今やっても通用しない飲み会でのモテ仕草とは

「女性は飲みの席で『甘いカクテルが飲みたい』といえばモテる」とされた時代も今は昔。常識は刻々と変化します。来たる年末年始のイベントシーズンに向けて、飲み会でのモテふるまいを更新する必要が。これまでモテるとされてきた飲み会の所作のあれこれが、今も通用するのかどうかを分析してみましょう。

目次

甘いカクテルを頼むとモテる?→×


甘いカクテルを頼むのは、単に好きだからというのもあるでしょうが、お酒に弱くて頼んでいるという理由が多いはずです。昨今の男性は、甘いお酒を頼む=かわいこぶっていると解釈する人も少なくありません。ですからもっとストレートに、「私は(アルコール度数が)弱いものにするね」と断ってから、カシスオレンジやサワーなどの甘いお酒を頼んでみましょう。格好つけずに、何がアルコール度数の弱いお酒なのかを、男性側に尋ねてみるのもオススメです。会話のひとつの糸口になりますよ。

逆に、お酒に強いとモテる?→×


いっぽうで、お酒が強ければ好感度が上がるかと言えばそうでもありません。最近、女性に多いのが「酒豪マウンティング」。私、お酒強いです! とアピールしてしまう行為のことです。「お酒強いんですか?」との質問に対して、「つぶれたことないですね……!」などと、強気な返答をするとプライドが高いのかと勘ぐられてしまいます。この時の正解は、「強いか弱いかはわからないんですけど、(お酒は)好きです」。これはお酒に強い人でも弱い人でも使えますし、勝ち気な印象を与えません。場の雰囲気をよくする賢い答え方でしょう。

料理を取り分けると、モテる?→○


いっぽうで、今後も続けていきたいふるまいは、大皿料理のとりわけやお皿の配膳、グラスの空いた人に「何か頼みますか?」と尋ねるといった普通の飲み会マナーを徹底すること。こういった気づかいが飲みの席できる人は、きちんと周りが見える人だと思ってもらえます。もちろん「あ、それぞれで取り分けようよ」と誰かが言い出したら、「ですよねー」と引き下がるべき。しつこくやっていると、アピールと受け取られかねません。

さらには、酔ってきても当たり前のマナーは死守しましょう。例えば、言葉遣いが丁寧だったり、テーブルマナーがきちんとしていたり……。酔った勢いで相手を傷つけるようなことを言ったり、叩いたりするのは誰が見てもみっともないものです。

ボディタッチをすればモテる?→×


また、あえて酔った勢いを利用してスキンシップをとるのがモテる女の最重要テクニックとして長く謳われてきました。しかし、最近ではスキンシップもまた「女が使ってくるテクニック」としてひろく知られてしまっています。昨今の男性は、酔ってベタベタしてきたり、キス魔に化けたりする女性を鬱陶しいと思うので要注意。それと真面目な男性ほど、女性の泥酔やメンヘラ化を嫌いますので絶対に避けましょう。

それより大事なのは、相手と会話のキャッチボールができていること、相手に「この人は僕の話に興味を持ってくれている」と思ってもらえるような会話を心がけましょう。

年末のお祭り騒ぎがすぐそこの角まで来ました。自然をふるまって演技をするのは骨が折れますが、相手に喜んでもらえるふるまいができればあなた自身も飲みの席が楽しくなるはずです。
(五百田達成)

この記事を書いたライター

五百田達成
作家・心理カウンセラー。「男女コミュニケーション」「きょうだい型性格分析」「ことばと伝え方とSNS」をテーマに執筆・講演。35万部を超える「察しない男 説明しない女」シリーズほか著書多数。

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