警戒心を抱かせる!? 面白い女性がモテない本当の理由

男性でも女性でも話が面白く、場を盛り上げてくれる人は人気がありますよね? ユーモアのある人とない人では、モテ度が圧倒的に違います。でもそれって実は男性の場合だけ。ユーモアのある女性は、意外とモテ度は低めだって知っていましたか? あなたがもしもユーモアを武器にしていたら、その武器はいったんしまったほうがいいかもしれません。

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ジョークを連発する女性は恋愛対象外


欧米で複数の大学の研究者たちが20代の男女数百名を対象に、「ユーモアのセンスは女性の魅力のひとつになるか」という調査を行いました。するとほとんどの男性はイエスと回答。ところが「ジョークを連発する女性と付き合いたいか」との質問にはほとんどの男性がノーと回答したのです。

話している分には楽しいけれど、面白い女性は「盛り上げ役」「ムードメーカー」的な役割としか、捉えていないのかもしれません。でも、付き合うとなると、なぜ対象外になってしまうのでしょうか? 

男は「笑わせるのは男の領分」と考えている


この調査を進めたロッド・マーティン心理学博士はこう言っています。
「男性は 『人を笑わせるのは女らしいことではない。自分たち男の領分なのだ』、と思っているのです」
――調査に協力した男性の半数以上が「人を笑わせるのが得意な女性は恋愛対象にならない」と回答したとのこと。男の領分を脅かす存在だとしたら、男性側は、その場は面白おかしく笑っているけれど、無意識に警戒心やライバル心なども芽生えているのかもしれませんね。

攻撃性と男のプライド


「笑う」というのは、何かを見て「笑わされている」という受け身の姿勢になります。反対に「笑わせる」というのは、対象を意のままに一種操るようなもの。笑わせる側と笑わされている側では、主導権は何となく笑わせる側にありそうですよね。その主導権を女性に握られることは、男性のプライドに触れるのかもしれません。

笑いを一種の武器だと説く物理学者のクリシュタフォビッチ博士は、「何のためにジョークを飛ばすのか。それは自分のステータスを高め相手より優位に立つことが真の狙いである。(中略)笑わせることができれば、戦いに勝利したことになる」と分析しています。

プライドを満たしてあげる側になること


あなたが自分のキャラとして「面白い人」という部分を磨いてきたのだとしたら、これはちょっと悲しい結果ですよね。面白ければモテると思っていたら、それは男性だけの話だったのですから。

でも諦めないでください。ユーモアのセンスがあり、その場を盛り上げられる面白い人というのは、空気が読めて知性も備えているはず。そこで男性のユーモアがウケるようお手伝いする役を、引き受けましょう。ある男性がせっかくボケたのに、それを誰も拾わず流れてしまいそうなら、すかさずあなたが拾ってあげる。ツッコミでもいいですし、共感でも構いません。そして何よりも、よく笑う側(下品な笑いかたはNGですが)になることです。「あなたに思い切り笑わせてもらった」というのは、相手のプライドをかなり満足させるはず。しかも笑顔は最大の武器ですから、あなたの好感度はアップしますよ。あなたを笑わせることが、相手の楽しみになるかもしれません。

面白い女でも見せ方によってモテに変わるかも


せっかく面白くて人気も高いのに、その面白さを封印するなんて……と落ち込まず、ちょっと演出を変えてみましょう。

「つかみが大事!」などと最初からアグレッシブに笑いを取りに行くのは、避けたほうがよさそう。話しの流れでちょっとスパイス的にジョークを織り込むなら、好感度高めです。

下ネタ、下品なネタはだめ。面白い女性というのは、男性から見ると遊び相手としてならオーケーという結果も出ているようです。下ネタで笑いを取れば、軽く扱われてしまう可能性大。下ネタを振られても乗らないか、スマートな切り返しがポイント高めです。

ツッコミも言いかたによっては怒っているように見えたり、キツイ性格だと思われてしまうこともあります。なので、少し控えたほうがいいかもしれません。逆にボケ、特に天然ボケの場合、男性を落とす必殺の武器に変わることもあります。でも天然なので狙ってできることではありませんから、無理にボケようとしないこと。自虐ネタのボケもやり過ぎると、ドン引きされます。ネタ選びが重要ですね。顔芸などもやめておきましょう。

女優さんなどでちょっとユーモアのセンスがあると、それが親近感につながってモテるというパターンがあります。ギャップを狙う形ならユーモアもよさそう。美しい容姿ならたまにジョークを発するとか、クールなイメージ、気難しそうなイメージを与えている人も同じ。またおっとりしている人が鋭いツッコミを入れるのもいいですね。

ガツガツ笑いを欲しがるようなことがなければ、とりあえず人気者の位置はキープできそうです。そこからどうモテに変えていくかは、見せ方次第。世の中には根っからお笑い好きの男性もいますし、その人なら大歓迎してくれそう。また、普段は笑う側にいても、ふたりきりになったときにだけジョークを言ってみるというのも、良さそうです。ウィットに富んだ会話を心がけていれば、まず恋愛対象外になることはないでしょう。洗練された会話ができる相手ばかりが集まってきて、あなたにとっても理想的なはずです。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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