交際が長続きしない人の傾向って? 短命恋愛から卒業するコツ

発言小町に、「恋愛を長続きさせる為には?」という投稿が寄せられました。

トピ主さんは29歳女性。今まで5人ほどの男性と交際してきましたが、関係が長く続かないことに悩んでいます。最近も2カ月で別れてしまい、「ここまで来ると、自分に何か大きな欠陥があるのだろう」と猛省の日々。「付き合いたいと思わせることはできても、付き合ってみると面白みがないと思われるタイプなのでは……」と自己分析しています。「長続きさせるために、皆さんはどんなことに気をつけていますか?」と問いかけました。

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主体性がなさすぎて、退屈してしまうのかも


投稿によれば、これまでの恋愛ではふられたことも、自分からお別れしたこともあるとのこと。ふられたときは、すべて「他に好きな人ができた」という理由を告げられたそうです。別れ際に「私に何か悪かったところがあったのか」と聞いても、元彼たちは「特にない」と答えたといいます。

長続きしないのは、「恋人がいても、すぐ他に好きな人ができるような“熱しやすく冷めやすい”男性」ばかりと付き合っているから――という理由も考えられますが、5回も同じような恋愛が続いたことで、「自分のほうにも原因があるのでは?」と悩んでしまうお気持ちもよくわかります。

一般的に、長続きしない交際を繰り返す人には、以下のような傾向があるように思います。
<1>主体性がなく、意思を感じられない態度が多い
<2>交際が始まると、恋愛にのめり込んでしまい、“彼一色”になってしまう
<3>「愛されていない」と感じると、不安定・ヒステリーになってしまう

まずは<1>から。トピ主さんはご自身やその恋愛について、こんな分析をしています。「来る者拒まず去る者追わず、な性格」「一目惚れやビビッと来るといった感覚を経験したことはない」「自分から誰かを好きになった経験がないため直感を信じるといったこともできず、今回もグズグズとしている」

これらの記述から推測するに、トピ主さんはかなり受け身な性格のようです。恋愛において、そうした性格はプラスにもマイナスにも働くことがあります。「特に美人というわけではないが、比較的男性受けの良い見た目はしている」というトピ主さん。外見がかわいらしく、でも自分からは言い寄らない控えめな態度は、男性の“狩猟本能”を刺激し、アプローチを受けやすいのではないかと想像します。それはプラスですよね。

しかし、受け身な人は積極的にアプローチされると、「まあいいかな」というくらいの気持ちで付き合い始めることも多いです。そのためか、交際後も「どっちでもいいよ」「なんでもいいよ」といった主体性のない態度をとること多く、従属的で無気力な印象を与えてしいがち。結果、相手は恋愛の“手応え”を感じられず、次第につまらなくなる……そんなマイナスが起こることもあるようです。流されやすい一面もあるため、何かと交際相手に振り回されてしまう、そんなマイナスも起こりやすいでしょう。

また、積極的なアプローチをする人はえてして情熱的なことも多いです。トピ主さんが感情の浮き沈みが少ない性格なのだとしたら、そのあたりがかみ合わず、交際が短命になっているのかもしれません。

まとめると、意思のない態度は控えめだったり、つれない感じだったり、女性として魅力的に見えやすいものの、いざ付き合ってみると従属的で刺激が足りないとか、恋愛沸点の高い男性たちにとっては「のれんに腕押し」という感じで手応えを感じられないといった理由で交際が物足りなくなってしまう……。一つはこんな可能性も考えられるでしょう。

「恋愛べったり」「彼一色」になりすぎると、恋は短命になりやすい


しかし、のちの投稿では、ご自身の恋愛をこんな風にも分析しています。「最初は相手に好かれて、最終的にはこちらの方が好きになって終わるというパターン」だと。もしかしたらトピ主さんは交際前は受け身でも、付き合い始めると一転、恋愛に没頭し、依存的になりやすいタイプである――という推測もできます。

そうであれば、<2>の可能性もありそうです。片方が“恋愛べったり”になり、相手の一挙手一投足に左右されてばかりいると、もう片方は早々に飽きてしまいがち。「相手に嫌われたくない」「愛されていたい」と依存的な態度が強すぎると、対等な関係も築けなくなり、結果、交際が終わってしまいやすいです。

「来る者拒まず」ではなく、納得できる交際を


最後は、<3>について。「自分の思ったように愛されていない」と感じると、不安定になったりヒステリーを起こしたりする女性も、男性を疲弊させてしまい、恋愛が短命になるケースが少なくありません。このタイプは、不安が強く、付き合った途端に男性への不満や要求が過大になってしまう特徴があります。

上記、いずれかに思い当たる節があるとしたら、今後はとにかく「交際を急がないこと」を心がけてみましょう。きちんと自分が「好きだ」と思えるまで友人関係を続けてみる。そうすることで、過度に“熱しやすく冷めやすい”タイプの男性は周囲からいなくなるでしょうし、お互い本気の愛情が確認できてから交際をスタートすれば、依存しすぎない良好な関係も築きやすくなります。

すぐ恋愛に頼らないためには、恋愛以外で気持ちを安定させる術を身につけるのもおすすめです。「ひとりでも、それなりに大丈夫な自分」を確立することが、長く続く安定した交際を支えてくれるでしょう。

手始めに、「『来る者拒まず』をやめよう」と決意してみては。言い寄ってくる男性がいてもすぐ決断せず、「私は長続きする交際がしたいんだ」ということを心で何度も唱えて、相手のことや、自分の気持ちをしっかり見極めていきましょう。そのなかで、時には「来る者拒む」ことも必要になってくるでしょうし、「この男性は特別だ」「一緒にいたい」と思うような相手を見つけたときには、こちらからアプローチしたっていいと思います。

出会いの機会や、アプローチされる機会が多いことはトピ主さんの強みだと思いますので、今後は「この人なら」としっかり納得できる場合にだけ交際を始めてみてはいかがでしょうか。次こそは長続きする恋愛ができるといいですね。応援しています。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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