彼はどっちのタイプ? 「褒められて伸びる」「叱られて伸びる」人の見極め方

仕事などで悩んでいるとき、皆さんは恋人に褒められたいですか? それとも叱られたいですか? この傾向は人それぞれ違いますよね。「褒められ、期待されたほうが人は伸びる」という説もありますし(=ピグマリオン効果)、「絶対に褒められた方がいいに決まっている!」という人もいるでしょう。しかし一方で、「厳しい言葉をもらったほうが奮起できる!」という人もいます。自分や好きな異性がどちらのタイプなのか知っておくと、良好な関係を築くひとつのヒントになるかもしれません。

目次

違いは、「もともとの自信の量」にあり!?


ではまず、「褒められて伸びるタイプ」と「叱られて伸びるタイプ」には、どんな違いがあるのか。両者さまざまな人の意見を聞いていると、「もともとの自信の量」「他者から見た自分に影響を受ける程度」に違いがあることに気づきます。

褒められて伸びるタイプ


他人に認められることで「自信」が築きやすい人。他者からのイメージを「自己概念」に取り入れやすい。

物事を達成・成功させるには、少なからずの自信が必要ですが、褒められて伸びるタイプの人は、他人に褒められることで、物事を成功させるのに必要な「自信」を得られるタイプだと考えられます。「人に褒められる→自分はちゃんとできる人間なのだな、と本気で思うことができる→自信を持ってのぞめるため、物事が成功しやすい」ということですね。

また、褒められて伸びるタイプの人は、「他人がそう思ってくれるなら、自分はそういう人間に違いない」と思いやすい性格であることも考えられます。人は「他人から見た自分のイメージ(=鏡映的自己)」を、「自分が思う自分のイメージ(=自己概念)」に少なからず取り入れていますが、その度合は人それぞれ。褒められて伸びる人は、誰かに「Aさんって明るい人だね」と褒められると、Aさん自身も「私は明るい人なんだ!」と思いやすく、実際にどんどん明るくなる……ということですね。

叱られて伸びるタイプ


もともと心の根底に「自信」が培われている人。他者からのイメージにも影響を受けにくい。

一方、叱られて伸びるタイプの人は、「物事を成功させるのに必要な自信」を最初から持っているタイプだと考えられます。もともと「自分」を信じる強い力があるため、「人に褒められること」がモチベーションにものすごく影響することは少ない。逆に褒められてばかりいると、慢心や自信過剰に繋がることもあり、失敗しやすい状態になってしまうこともあるようです。

それよりも、叱られたときや失敗したときのほうが気を引き締め直すことができ、「もっと頑張るぞ!」と思いやすい。「人に叱られる→もともと持っている自信が揺らぐ→さらに強い自信を形成しようと奮起して、成功をもぎとる」ということですね。「自分とはこういう人間だ」という自分像や自己概念も明確に持っていることが多く、他人からのイメージにもあまり左右されない傾向があるようです。

自分や彼氏、好きな異性はどちらかな? タイプ別対処法


皆さんの好きな異性や恋人はどちらのタイプでしょうか。褒められて頑張ることが多く、あまり「自信満々」には見えない場合は、普段から積極的に褒めてあげるといいと思います。逆に、あまりめげない、失敗したときや叱られたときのほうが奮起している、そういう性格の場合は、あまり過剰に褒めないほうが本人の為になることもあるでしょう。落ち込んでいるときにだけ、しっかり諭してあげたり、「あなたなら大丈夫、できるから」と勇気づけたりしてあげれば、ひとりでに自信を回復していくことが期待できます。

「男性に厳しい言葉を言っていいの?」と悩む女性も少なくないと思いますが、「大事なときに叱ってくれる子がいい!」なんて言う男性も少なからずいますので、彼氏や好きな男性がどちらのタイプなのか事前に知っておくとよさそう。自分自身についても、どちらのタイプなのか相手にそれとなく伝えておけば、肝心なときのナイスフォローを期待できるかも!?(笑) 落ち込んでいるときのフォローで恋が芽生えることもしばしばあるので、アプローチ中の人も、好きな相手がどちらのタイプか知っておくといいかもしれません。ぜひご参考くださいね。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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