イソップ童話に学ぶダメな恋 「酸っぱいブドウ」「甘いレモン」の法則とは

酸っぱいブドウの法則」というものがあります。これはイソップ物語の「キツネと酸っぱいブドウ」という物語からつけられた、心理的法則。キツネが木に実ったおいしそうなブドウを見つけ、食べようとして跳び上がります。ブドウは高い所にあり何度跳んでも届きません。キツネは怒りと悔しさで、「どうせこのブドウは、酸っぱくてまずいに決まっているさ」と、食べられなかったことを正当化するのです。恋愛も同じこと。あなたの恋愛での失敗も、酸っぱいブドウの法則で正当化していませんか?

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正当化することで自分を守る防御機能


フロイトはこのような行動を「防御機能」としています。欲しいものが手に入らなかったときに「きっとそれは不幸をもたらすものだから、手に入らなくてよかった」と負け惜しみを言うことで、自分を守る。でも本当は自分の能力が足りず手に入らなかったのは明白ですよね? キツネにもっとジャンプ力があれば、そのブドウには手が届いていたのですから。でもそれを認めてしまうと、自分の弱点を痛感することになります。痛感とは読んで字のごとくとても痛いもの。痛いのはイヤですから誰だって逃げたくなるわけです。だから認めません。

自分の弱点を認めることも大事


例えばあなたが、足が短いという弱点を持っていたとします。でもそれを認めずにずるずるのロングスカートを履いたり、足の長い人と同じ長さのジーパンを履いたとしたらどうなるでしょうか? ズルズルと引きずって歩きづらく、見た目的にも不格好。それでも「このスカートが長すぎるのよ」と言い張るのは勝手です。でも、格好悪いのは歴然。格好よく見せたいのなら、自分は足が短いことをまず認めて、そして正しい足の長さを知ることが必要です。その上で合った服装を身につければ何の問題もないはず。他のオシャレな人にだって引けを取らないくらい格好よくなります。でもこの「認める」ということが、なかなかできないのですよね。これさえできたら、あなたはイイ女への仲間入りができるのですが……。

とりあえず前を向くためだけなら、酸っぱいブドウの法則もアリ


告白してフラれたとしても、たまたま今回タイミングが悪かっただけかもしれません。それなのに、自分の非を認め過ぎて、逆に悲観的になってしまうとそれも後ろ向き。「もうダメだ」「絶対に嫌われた」と自分を責めるよりは、「今結ばれても、長続きしなかったのよ」という意味での負け惜しみや開き直りをすることで、気が楽になり、自分を責めたり、自信を失ったりするのを防げます。「今度こそ!」、とまたやる気も起きますよね。これなら酸っぱいブドウの法則も使いようかな、と思います。ただし必ずどこかで、自分や現実と向き合う時間は作らないといけませんが。

甘いレモンの法則もある


酸っぱいブドウとは逆に、「甘いレモンの法則」というのもあります。これは手に入れると、それを「イイものだ」と思いたくなるという心理作用。好きになって一生懸命尽くしようやく恋人になった彼が、つき合ってみるとひどく乱暴者だったとします。本当は優しい人だと思っていたのに予想外。でも無理に「これは、優しさの裏返しなのだ」「素直になれない性格なだけ」と、都合よく解釈しようとします。その結果、本当に乱暴者なのになかなか離れられずにいる……これが執着であり、ダメな恋をしてしまうひとつの理由です。

手に入ったものは全部いいもの、手に入らないものは悪いものと、決めつけてしまうのはだめ。手に入ろうが入るまいが、イイものはイイし、悪いものは悪いのです。潔く認めて、自分の弱点や負けた原因をさっさと克服してしまいましょう。失敗しても認めない人間と、そのたびに反省して次に活かす人間では、必ずどこかで圧倒的な差がつくはずですよ。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
お酒と食べ歩き、人間観察が趣味のフリーライター。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味

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