気になる男子がついている嘘を見抜くには

頻繁に活用するかしないかはさておき、誰もが何かひとつのSNSには登録しているのではないでしょうか? そこに掲げられるプロフは、約80%の人がどこかに嘘を書いていたり、盛っているのだそうです。

そのため、「嘘を見抜くには……」なんていう記事もよく見かけます。しかし果たして本当に、これだけの情報だけから嘘を見抜けるものなのでしょうか? 恋

目次

嘘を見分ける方法とは


コミュニケーション科学を研究するウィスコンシン大学のカタリーナ・トマ教授とコーネル大学のジェフリー・ハンコック教授は、出会い系サイトに掲載された自己紹介文を研究し、嘘を見分ける方法を発見しました。

1.嘘が多くなればなるほど、「私は」という一人称を使う量が減る


本当の自分と嘘の自分の間に距離を取ろうとするから、嘘が多くなればなるほど、「私は」という一人称を使う量が減るのだそう。これは警察が取り調べの際にも、ひとつの判断ポイントとしている部分だったりします。「ウソをつく人は『心理的負担を減らしたい』と無意識に思っている場合が多く。「第三者」のような話し方をする人は、ウソをついている場合がほとんど」なのだとか。

2.複雑な嘘にならないよう、文章は短めになりがち


トマ教授は、「嘘つきは多くの負担を感じています。彼らは多くのことを考慮しなければいけません。覚えておくべきことを少なくするため、ウソをついているとプロフに書く量が少なくなるのです」と主張しています。なるほど。確かに嘘がうまい人というのは、全部に嘘をつくのではなく、肝心なポイントでしか嘘をつきません。あれこれ嘘で塗り固めると、自分でも混乱してしまうからです。

しかし、必ずしもこれらの法則が当てはまるわけではなさそうです。

そもそも「私は」という一人称を使う人というのは、自己顕示欲の強い人が多いという説もあります。そういった人は自己主張が強く、「私はこうなのだ」と言いたがります。また自己顕示欲の強い人は、総じて話を盛る傾向にあります。自信がないために自分を大きく見せようとするとか、注目を集めるためにいくつもの理論武装をします。そこに自然と嘘が仕組まれていくのです。なので一概に、「『私は』の回数が少ないから嘘つき、多いから正直だ」とは言いきれないということになります。

また、嘘が下手な人は、逆に文章が長くなる傾向もあります。「嘘つきは文章が短めになりがち」の部分でも書きましたが、これは嘘がうまい人の場合です。嘘が下手な人は、逆に不自然なほど長くなります。それは「人は人ゴミに隠せ」と同じで、嘘を長文の中に組み込んでしまえばごまかせると思うからです。特にFacebookなどでは、履歴書のように丁寧にプロフ書いている人がいます。もちろん正直に書いている人もたくさんいますが、中には経歴をもっともらしく見せるために、巧みに嘘と事実を盛り込んでいる可能性もあるわけです。「文章が長いから信じられる」とは言い切れません。

結局のところ、プロフだけでは何もわからない


これを言ってしまうと身もフタもないのですが、結局「プロフだけでは何もわからない」ということです。何度か交流してみて、初めて相手の矛盾に気がつくかもしれません。プロフでは嘘を書いていたけど、それは「嘘も方便」という、誰かに向けての優しさという可能性もあります。

一概に、「この人、嘘をついていそうだからやめた」と、振るい落とすのは簡単ですが、それを理由に「出逢いがない」と嘆いているならお門違い。こまめなメッセージのやり取りで相手の人柄を知ったり、実際に会ってみたときのフィーリング、空気感や肌感というものを自分で感じてみない限り、何も発展しません。それでなくても、「長い知人関係だった相手と交際してみたら、まるで別の顔があった」なんていうことは日常茶飯事なのです。

プロフだけで相手のすべてを知ろうなど、夢を見過ぎ。嘘のプロフにもいろいろ理由があるでしょうし、あなただってどこかに嘘を書いているはず。相手の重箱の隅をつつく時間があるなら、少しでも自分磨きや実際に会ってみる勇気を育てるべきです。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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