結婚相手には30歳以上の男子を選んだほうがいいワケ

家電量販店に行くと、まず店員さんを探すことが仕事でイヤになっちゃうと、先日取材をさせていただいた人が、冗談交じりにぼやいていました。人件費削減で、野球ができそうなほどに広い店内に、店員さんが数人、という状況なんだそうです。
店員さんをつかまえたら、わりと不機嫌そうな店員さんもいるそうで、まずは店員さんのご機嫌をとるそうです(そうしないと後の値引き交渉に差し障るからだそうです)。不機嫌そうな店員さんは、お給料が安いにもかかわらず、店員が少ないから客に呼ばれてばっかりで……と思っているのかもしれません。格差社会の典型みたいなものでしょうか。

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マスコミに名前が出てこないブラック企業


コンビニに行っても、ファミレスに行っても、不機嫌そうにはたらいている店員さんはいます。一部の投資家がしっかり稼ごうと思えば、当然、人件費を削るしかないので、どこに行ってもスタッフの数が少ない。
でも、全人口で見ると、投資家はほんの一部であって、多くは店員さんみたいに過酷な労働条件のもとで仕事をしているのでしょう。もっと平たく言えば、マスコミに名前が出てこないブラック企業なんて、いっぱいあるのでしょう。
こういう状況と、恋愛と、なにが関係があるのか?
ご機嫌ではたらくことができる男子と結婚しないと、しあわせな結婚生活なんてほど遠いのではないか? ということです。

仕事を選ぶのではなく「生き方」を選ぶ


お給料が少なくても、夫婦で力を合わせて、どうにか毎月30~40万円のお金があれば、暮らすことはできますが、人にこき使われてばかりでやってらんない……という感じで、毎日不機嫌そうに暮らしていたのでは、誰が考えても、夫婦生活は破たんしますよね。
だから、できれば、ご機嫌に仕事をしている男子と結婚したほうがいいということになります。
ご機嫌に仕事をしている人……家電量販店にだっています。ファミレスにだっています。どんな職業にだって、そういう人はいます。そういう人たちは、仕事を選んだのではなく、こういう生き方をしたいというのがまずあって、その結果、この職業に就いた……という思考回路であることが多いものです。

一般的には30歳くらい


分かりやすく言えば、夢にまで見た野球選手になったものの、その後の人生をどう生きていっていいのか分からず、つまずく人もいれば、野球選手という夢はかなわなかったけれど、楽しく暮らしている人もいる――つまり、夢はかなったほうがいいのか、かなわなかったほうが幸せなのか、という議論になりますが、そのちがいは「自分がどう生きてゆきたいのかが、自分で分かっており、そうなるように努力をした」というところでしょう。
どう生きたいか、というのが、なんとなく分かってきて、思ったように自分の人生をドライブできる年齢は、一般的には30歳くらい――つまり社会の成り立ちがなんとなく分かってきたころでしょう。
40歳になると転職は無理、と世間でよく言われるのは、40歳の求人がないからではなく、40歳くらいで生き方が個々人で固定されてくるので、40からの方向転換は極めて厳しいということでしょう。だから諸先輩方は、40歳までに生涯の仕事を決めなさいと言っているのでしょう。

30~40歳くらいの男子は、どう生きていくといいのか、わりと見えてきていることが多く、ゆえに仕事と自分の人生に折り合いをつけられている、だから、毎日(それなりに)ご機嫌に暮らすことができるので、(それなりに)結婚生活に向いている。
こういうことが言えるのではないかと思います。
もっとも、20代のうちに結婚して、夫婦ともに、ああでもないこうでもないと、不機嫌になりながらどうにか仕事と自分の生き方に折り合いをつけることができる……というカップルのほうが、個人的には好きですが、一般論として、生き方と仕事に折り合いがついていないと、恋愛どころではないので、30歳を過ぎて、それなりに落ち着いている男子と結婚したほうが、無難と言えば無難ではないかと思います。
自分の旦那が家電量販店の不機嫌な店員で、客に説教されているなんて、イヤですもんね。
(ひとみしょう)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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