好かれるところか捨てられる? ”尽くす系自己犠牲女子”が男性からバッシングを浴びるワケ

「なんで? どうしてなの? 彼のために、ココまでしたのに……!」

“こんなにも尽くしたのに捨てられた”というのは悲しいけれど巷ではザラにある話だ。この嘆きを女友達のところにもってゆけば「えっそんなヒドイ! その男、最低」と共感してもらえることは間違いない。

けれど男性相手に同じグチをこぼすと、怪訝な顔をされるのがオチ。男性たちは「献身的な女子」をなぜ好かないのか……その理由を知って“恋愛ミス”を防ごう。

目次

1.「ソレって結局自分のためでしょ?」


「元カノA子の口癖は『あなたのためだから……』だった。結婚もしてないのにアレコレ身の回りの世話をしてくれるのを最初はありがたく受け取ってた。だけど、無理矢理キライな野菜を食わせようとするのも、彼女の趣味の服を押し付けるのも、結局は『オマエが俺といて恥ずかしくないようになんだろ~?』と気付いてからはもう一切受け付けなくなった。自分のためにやってるのに俺のためとか言い換える偽善的な女ってホントヤダ」(20代・事業開発)

――献身的な女子はともすれば「彼のために」と思いがちだ。だが胸に手を当ててよーく考えてみて欲しい。そのおせっかいは「彼のため」ではなく、ただ単に「自分がイヤだから彼を私好みに変えたい」という彼氏改造計画からの押し付けではないだろうか?
男性は“女特有の偽善”を何より嫌うモノ。それならいっそ「こうした方が私は好き!」と素直に言ってしまったほうが、彼らの心にまだ響くのである。

2.「プレッシャーすぎて重い」


「コレって俺だけじゃないと思うけど、尽くされすぎると重く感じちゃうんですよね。『まだ何の約束もしてないのに……』とか、『もしかして遠回しに結婚を匂わせてるのかな……』って思うとだんだんその子と会いたくなくなる。ギブ&テイクは対等でないと、ほとんどの男はイヤになると思う」(20代・webマーケティング)

――誰だってモノをもらえばそのときは嬉しい。けれど毎日毎日一方的にプレゼントをもらったら、気が重くならないだろうか?
「もう結構です……」「コッチもなんかお返ししなきゃいけないのかなぁ」「貰いっぱなしはなあ……」と。
“尽くされすぎる男性”の心理はそれと同じなのだ。まして男性は見栄っ張りな生き物。「貰いっぱなしでなにも返せない」という状態なら、彼らのプライドを傷つけることにもなってしまうのだ。そんな女性が愛されるかどうかは……言うまでもないだろう。

3.「アピールがウザい」


「たまにいっしょにランチにいく同僚に、メニューをいつも俺好みに合わせてくれる子がいる。でもそのたびに『○○さんはこういうの好きなんですよね~』とか、『私はイイです、○○さんさえ良ければ!』とか言われて、“うぜぇ女!”って正直思っちゃった。ぶっちゃけブスの聖女アピールほど男を萎えさせるモノはない(笑)。『私ってこんなにイイ子なんです~褒めて褒めて』ってオーラ出されると、たまに殴りたくさえなる(笑)」(30代・マスコミ)

――「ブスかどうかは関係ないんじゃん」「美人なら許されるのか?」というツッコミはあれど、男性の“尽くし系女子”に対する偽らざる本音がコチラ。対男性ではなく、女同士であってもこの種の「○○さんさえ良ければ私はなんでもいいんです……」などという献身的にみせかける女というのはいる。
女同士ならばある程度は許されるこの手法は、男性にはまったく通用しない……どころか「嫌悪感さえ生まれさせる」ということを覚えておこう。

男性はまわりくどいほのめかしが大嫌い


女の文化は“ほのめかしの文化”であると言える。当てこすりと推測で女同士の社会は成り立っている、と言い換えることもできるだろう。

あなたもよ~く知り尽くしているだろうが、女のモノ言いというのはとにかくまわりくどい。ホントは“自分はスゴイことした!”とか“私は可愛い”とか思っているのに、「私なんてぜんぜん~」などと謙遜するのはまだ序の口。ヒドイ場合には本心とまったくかけ離れた言葉を女たちは平気で口にしたりもする。

それはやんわりとした言い方で人間関係を潤滑にする女ならではの知恵であるのだが、結末から知りたがる男性たちはこういった女特有のまわりくどいやり方を何より嫌う。
「尽くしたけど捨てられる女性」というケースはその典型なのだ。

人間は自分のしたくないことを決してしない生き物だ。「自己犠牲女子」は自分がそうするのが好きだからこそやっているに過ぎない。
「あなたのため」は「真にその人のため」だからでなく、「そうする自分が好きだから」「献身的な行動を取れば男性から愛してもらえると思っているから」という動機がほとんどなのではないだろうか?

男性は決して愚かではない。
尽くせば愛されると勘違いしている女性は切られる。
男は“見せかけの奉仕”を見抜く。さらには「男のためと言いつつ自分のために動く女」を憎みさえする。

本当に「彼のため」と胸をはって言えるなら、「彼からなにも報酬が返ってこなくても自分はそうしたいか」を考えてから行動しよう。
さもなければ“彼の愛情”どころか“軽蔑”しか手にすることができないのだから。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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