、進展もない状態。トピ主さんは良いタイミングを逃してしまったと感じていますが、「振られるにしろ、関係を早くハッキリさせたい」という気持ちと、「彼が大好きなので、慎重に進めたい」という気持ちの間で揺れているとか。今後どう行動したらよいか、「身動きできない私に何かアドバイスを」と求めています。

目次

「タイミング」が合わないときに告白すると、確率は低い!?

 
投稿からは、「どうにかして、彼との膠着(こうちゃく)状態を変えたい」という“願望”が感じ取れます。少し前は毎日のように連絡を取り合い、「自分が幸せにする」というメッセージをくれたり、デートに誘ってくれたりしていた彼。しかし最近は連絡も激減し、トピ主さんは「彼の気持ちが1番熱い時期を逃してしまった」と感じているそうですね。

恋愛は「双方の気持ちが高まらないと始まらない」という前提で考えるならば、彼の気持ちが盛り下がっていると予想される今のタイミングで、トピ主さんのほうから交際を求めても、確かにうまくいく確率は低いような気はします。

でも、完全に諦めるにはまだ早いかもしれません。自分自身に置き換えて考えてみるとわかりやすいと思いますが、交際前の異性への気持ちはしっかりと固まるまで、それなりに揺れ動くものではないでしょうか。トピ主さんも今は「いつ告白してもよいという気持ち」とのことですが、以前は元カレとの間でどうするか、悩んでいた時期もあったわけですよね。彼は今、「忙しくなったり、引越をしたりして、私生活も落ち着いた訳ではない様子」とのこと。そうした事情がいろいろとあって、今は恋愛への優先度が下がっているだけという推測もできるでしょう。

白黒を付けないまま時期を待ってみれば、またそのうち、お互いの気持ちがうまく盛り上がるタイミングが来るかもしれません。それまでは今のように「時々、様子を見計らって連絡をする」もよし、あるいはそうしたアプローチに少し気持ちの限界を感じ始めているならば、しばらく自分からは連絡を控え、彼との関係をお休みしてみるのも良策だと思います。

しかしながら、「曖昧なのはもう嫌だ」「今、どうしても白黒ハッキリさせたい」ということならば、告白してみるほかないでしょう。告白してダメでも、のちに彼がトピ主さんを失いたくないと気づいて追いかけてくる……なんてこともあるかもしれませんが、告白するならば、いったんは彼を「完全に諦める覚悟」をして臨まなければなりません。まずはその覚悟ができるかどうか、考えてみてはどうでしょうか。

仲良くなりかけて終わる関係もある

 
連絡し合う回数は激減したものの、たまにLINEをすると、彼は写真を送ってくれたり、「ちょっぴり嬉しくなるようなこと」を言ってくれたりするそうですね。「私のことは、本気でどうでもいいというわけではないと思いたい」とのことですが、「自分が(トピ主さんのことを)幸せにする」などのメッセージを送ってくれていた頃に比べると、やはり少し落ち着いてきているような印象も受けます。

トピ主さんは早く告白しなかったことを後悔しているようですが、一時は“いい感じ”になったけれども、気持ちのピークが合わなかったり、他に気になる異性が現れたり、「ちょっと違うな」と感じる部分があったりして、成就しないまま終わっていく関係はたくさんあります。恋愛成就にはタイミングだけでなく、ハプニング(きっかけ)やフィーリング(相性)も必要ですし、「始まったように見えて、始まらなかった関係」に固執しすぎないことも時に大切ではないでしょうか。

「誰が悪かったわけではない。そういう縁だったのだろう」と潔く諦めることが、幸せへの近道になることもあります。もし彼を諦めなくてはならないと分かった場合には、ぜひこんなことも思い出してみてくださいね。

「うまくいく人とは、どうあれ、うまくいく」と信じてみよう

 
投稿には、彼について「追いすぎると逃げるタイプに見えるので、身動きがうまくできません」という記述がありますが、関係を維持したいならば、彼が「今はこのくらいがいい」となんとなく態度で示している距離感を無理に縮めないほうがいいように思います。もしかしたら、以前はトピ主さんに彼氏がいたため気軽に言い寄っていたけれども、別れたことで交際の可能性が現実になってきて、彼も自分の気持ちを改めて見つめ直したくなった。あるいは少し腰が引けてしまった……なんてこともあるのかもしれません。

そうだとしても、今後気持ちが動いたり、覚悟が固まったりして、再び熱が高まる可能性はゼロではないと思います。トピ主さんへの気持ちが高ぶってくれば、彼はきっとまた距離を縮めてくるはず。であれば、膠着状態であることに悩みすぎず、「お互いに思い合っているなら、必ず何らかの形で接点があるはず」「なるようになる」と信じて開き直って過ごすのも、賢明な選択ではないでしょうか。

恋愛は相手の気持ちあってのものなので、すべてを把握し、コントロールすることは不可能です。できるのは、「自分がどうしたいか、どうすべきか」を決めて動いていくことだけ。トピ主さんも過去の恋愛なども振り返りつつ、「今の自分にとっての最善策」をとことん考えてみましょう。「彼を諦めきれないから、○月までは彼の出方を待ってみよう」「何度かデートに誘ってみて、会ってくれなかったら諦めよう」「これ以上長引かせるのは嫌だから、告白して白黒つけよう」などなど……ご自身で考え抜いて選んだ答えならば、きっとどれも間違いではないと思います。

その選択でうまくいかないことがあったとしても、「あのとき私が考え抜いた選択だ」と思えるならば、きっと後悔も少ないはず。自らの“幸せ”に向かってしっかり歩みを進めた自分自身に、ぜひ胸を張っていてほしいなと思います。「私はこの恋に対して、こうするんだ」と納得のいく選択ができるといいですね。応援しています。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

関連記事