もう別れたくてウンザリ。女子が「こんな彼氏とはもう無理」と思う瞬間

たとえどれだけ激しく愛しあった仲だとしても、または「すべてを知り尽くした」と思うような長付き合いでも、ふとこう思ってしまう瞬間はないだろうか?

「あ~あ、コイツとはもう続かないな~」

この記事では恋人たちが「もうダメだな」と感じ取った“その瞬間”にスポットライトを当ててみた。今回は女性編である。いままさに「この人とはもう別れたい」とウンザリしている女性たちの心の慰めになれば幸いである。

目次

1.ツラい時に冷たくされた


・「実家の愛犬に重い病気が見つかり、余命いくばくもないことが判明……。その苦しさを付き合って2年の彼に涙ながらに訴えたら、『たかが犬じゃん』『どうせ自分たちより先に逝くって分かってて飼ったんでしょ? ……そんなに泣くのおかしくね?』と平然と言われた。『あの子とは人生の半分近くを一緒に過ごして来たのよ!』と説明してもまるで効果ナシ。それどころか、なんと『メンタル弱いんだな、鍛えた方がいい』と延々と説教までされる始末……。この人は私の親が死んでも同じことを言うんだろうな~とまで想像がついた。人がめちゃくちゃ凹んでる時にこんな対応をとるような冷たい彼とはもう続けるのはムリ」(20代・企画)

――“もう無理だな”と思った瞬間としてかなり多く挙げられたのが、これ。自分が落ち込んでいる時に冷たい態度をとられた……である。他にも「体調が悪い時に気持ちを逆撫でするようなことばかり言われた」など、“人は自分が弱っている時にされたことを忘れない傾向”があるようだ。この手の男性は“自分に災いが降りかかったとき”には彼女にとった冷淡な態度をなど忘れて、大騒ぎするのがポイント。「せめて自分の時も首尾一貫しててくれれば尊敬くらいは出来できるのに」という声もあった。

2.同じことばかり繰り返す


・「“転職が趣味なの?”って聞きたいくらい、腰が据わらない私の彼氏。『いまの上司が本当に理不尽な人で、このままあそこにいたら俺は潰される』『やっぱオレ、会社勤めには向いてないな』『こんなつまらない仕事じゃなく、安くてもいいから夢だった仕事がしたい!』っていう彼の言い分を最初の頃はいちいち間に受けてたけど、彼の希望だったハズの会社に入って1か月半で退職したとき、さすがに私の目も覚めた。退職理由を聞いたら『やっぱ俺のことを使う上の人間が低能じゃね……』だって。まったく成長しない男だと見切りをつけました」(20代・飲食関連)

――女たちは自分の恋人に対して、心のなかに「イエローカード」を持っている。最初は警告、2枚集まればそれより重い「レッドカード」に転化し、積もり積もれば「私の人生から退場!」となる訳だ。女とは慎重なもの。よほど自分にひどいことをされない限り、最初に「ん?」「なんかオカシイ?」と思ったところでソッコー彼氏と別れる……という女性はあまりいないハズ。ただ女たちはその後ひそかに彼のことを観察し続けて、彼が犯す同じような過ちを見届けたところで「ああ、もうこの人は本当にダメな人間なんだ」という決断を下すものではないだろうか。まさに「仏の顔も三度まで!」(笑)
こんなふうに女性たちは彼を“監視下”においているのである。

3.他人に対してヒドイ態度を取る


・「たまに『恋人は私にだけ優しければいいの! 他の人には冷たくても、それがむしろ私への特別な愛情を示してるみたいでイイ!』っていう女性がいるけど、それは大きな間違い。現実にやられたら確実にドン引きしますよ。私の友達がリストラに遭っちゃって、いま再就職にすごい苦労してる……って話を彼氏にしたら、『クビ切られるなんてその子ホント無能なんだね……君がそんな馬鹿な女じゃなくて良かった』だって。その事件にかこつけて……というか、人を悪く言って私をホメたかったらしけど、人生においてあれほど嬉しくない最低な褒め言葉はなかった。彼は人間を“ステータス”でしか見てないんだな~ってわかって、お別れを検討中」(30代・公務員)

――女性が彼氏に対して「うわ、引くわ……」と感じた瞬間で、ダントツだったのがこの「他人に対する暴言」や「人の失敗を喜ぶ人間」である。
「“利害関係”のある私に対して優しいのはある意味当たり前、ぜんぜん関係ない赤の他人に対する彼の態度にこそ本性が現れる」という40代女性からの回答もあった。男性が仮に「俺と関係ある奴にだけ優しくしてればいい」と思っていても女はそう見ないもの。それが“別れ”に繋がるような事態に発展するなどと男性が予測していないのに対し、想像力豊かな女は彼が他人に対して酷い態度を取るのを見ながら「いつかは私も彼にこんなふうな態度をとられるかも……」と心のどこかで考えながら付き合っているからなのかもしれない。

女が男に冷めるのは“想定力のなさ”を見せられたとき


女が男に対して「あ~ムリだな~」と思う瞬間をまとめると、“反省力のなさ”や“想像力のなさ”の2点に尽きるのではないだろうか。このふたつは密接に繋がっており、「想像力がないからこそ反省しない→また同じことを繰り返す」という負のループにハマってしまうとも言える。よ~く考えていれば同じことは繰り返さないし、よ~く考えればどうなるか先のことはわかるはず、予想はつくのである。この場合の“想像力”は“想定力”と言い換えることもできるだろう。

「ちょっと考えればこんな事態にはならないでしょ。何やってるワケ?」
「あ~あ、そんなこと言ったらこうなることは目に見えてたのに……」
――と、こんなふうに女性が男性に対して呆れるシーンはしばしばあるのではないだろうか?

必要不可欠な“想定力”のなさゆえ何度もドツボにハマる……そんな男性を見たとき、女の心には呆れた思いが芽生え、そしてウンザリへと進化し、さらには「軽蔑」と「嫌悪感」が沸き起こる。そうなればかつてどれだけ愛した男性と言えども、恋はそこで終わりである! 相手に対して“蔑み”という思いを抱いたとき、どんな大恋愛でも修復不可能なシロモノに成り果てるのだ。

「彼のこと、な~んか最近ヤダな……」と感じているあなたは、自分のその気持ちのなかに“軽蔑”と“嫌悪”が少しでも混ざっていないか確認してみよう。
別れの瞬間がもうすぐそこに来ているかもしれない。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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