自撮り女子の性質と実態 "セルフィー大好き!"な深層心理は!?

Twitter、FacebookなどSNSでは普通にアップされるようになってきた自撮り。そんな自撮りを頻繁に投稿する女子たちはどんな性質の持ち主なのでしょう? 自撮りから恋愛に発展することはあるのでしょうか。

目次

2人にひとりが自撮り経験アリ


ファッションフリマアプリ「ZOZOフリマ」を運営するブラケットが、女性723名に対して「自撮り」に関するアンケートを行いました。
すると「自撮りをしたことがありますか?」という質問に、半数以上の女性が「ある」(53.7%)と回答。「自撮り写真をSNSに投稿したことがありますか?」という質問に「ある」と回答した割合は38%でした。

この場合は回数など含まれていないので、一度でもあれば「ある」という回答になります。そこで辞めてしまう人もいれば、だんだんとアップ回数が多くなって頻繁に投稿する人もいるでしょう。ここでは複数回自撮りをアップする女子の性質についてとり上げたいと思います。

イイネの数が頻度を上げる


最初は自分のプロフィール画像やLINEのアイコンなど、1回設定したらあまり変えないものに、自撮り画像を使用していたのではないでしょうか。ところがいろいろ撮っているうちに、びっくりするような奇跡の1枚が撮れたり、キレイに写るコツなども習得するのかもしれません。そこでたまたま撮れたいい感じの一枚を、ネットでアップしたら「イイネ」をたくさんもらえた! こんな経験があると、自撮りを頻繁に投稿したくなるのでしょう。誰でも「イイネ」と言われたら、うれしくなりますもんね。

見られる、褒められる=女子力アップ


顔の角度や光の射し具合、キレイに写るメイクテクニックを勉強しているうちに、本当にみるみる女子力はアップしていきます。義務ではなく本心から「もっとキレイに写したい!」という前向きな向上心が、努力につながる。何もせずに「自撮りばかりアップして何自慢?」とか「○○ちゃんは元がいいからいいよね」なんて拗ねているくらいなら、自撮り女子たちのほうがよっぽど腹が座っている気がします。「イイネ」がもらえない日や少ない日もあるのですから。それを次のバネにできる人たちなのでしょう。

さらに先ほどのブラケットのアンケートでは、自撮り経験が「ある」女性と「ない」女性で、1カ月にファッションに使う金額を比較すると、「ある女性」のほうが、およそ1.3倍ファッションにお金を使っているそうです。自撮りによって、美意識が高まるのかもしれませんね。

エスカレートすると危険


自撮りでキレイに写った自分に「イイネ」をされることが当たり前になってくると、まるで麻薬のように「イイネ」がほしくなるかもしれません。今までなら10の「イイネ」で幸せに感じていたものが、「10しかイイネされないなんて!」と、ストレスの元になる可能性があります。しかも誰がイイネをしてくれて、誰がしていないのか、チェックする人も出てくるでしょう。対人関係がこじれてしまうことも考えられます。

元々「もっと自分を知ってほしい」とか「どう? カワイイでしょ?」という自己顕示欲の強い人が、自撮りにハマっていくのだそう。それはかまってちゃんと同じですから、かまってくれなければ不機嫌になります。心が不安定になってしまうかもしれません。

男性には意外とウケません


頻繁に自撮りをアップする女性について、男性は意外とネガティブな印象を抱いているようです。「ナルシスト」「面倒くさそう」「かまってちゃん」「自信家で疲れそう」などなど。でもSNS上で写真があるかないかは、重要ですよね。プロフィール画像は自撮りだけど、それ以外は滅多に投稿しないのが好かれやすいコツかも。

ただ、時折感じるのは自撮りの頻繁なアップは、男性へ向けてのアピールなのかな、という部分。自撮り女子たちの目論見は、実はリア充であることを誰かにアピールしたいとか、同性もたくさん見ている中でのマウンティングではないかな、と思うのです。「あの女にだけは負けたくない」みたいな。かまってちゃんでもナルシストなわけでもなく、ただただ女子たちの中で上位にランクインしたいだけかもしれません。

心理学者のジョイス・ベネンソン博士は「同性間の競争は、異性を獲得するための<自己宣伝>と<相手の卑下>の2種類に分類できる、と言っています。「自己宣伝」と「相手の卑下」、なかなかドロドロしたものを感じますね。自撮りの頻繁なアップは、こうした壮絶な戦いを、SNS上で見せあっているのかもしれません。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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