別れ話や告白もLINEですませちゃう? アンケートから見えた男女の違い

一昔前、好きな人への告白や恋人への別れ話といえば、何日も頭を悩ませ、言葉を考え、一世一代の勇気を振り絞って告げるものだったような気がします。でもイマドキの男女は、LINEで済ませてしまう様子。それならそれで、恋人も作りやすくなるかもしれません。そこで恋愛とLINEとの関係を探ってみました。

目次

女性より男性のほうが歓迎ムード


ゼクシィ縁結びが提供する本音の恋愛コラム「ホンネスト」が行ったアンケートによると「LINEで告白することに賛成ですか? 反対ですか?」という質問に対して、女性は72.1%、男性は54.4%の人が反対と回答しています。
女性側の意見としては「LINEでは味気ない」「気持ちが伝わらない」、男性側の意見としては「仮にフラれてもダメージが少ない」「直接だと勇気がない」とのこと。女性と男性では、告白に対する受け止め方の重さが違うような気がしますね。女性は「真剣さが欲しい」、男性は「気楽にいきたい」という感じです。

別れを告げる場合も同じ


「LINEで別れを告げることに賛成ですか? 反対ですか?」という質問に対して、女性は74.1%、男性は57.9%が反対と回答。
女性側の意見としては「誠意がない」「面と向かって言ったほうがいい」とのこと。告白にしても別れ話にしても男性は約半数が、LINEでもOKという結果になりました。まさにイマドキを象徴するような結果に思えたのですがどうでしょう? 男性は女性が思うほど恋愛に重きを置いていないような……。女性もこのニーズに伴って、今後、LINEでの告白や別れ話を受け入れるようになるのでしょうか。

成功率は電話>対面>手紙・メール


告白の場合は、うまくいけばこれからは二人三脚で歩んでいくことになります。そのためにも真剣に自分の気持ちを伝えなければなりませんから、文字で伝えるよりも会うべきではないか、と思いますね。
広島大学が行った調査では、手紙やメールなど文字による告白の成功率は、56%程度との結果。対して、もっとも成功確率が高いのは、電話。電話での告白成功率は、64.7%。続いて、直接、面と向かって想いを告げる方法が60.2%でした。
手紙やメールの場合は長文も考えられますが、LINEとなれば短文となるでしょう。その告白でどこまで成功するのか、また相手に本当に伝わるのか心配です。面と向かって、せめて声で伝えることが成功の鍵みたいですね。

別れ話の場合はリスクも考えて


別れるときにも面と向かって別れ話をするのが、最後の誠意かもしれません。でも別れるというのは、告白と違い、すでにふたりの気持ちは白けたムード。または突然切り出せば、相手が逆上したり簡単に引き下がらない可能性もあります。昨今では、別れ話を切り出されたことが原因で、殺人事件も多発していますよね? こうなってくると誠意よりもリスクを考える必要が出てきます。

難しいのは、やはり相手とのLINEに対する考えかたなんですよね。「別れ話はきちんと会ってするべき」と思っている人にLINEで「さようなら」と送れば、火に油を注ぐ可能性もあります。「何としてでも、会ってもう一度話す」と執拗に会おうとしてくることも。ここでもまた面倒なトラブルが起こるかもしれません。これまで交際してきたふたりなのですから、自分の楽さよりも、相手の納得できる形で別れ話を告げる、というのが一番の誠意かもしれません。

男性に告白する際はLINEは有利


LINEでの告白に女性は抵抗感を示していますから、女性への告白は難易度がやや高め。でも男性に告白する場合、男性の2人にひとりは「LINEもアリ」と答えているのですから、告白する側は楽ですよね? それなら試してみる価値はあるかもしれません。LINEの場合は面と向かって言うよりも、ゆっくり文面を考えやすく、スタンプを効果的に使えば臨場感も増します。

ただ気をつけたいのは気軽に、「お断り」もされやすいということ。それがお手軽なLINEならではのイマドキ恋愛観なのです。「映画に行かない?」「ちょっと無理かな」「了解」というようなノリくらいに思っておくほうが告白もしやすいかもしれません。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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