ストレートさに弱い? アラフォー男性に気に入られる褒めポイントとは

前回、前々回の記事で20代男性、30代男性が喜ぶ褒め言葉をまとめてみたが、今回は40代男性がターゲットである。
「40歳を超えた男性にお世辞を言う」ことは、なかなか難しい。

良かれと思って「お若く見えますね!」なんて言った日にはますます相手に年齢を意識させてしまい、ナイーブな中年男の心を傷つける。……かといってありがちな「すごぉぉぉーい☆」「さすがですねぇ~」「イケてるっ!」などの、まったく中身のない単純な褒め言葉で喜んでくれるほど、長く生きてきた彼らの目は節穴ではないのだ。

今日のコラムでは「40歳オーバーの男性に聞いた本当に言われて嬉しい褒め言葉」について調査してみた。ビジネス、恋愛、その他の場面で有効活用してほしい。

目次

1.ピンポイントでホメる


・「この年齢になると自分のことを客観的に理解しているので、容姿やキャリアについて褒められてもあまり嬉しくないですし、仮に褒められてもそのまま受け取れないところが多いですね。それよりも『素敵なシャツですね!』とか『清潔感ありますね!』だとかを褒められるほうが嬉しかったり。経歴や、仕事ぶりについて褒められても特に何も感じません。その道のプロとして長くやってきているので、あたりまえだからです。あれこれ胡散臭い褒め言葉をズラズラと並べられるよりも、ピンポイントでズバっと言われると印象に残りますね」(40代・会社経営)

――女性にとっては衝撃的な回答ではないだろうか。20代・30代男性では通用した「仕事や業績に対する褒め言葉」は、アラフォー男性には効果なし。彼らにとっては「当たり前のこと」なのである!
なので、仕事や経歴を賞賛するかわりに別のポイントを褒めるべき。「そのネクタイピン素敵ですね、どこのですか?」だとか、「その組み合わせお洒落~」なんて言葉の方が、キャリアなどを褒められ慣れたアラフォー男性にはグッとくるものがあるのだ。

2.同世代扱いしてくれるような言葉


・「もちろん下品にならない範囲内でのことですが、年下の女性にふと“タメ口”で話されるとちょっと嬉しいです。以前部下の女性と飲んだとき、最初は丁寧に話してた彼女の酔いがまわるにつれ、『それって~~でしょう?』『もう~○○さんたらぁ、面白いこと言うんだから~』とポロポロと敬語が剥がれ落ちてゆくのが、日頃の警戒を解いてくれたみたいでうれしかったです。同世代扱いしてくれたというか、仲間に入れてくれたみたいで……(笑)。こちらが薄々感じ始めている世代間ギャップを“ないもの”として接してくれる人には弱いですね」(40代・ディーラー)

――年下世代にはちょっとビックリな回答がこちら。年上の男性に対して、「相手に失礼にならないようにしよう」といつもめちゃめちゃ丁寧に、見ようによっては堅苦しいくらいの態度で接してはいないだろうか? けれどそれは「あ~、やっぱ彼女緊張してるなぁ……」「俺とじゃ年の差がありすぎるもんなあ」とアラフォー男子に“世代差”を意識させることになってしまい、逆効果になる場合も。
飲み会などフランクな言動がある程度許される場では、ガチガチにならず、年上の男性には敬語を使った褒め言葉を言うよりも仲間意識をもって接すると良さそうだ。

3.こだわりを褒める


・「40も半ばを過ぎると、顔やスタイル、ファッションなんかを褒められても、相当な自惚れ屋でもなければ、『どうせ嘘だろ?』って思ってしまいます。それよりはむしろ、『ああいう柔らかい物言いは私にはできません』とか、『そういう考え方もあったんですね!』みたいにお客さんや人への接し方、自分なりの生き方や考え方へのこだわりなんかを褒められると嬉しいかも! そこまで積み重ねてきた経験から繋がるものだから、本当に認められたような気分になるんじゃないかな」(40代・通訳)

――アラフォー男子にあって他の世代にないところ……それが「男のこだわり」というモノである。男も40歳を過ぎれば自分なりのやり方、いい意味での我の通し方がでてくるものだ。見方によっては「クセ」のように映るそれは、間違いなくその男性自身の人生経験によって生み出され培われてきたもの。そこを褒めるということは、その男性の「過去からつながる現在」「彼自身そのもの」を賞賛することになるので、嬉しくないハズはない!!
これもまた有効な年上男性の賞賛法のひとつである。

アラフォー男性の心をつかむポイントは“礼儀正しいフランクさ”


女子にとって扱いが最も難しいアラフォー男性への褒めポイントをまとめると、

・キャリア面は賞賛してもあまり意味がない
・世代差を感じさせないよう褒める
・彼なりの「こだわり」をピンポイントで指摘する……の3点が挙げられるだろう。

またこれに必要なのは「ある程度のフランクさ」だ。彼との年齢差を意識するあまり、無難な会話を求めようとすればどうしても仕事関連の話題になりがちだろうし、彼なりのこだわりやクセを褒めるのも堅苦しくガチガチな関係ではまずできない。
中年男性は「失礼にあたらない、下品にならないすれすれのフランクな女子」が好きなのだとも言えよう。

よく考えて見れば、同世代のあいだではまったくウケなかった「フランク過ぎる不思議ちゃん」がナイスミドルの上司や年配の男性に可愛がられて、同僚や周囲はあぜんとしている……なんて光景を思い出さないだろうか? 彼らは「ストレートな率直さ」に弱いのだ。

アラフォー男性を褒めたいときは「純情な讃辞」をちょっとフランクな言葉で伝えよう。そうすれば彼らはその言葉をきちんと受け取ってくれるはずである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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