新ナンパスタイル? 2人組で単独女性に声をかける男たちの心理

年末年始は飲み会・パーティーシーズンですね! つい先日、酔っ払って終電帰宅したときのことです。筆者の自宅最寄り駅は、都内でも三本の指に入る巨大ターミナル駅なのですが、その駅前で珍しい光景が視界に飛び込んできました。ナンパです。

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世にも奇妙なナンパシーンに遭遇


ナンパ自体は、決して珍しくないんです。これだけの繁華街ですから。ナンパをされていたのは、ロングヘアーにハイヒールの、20代前半と思しき女性でした。傍目から見ても、確実に「美人」と呼ばれるタイプに該当する女性です。顔面偏差値の高い女性がナンパされているのも、これまた決して珍しくはないんですけどね。

一方、ナンパを仕掛けた側は、スーツ姿の、20代後半と思しき男性2人組でした。そう、2人なんですよ! 1人じゃなくて2人! 2人の男が1人の女性をナンパって、いったい何を考えているのでしょうか?

合コンもナンパも「男女比」は揃えるものかと……


合コンで男女比を揃えるのと同じように、ナンパも男女比が揃ってこそ成立する行為だと、筆者は思っておりました。1人で歩いているときにナンパしてくるのは単独男性ですし、女友達と2人で飲んでいるときにナンパしてくるのは2人組男性でした。皆様もおそらく、筆者と同じ認識かと存じます。いやはや、本当に驚きました。これまでのナンパに対する価値観が180度変わった出来事です。

因みに、筆者が目撃した1対2のナンパ行為は、女性側が華麗にスルーするという形で失敗に終わりました。筆者が心の中で、「そりゃ、そうだろ!」とツッコミを入れたのは、言うまでもありません。

2人組で単独女性をナンパする男性側の心理とは?


仮にあの夜に目撃したナンパが成功していたなら、3人はどうなっていたのでしょうか? 女性は1人です。男性2人のうち、どちらか1人は確実に溢れます。「いまから呼べる女友達いる?」とリクエストしたとしても、時刻は終電過ぎ! 深夜にわざわざ出てくる可能性に賭けるのは無理があります。

そう考えると、まさかとは思いますが、3人で仲良く飲む気だったのでしょうか? 下心ゼロで、野郎2人で飲むのも味気ないという理由だけで、女性に声をかけただけ……だとしたら、現代男性の草食化・絶食化を裏付ける貴重なデータとなります。

草食化・絶食化といえば、「いまどきの若者は、ナンパすら1人でできないのか!」というのが筆者の本音です。「おひとりさま」や「ソロ充」などの言葉が流行っている一方で、単独行動できない若者も、確かに存在している証しなのでしょう。

2人組でナンパする男性側の本音は、想像するしかありません。肝心なのは、1人で歩いているとき、2人組男性からナンパされたらどうするかだと思います。「2人ですよね? 私は1人ですけど」と、ツッコミを入れるのが正解でしょう。「いまから呼べる女友達いる?」とリクエストされるのか、「3人で楽しく飲もうよ!」となるのか、そこから起きる化学変化を見極めたいものですね。

むろん、何かあったら男性2人の力にはかなわないですから、細心の注意は必要です。でも、こういった珍シーンって滅多にないですから、女子会トークのネタ集めだと思って、ちょっとだけ立ち止まってみるのも一興ですよ。
(菊池美佳子)

この記事を書いたライター

菊池美佳子
コラムニスト。1977年3月17日生まれ。岩手県盛岡市出身。21歳~29歳まで、舞台女優のかたわら、様々なナイトワークを体験。29歳で引退後、コラムニストとして活躍中。

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