見返りを求めないのがホントの愛情? 女が思う愛と恋の違い

さえなかった今年のことはすっぱり諦めて、「来年こそは恋愛したい!」だとか「本物の恋をみたい~」なんて抱負を立てている女性もいることだろう。

けれどひとことに「恋愛したいな」といっても、そもそも恋と愛とは違うハズ。今回は「女子が思う恋と愛との違い」をリサーチしてみたので、“真の愛情”について考えてみてほしい。

目次

1.恋は消える、愛は残る!


・「“この人が大好き。いつも一緒にいたくてたまらない!”っていう恋愛感情は、付き合って二年もすれば消えちゃう。でも“愛”はなくならないし、あとにずっと残るモノなんじゃないかなあ」(20代・看護師)

・「彼とはもう10年以上の付き合い。お互い性欲が消えてもうかなり長い期間レス気味だけど、一緒にいて彼以上にくつろげる人はいないから別れようなんて思わない。よくわかんないけどこれが恋じゃなくて愛?(笑)」(30代・会計事務所)

……女性たちがイメージするいちばんの「恋と愛の違い」がコチラ。「恋愛感情は移ろいゆくモノだけど、愛は不変!」と感じる人が多いようだ。“レス気味になってもいっしょにいたいと思う”という気持ちにに深く共感する女性も多いことだろう。
相手への身体的な欲求が消えたあとでも残る感情……それが“愛”なのかもしれない。

2.激しいのが恋、穏やかなのが愛!


・「恋ってテンションのアップダウンが激しいけど、愛情はもっと穏やかな気持ちだと思う……。私は彼との関係が『愛情モード』になっちゃうと刺激が足りなくて別れちゃうんだけど、いつかは波風立たない関係に憧れるのかな~?」(20代・音楽関連)

・「映画や小説だと、大恋愛ってめちゃくちゃドラマチック! でも愛情を描いた作品だと……老夫婦ふたりの絆を描きましたみたいな?(笑)。なんというか気持ちの“振り幅”が大きいのが恋みたいな気がする!」(30代・製薬会社)

――これらの意見をひとことでまとめると、「点火して赤々と燃えてるのが恋、弱火なのが愛」と言い換えることもできるかも知れない。
あなたも知っての通り、恋はハラハラドキドキのジェットコースターに乗っているようなモノ。彼のなにげない仕草で一喜一憂し、メールが来た、来ないで悩み、とてつもない悲しみや不安に襲われ……。感情を折れ線グラフにすれば凸凹が激しいのが恋、安定した線を描くのが愛……とも言えるだろう。

3.対等なのが恋、見返りを求めないのが愛


・「私は正直、彼氏よりもペットの猫を愛してる(笑)。私にゴロニャンしてくる柔らかくてふわふわのかたまりをハグするともうホント『アンタさえいてくれたら他にはなにも要らない~!』って思う。彼に対してはまだそこまで思えないから、『愛してるよ』とはとても言えない~(笑)」(30代・書店勤務)

・「既婚の友達が子供の世話に振り回されてるのをみて、『ホント大変だねえ~』って同情したら『でも、この子たちみてると楽しいから……』って言われてなんかハッとした。母の愛ってスゴイな、見返りを求めないのが愛なんだな~と。男相手には絶対そうできない! ギブ&テイクとか、対等じゃないと恋は成り立たないと思う」(20代・家電メーカー)

――「男には、何かしてあげたら“お返し”が返って来ないと悲しくなる」と感じてします女子も多いのではないだろうか。恋は何かしたら何かが返ってくるような対等な関係で、愛はそうではなく無償で捧げられる関係なのである。
かけがえのないペットや子供に対するように、「この人がただ居てさえくれれば、それでいい」と思えたときこそ、あなたはその男性を真に「愛した」と言えるのかも知れない。

女性の思う愛は“母性愛”に近い


女の思う恋と愛の違いをまとめると、

1.消えてなくならないのが愛
2.穏やかで安定した感情が愛、浮き沈みが激しいのが恋
3.何か返して欲しいのが恋、見返りを求めないのが愛
……ということになる。これをひとことで言えば「母性的なのが愛情」と言い換えることもできるだろう。

「夫のことはもう好きじゃないけど、子供は大事だから別れない」という女性は世の中にたくさん存在する。それは「世間的な体裁は整えておきたい」という気持ちもあるだろうが、「夫というイヤな存在に自分は耐えてでも、子供にだけはメリットを与えたい」という愛のかたちでもあるのだ。

愛情とはある種の自己犠牲を伴うもの。しかしその犠牲に対して「こんなにも尽くす私」という自己陶酔ではなく、「犠牲を犠牲とも思わない」「相手に求めない奉仕」こそを“愛”というのではないだろうか?
……そう思えるほど「愛する」ことができる男性と巡り合えたなら、どうかそのご縁を大切にして欲しい。恋のときめきは捨てがたいが、何があっても「すりへらない愛」という感情は極上のものである。

それでは女性の「愛」とは異なり、男性にとっての「恋と愛の違い」とはなんなのか?
次号ではそれをお送りする。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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