離れているほどイイ!? 「同業種・年の差婚」の意外なメリット

「同業者どうしの年の差婚」が増えているこの頃。最近の芸能界でも、堀北真希さんが12歳年上の山本耕史さんと結婚したのに続き、市川由衣さんが12歳年上の戸次重幸さんと結婚。女性が年上のケースでは、染谷翔太さんと菊地凛子さん(11歳差)や、ミュージシャンでは吉田美和さんとJUONさん(19歳差)といった例も。この組み合わせには、どんなよさがあるのか。掘り下げてみました。

目次

同業のよさは、「仕事や時間の使い方が理解できる」こと!


「同業者と結婚するよさ」として、まず多くの人が語るのは、(1)仕事について分かり合えること、そして(2)相手の生活が理解できやすく、時間を合わせやすいことの2点です。結婚相手が同業種だと、同じ分野の刺激や情報を共有しあえるだけでなく、折に触れて相談相手になることもできる。「家では、仕事の話を一切したくない」「別の世界の話が聞きたい」という人もいるでしょうが、そういったこだわりがない人にとっては、同業種の相手との結婚はとてもメリットが多いようです。仕事を通じて出会った場合は、お互いの仕事中の人間性がわかっている信頼感もありますよね。

そしてもうひとつ、結婚生活のキーを握るのが(2)。異業種でもお互いに「9時〜17時、土日休み」といった勤務形態ならば問題はないでしょうが、不規則な勤務形態や、想像以上に拘束時間が長い仕事の人もいますよね。どんなに頭では分かっていても、心の底から「相手の生活スタイルや時間の使い方」を理解し、かつ許容できないと、結婚生活は座礁してしまいがち。生活がすれ違い、いつしか心もすれ違って、離婚にまで発展するようなケースも少なくありません。その点、同業種だとそのあたりを理解できる上に、都合も合わせやすい。これは大きなメリットと言えそうです。

「ライバルになってしまい、安らげなくなる」デメリットも


しかしながら、同業者カップルがぶつかる最大の壁が、「ライバルになってしまう」という点。どちらも順調ならばいいのですが、片方が不調になってくると、同業ゆえに相手の地位や能力に嫉妬したり、相手の活躍や出世に内心やきもきしたり……。精神的に張り合ってしまうだけでなく、収入差にも影響してきます。そのうちに一緒にいても安らげなくなり、別れてしまうカップルも。夫婦の場合、片方が仕事をセーブすることでバランスが取れるケースもありますが、お互いに心から納得できていなければ、これも破局の原因になりかねません。

最近、破局のニュースが流れた田中理恵さん、坂本勇人さんというアスリートカップルも、色々な分野で活躍したい田中さんと、「女性には家庭に入って欲しい」という坂本さんの価値観の違いから別れたという噂。一度こうした経験をすると、次の恋愛からは同業種の相手をかたくなに避けるようになる人もいるようです。

年の差があると張り合わずに済み、素直に尊敬できる!


しかし、同業種どうしの結婚でも、年の差があると、このデメリットが問題になりにくくなるのです。年齢が離れていると、同じ目線に立って相手をライバル視することは少ないですよね。年下側は、素直に「同じ世界の先輩だから」と尊敬の気持ちで相手を見ることができる。年上側も、ある程度自分の仕事を確立しているので、若い相手の活躍や頑張りを、微笑ましく見守ることができる。年齢差があることで、同業でもストレスを感じない、いい関係が築きやすくなるようです。

ということで、同業種に惹かれることが多い人や、仕事が好きで家でもその話がしたい人、また過去に同業者と付き合ってうまくいかなかったという人も、今後は年上でも年下でも「離れた年齢の相手」を探すと、うまくいきやすいかもしれません。無論、近い年齢でうまくいっているカップルもいますし、すべての人に当てはまるわけではありませんのであしからず。年齢だけで相手を好きになるわけではないでしょうが、「同業種の相手と結婚してうまくやっていきたい」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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