あらゆる場面でモテる「一女」の魅力

ある組織・コミュニティに新しくやってきた女子は、何かとモテます。あなたも思い当たる節があるはずです。
 
一番分かりやすいのは、大学時代の新歓期。新入生の女子は、華の「一女(いちじょ)」と呼ばれ、上級生の男子からちやほやされる光景があちこちで繰り広げられています。数年前には、女性雑誌『JJ』にて「新歓シーズンが悪夢になる前に──カレを一女に盗られない方法。」という特集が組まれるほどで、この記事は、SNSを中心に話題になりました。記憶に新しい人も多いのではないのでしょうか。
 
大学一年生に限らず、高校一年生も、そして新入社員も、ある組織の一年生女子は、男性から人気が出るものです。自分が「一女」の時は、色んな男性が優しくしてくれる、かわいがってくれることを、たいしたこと、とも思わずに享受してしまうものですが、過ぎてしまうと、それがいかに特異な状況だったのかがわかってきます。
 
例えば、新入社員として入社してからある程度年月が経った頃、できることも増えて頼られるようになった、話術もあがって場を盛り上げられるようになった、などと自分はどんどん成長しているのに、どうしても、新入社員(一女)には敵わない、などと歯がゆい思いをした経験をしたことはないでしょうか。
 
高校一年生→高校三年生→大学一年生→大学四年生→新入社員……と最年長になっては、再び次のステージの一女に戻るというサイクルを繰り返し終わると、「もう自分は老いる一方だ……一女なんて自分には関係ない」と思ってしまいますよね。
 
言葉では、「新入社員(一女)はかわいいからね」と平気なフリをしていても、たまには心のどこかで嫉妬心を抱いてしまうことはありませんか?

一女としてモテるためには


そんなあなたにも、ふたたび「一女」になるチャンスは残されています。
 
学校に入学したり、新しい会社に入ることだけが一女になる手段なのではありません。ある組織に新しく入れば一女。芸術の秋、文化の秋、スポーツの秋、と言われるこの季節。趣味や習い事など、何か新しいことを始めるために、スクールや講座に入ってみてはどうでしょう?
 
ですが、実際に何か新しいことを始め、それだけで、私も一女になれた、あとは周りがどうにかしてくれるとあぐらをかいていてはいけません。一女には、一女がちやほやされる所以にもなる、一女のふるまいというものがあります。
 
例えば、知らない人にも明るくきちんと挨拶をする、わからないことがあれば恥ずかしがらずに素直に教えてもらう、教えてもらったらきちんとお礼を言う、出来る人を尊敬する、などの心がけが重要になってきます。
 
実はこれらに挙げたことは、一女に限らず、広く、好感度の高い、モテる女性の特徴でもありますよね。この謙虚な気持ちが失われることが「一女」の権利を手放すこともであり、逆に言えば、このフレッシュな気持ちを取り戻すためにも「ふたたび一女」は有効なのです。
 
いつまでも、フレッシュな気持ちを忘れないためにも、結果的に男性からモテるためにも、この秋、何か新しいことをはじめて、一女デビューしてみてはいかがでしょうか。
(五百田達成)

この記事を書いたライター

五百田達成
作家・心理カウンセラー。「男女コミュニケーション」「きょうだい型性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。35万部を超える「察しない男 説明しない女」シリーズほか著書多数。

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