わかりにくくてちょっと複雑 30代男子の別れのサインを見極める方法

前回の記事では、20代の若い男子が発する“この女と別れたいサイン”についてお知らせした。若く率直な彼らとは異なり、経験を積んだ30代男子の発するサインはもうすこし分かりにくくて複雑だ。

いまアナタの彼氏が30代で、そして「彼とまだ別れたくない!」と思っているなら、あらかじめ「30代男子の別れたがる行動」について心にとめ、“望まない別れ”を避けてほしい。

目次

1.「やたら他の男性との付き合いに寛大になった」


・「私の彼はものすごく嫉妬深くて、付き合いはじめの頃は他の男友達からメールが来ただけで大ゲンカになったくらいだった。そんな彼がここ数カ月、私が会社の飲み会や男子も交えた同級生との飲み会に参加しても『楽しんできなよ~』って快く送り出してくれるように……。『やっと私のこと信じてくれるようになったんだぁ』って喜んでたら、その後別れを切り出された……。どうやらあれは『さっさと他の男を見付けろ』ってサインだったみたい。それに気づかなかったことがすごく悔しい」(30代・総合職)

――30代男性に多い“オマエと別れたいんだ”の合図がコレである。他にも「周囲の男友達や同僚をやたらホメるようになった」という回りくどいものから、ヒドイ場合には「婚活パーティに行くのを勧められた」なんて例も!!
特に彼女が適齢期ならば、30代男子には「結婚」というフレーズが圧し掛かる。その重圧を“俺じゃなくて他の男に担ってもらいたい”と感じる時、男性は彼女の男づきあいにやたら寛大になる傾向があるようだ。年齢に関係なく男は好きな女に対しての独占欲はあるもの。それを無くしたならば、それは「寛大」ではなくて「無関心」のあらわれなのだ。

2.「一緒に旅行に出掛けなくなった」


・「連休には、必ず予定を合わせて旅行してた私と彼。近場の温泉に一泊とか二泊とかのごくつつましいものだったけど、私はすごーく楽しみにしてた。その予定をいつからか、『家で休んだ方が経済的』『やっぱプチ旅行でも金はかかるだろう?』って断られるように……。『結婚に向けて資金を貯めようってことかなあ』なんて思い込むようにしてたけど、案の状その後フラれた。ちゃんと言われてもいない二人の未来予想図を信じちゃダメですね」(20代・販促企画)

――30代はなにかと難しいお年頃。社会だとか経済だとか結婚だとかが重ーく降りかかってくる年代だ。そんな年頃の彼らが、「お金を出し渋るようになった」ら要注意。
40代ほど経済的に余裕のない30代男子が費やすお金は切実な彼女への思い、と言い換えても構わない。
30代男性が「もうこの女のために財布のヒモを緩めたくない!」と感じたそのときがあなたとの別れの予兆なのだ。もちろん、無茶な浪費やワガママ過ぎる願いは叶えて貰えなくても当然だが、30代の男が「二人のイベントや楽しみにさえもお金を出したがらなくなった」「食事がいつもチェーン店になってきた」「誕生日プレゼントをケチられた」なんてときは心が冷めはじめている。最近、必要経費さえ出し渋られていないか、さりげなーくチェックしてみよう。

3.「イチャイチャする回数が減った」


・「私の彼は37歳。彼の誕生日を過ぎたくらいから、『やっぱ35過ぎるとダメだよな、な~んか性欲がなくなっちゃって』『こんなにガクッと来るものなんだよな~』とか頻繁に言うように。彼の言う事を鵜呑みにして、『仕方ないよ、ムリしないで』『いいよいいよ。気にしないで』って慰めてたら、23歳の女子と陰で浮気されてた。性欲がなくなったんじゃなくて、ただ単に私とはしたくなくなっただけなんだ、って気付いた時にはもう遅かった」(30代・薬品)

――実際、30代も半ばを過ぎれば体力の衰えを実感する人も多い。けれど30代の男子は「肉体的には」まだギリギリ無理のきく年齢ではある。20代の頃よりはガクッと衰えても、「若い時ほど食欲はなくても美味しそうなモノがあれば食べてしまおう!」と思うのが30代男子というもの。それなのに「誘われなくなった」「見向きもされなくなった」「セックスがおざなりになった」というのは、悲しいけれど「他に美味しいものがある」というサインなのかもしれない。

アラサー男性の別れのサインは“経費削減”!? 満足できる最後のために


30代の男性の発する「別れたいサイン」をまとめると、

・「他の男のところに行ってくれないかな」と願う
・財布のヒモが妙にかたくなる
・体の関係やキスといったコミュニケーションが減る

……という、「経費削減策」となるのが特徴だ。
「もう好きじゃない女」に手間と金など掛けたくないのはどの世代でも同じだが、30男の出すサインは実にリアル。結婚の話をしたら避けられたり、セックスや子作りに関する話題を避けられたり……。
“好きじゃなくなった女との重い現実”が具現化しないように、彼らはありとあらゆる手段を講じるのだ。

「結婚? んなの、わからないよ。まだ」
「そんな金、ないし……」
「この先、仕事がどうなるか」

30男が「あなたとの将来」を語りたがらないのは、そのまま「彼の心は私にはない」もしくは「彼の未来に私はいない」と思って差し支えない。
ただ、一度心が離れてしまったら聞く耳を持たない頑なな20代男子とは違い、すこし大人になった30代男子には「話し合いの余地」はある。

「私のこと、もう嫌いになった?」
「別れるのは仕方ないけれど、せめて理由くらい教えて欲しいな」
「お互いのこの先の幸せのためにきちんと話あって別れたいの」

……そう問い掛ける女の「誠意」を受け取るだけの経験を積んでいるのが30代の男子というもの。
「自然消滅でどうもスッキリしない」「ただ逃げられてモヤモヤしただけ」の20代男子との別れ方のときとは異なり、せめて自分自身が“納得できる別れ方”ができることを祈っている。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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