自己否定は厳禁? 男性に褒められた時の上手な返し方とは

「かわいいですね」と褒めれば「不細工ですよ!」と否定する。「○○さん、趣味は何?」と聞けば、「ドン引かれると思うんですけど……じつはBL好きなんです!」と、あえて自分でも答えたくないような恥ずかしい面をさらしてしまう。
このようにマイナス自己アピールで、相手にガッカリな印象を持たせてしまう女性は少なくない。やるなと言われてもやってしまう二つの理由と、それを改善し、モテるための方法を紹介しよう。

目次

1.マイナス自己アピールはもったいないだけ


ついつい正直なマイナス自己アピールをしてしまう理由の一つは、相手に「素直でいい人」の印象を与えたいからだ。
私は以前、飲み会で出会った素敵な女性に、「職場でモテるでしょ」と言ったことがある。すると、「今年で28になりますけど、今まで一度だってモテたことないです!」と全力で否定された。
だがそれを聞き、もったいないと感じた。黙っていれば「素敵でモテそうな人」と好印象だったのに、「28年間一度もモテたことがない」という余計な情報が入り、ひょっとしたら残念な子なのではないかと思ってしまったのだ。
その後、「素直でいい人だ」という印象も確かに抱いた。けれど覚えておいてもらいたい。男性の感覚としては、あまり正直なことを語られすぎると、「素直でいい人」よりもネガティブな印象の方が先にくる。せっかくのフレッシュな出会いが、マイナスからのスタートになってしまうのだ。それはもったいないだけだと心得よう。

2.「素がバレても大丈夫!」と自信を持てばガマンできる


マイナス自己アピールをしてしまうもう一つの理由は、自分に自信がないということ。
初見で過大に評価されてしまったら、あとあとそうじゃないとバレたときに「そんな人だと思わなかった」と否定されるのが怖いもの。その予防が、マイナス自己アピールという行動につながってしまう。
自信のある人は、過大評価されるのも恐れない。
上記とはまた別の飲み会の席での話だ。とある女性が飲み会中、スマホに保存してある自撮り写真を見せてくれた。目がぱっちりで映っていたその写真を見て、ある男性が「アプリで加工したんでしょ」と茶々を入れた。私からするとそうは見えなかったので、正直に「加工には見えません」と言った。すると女性は私に対し、「ありがとう、もっと言って!」と返したのだった。
彼女は「加工だ」と茶々を入れられたところで、まったくひるまなかった。否定すら受け入れられる自信があったのだろう。結果、私の目に、彼女はより魅力的に映った。
自信のある人は、マイナス評価さえ自分の魅力に変える力を持っている。「バレたらどうしよう」ではなく、「バレても、それはそれでオイシイ」と自信を持つことで、マイナス自己アピールから脱却することができるのだ。

3.相手はなぜ褒めてくれるのか? 理由を知れば正しい返し方もわかる


最後に、自分を褒めてくれる相手の気持ちを考えてみよう。初対面では誰でも相手のことを褒める。いきなり「あなた、不細工ですね」「太ってますね」なんて暴言からスタートすれば、険悪になってコミュニケーションできない。
ただ「綺麗な方ですね」なんて急に褒められても、返す言葉がなかなか出ないかもしれない。相手の男性は一体どんな返答を期待しているのか。
単純な話だ。すでに前の項目でも書いたように、「ありがとう」と答えるのが正解。素直に感謝の気持ちを示してくれる女性に、男性は惹かれるのである。
確かに「ぜんぜんそんなことないです!」と謙遜してしまうことにも素直さはある。ただそれより、褒めたら感謝で返す、その当たり前のことを男性は求めている。

初対面は誰だって緊張するもの。自分だけじゃない、相手もそう。少しでもコミュニケーションしやすくするため、やたらと褒める男性もいるかもしれない。そうした言葉がすべてお世辞に聞こえ、拒否したくなるときもあるだろう。
だが少しの自信と、相手の気持ちをおもんぱかる気持ちがあれば、せっかく贈られた言葉を取り消すことのもったいなさにも気づけるはずだ。
自己否定から始めてしまうのは、そろそろやめにしませんか? 
(平原 学)

この記事を書いたライター

平原学
1985年佐賀県生まれ。作家・ライター・小説家。妻から「私より女子力高い」と言われているのが悩みの種。著書に『ゴオルデンフィッシュ』(文芸社)がある。

関連記事