分かり合えない男と女 根本的な違いを理解する方法

「なんで男ってこうなの!」分かり合えないもどかしさに絶望すら感じることがある。しかし女性の言動や感情が理解できずに困っているのは男性も同じ。男女が分かり合えない原因は一体どこにあるのだろうか。

「男と女の一等厄介なちがいは、男にとっては精神と肉体がはっきり区別して意識されているのに、女にとっては精神と肉体がどこまで行ってもまざり合っていることである。」 
三島由紀夫は著書の中でこう記している。

そもそも女性と男性は脳の仕組みが若干異なる為、得意分野や感じ方に差がでてしまうのは仕方のないことなのだ。もちろん、何事にも個人差はあるので一概には言えないけれど、「男と女は根本的に違う」ということを出発点として考えると、恋愛関係だけでなく社会生活においても人間関係を円滑にするヒントになってくれるかもしれない。

「男と女は根本的に違う」ということを理解する


「大部分の女は、多くの言葉を費やしてごくわずかなことしか語らない」とは17世紀のフランスの宗教家の言葉だ。筆者も「女はオチも結論もない話を延々としている」「結論は?」と恋人から言われたことがあるけれど、今も昔も女性のとりとめのないおしゃべりは変わらないのかと苦笑してしまう。これは女性が過程に重きを置き、男性は結果に重きを置くという違いによるものらしい。
感じたことをすぐさま言葉に変換してしまうのは、右脳と左脳の伝達能力が高い女性にありがちであり、一方それぞれの独立性が高い男性の脳は、客観性が高く、感情に左右されにくい。
 
しかし、脳やホルモンのせいで「あいつらとは生物学的に分かり合えない!」と話を片付けてしまうのはちょっと悲しい。
同性の友人同士でも分かり合えないことは多いし、ゲイのカップルなら全てを分かり合えるという訳でもない。人間は「種」としての本能だけでなく「個」として生きている。生物学的に歩み寄れない部分を、理知や心で埋めようとすることができる。

例えば、「全部知りたい。全部解って欲しい。」と求めている時に5割しか分からないのなら不満も残るけれど、出発点が「全然分からない。少しでも知って欲しい。」であれば1割でも分かり合えると喜びを感じることができる。感情や欲求をコントロールするのは難しいけれど、こう考えて見ると、あなたの悩みも少しは楽になるかもしれない。見る角度が違うと、物事は大きく変わるのだから。
(本木たま)

この記事を書いたライター

本木たま
放浪癖のあるフリーライター、コラムニスト。恋愛に関する記事を執筆中。最近ハマっているのは神楽坂の小路散策。

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