彼氏ができない女子が意識すべき出会いの見つけ方

いい出逢いがないとか交際が長続きしない、理想の相手と出逢えないと思っている人。それがもしも単なるあなたの見落としだったとしたらどうでしょうか?
実は目の前に出会いがあるのに気づいていないだけ、見えていないだけだとしたら……。その見落としはRASとスコトーマという、脳の働きによるものかもしれません。自分次第で変えることができる脳の不思議なメカニズムを知って、素敵な恋を手に入れましょう。

目次

RAS(ラス)を知るにはスコトーマから


スコトーマとは、心理的盲点のこと。そこにあるのに、何らかの情報が作用して見えなくさせる状態のことを言います。そしてそのスコトーマを起こすきっかけになるのが、RASなのです。RASはいわば脳のフィルターのようなもので、情報を取捨選択する係。
たとえば、美味しいラーメンの話をしていて、「ラーメンが食べたい!」と思いますよね。するとラーメン屋さんの看板がやたら目についたり、ラーメンの写真ばかり目に入るはず。居酒屋などにぎやかな場所で飲んでいるときでも、どこかのテーブルでラーメンの話をしていたら、その会話が急に耳に飛び込んでくる……こんな現象を体験したことはありませんか? これは、RASがラーメンの情報を収集しているからです。

そこでふと、「そういえば、うどん屋さんって少ないな」と思っていたら、これがスコトーマ。実はうどん屋さんだって、ラーメン屋さんの看板が目に飛び込んでいる間にも、たくさん目にしているはずです。でもRASがその情報を排除しているために、見ていたけれど見ていないような気になってしまうんですね。

「誰でもいい」と言いながら、無意識に選んでいる


口では「出逢いが少ない」と言っていますが、実はたくさんの出逢いが訪れています。ただあなたの中のRASが、情報を遮断しているんですね。
たとえば「誰でもいい」と言いながら、実は元カレに似たタイプを求めているとか、「収入が高い人がいい」と条件があるのでしょう。脳はあなたの本音に忠実に働きますから、元カレに似たタイプや収入が高い人と出会わない限り、結果、「出会いが少ない」という判断に陥るのです。

さらに恋愛を下降させる心と脳のサイクル


「どうして私の周りにはダメな男しかいないのかしら」と思っている場合。本来なら、いい男を探そうとくまなく周りを見渡したらいいのに、なぜかそれができません。それはあなたの中に、「私はダメな男しか引き寄せない女」という、気持ちがあるからです。
この気持ちがあると脳はやはりそれを忠実に実行しようと思って、ダメな男ばかりを探そうとします。そうなれば自然に目はダメな男ばかりを追いかけて、「あいつもダメ、こいつもダメ、ほらやっぱり私の周りはダメ男ばかり」という結果に。
恋愛ができない理由を正当化するために、RASはダメ男という情報ばかりを集めようとしてしまうのです。あなたの中の本音は、素敵な出会いを望むより恋愛ができない正当化が優先されているということ。これでは、いつまでたっても出会いはやってきません。

RASが取捨選択する情報を変える


たとえば素敵な洋服を買ったら、その服に合うバッグを欲しくなりませんか? すると街行く人の素敵なバッグが目に留まるようになり、雑誌でもバッグ特集のページを開き始めます。だんだんと「この服にはこんなバッグがいいな」と具体的にイメージしたり、さらに「色は、素材は、大きさは」と詳細まで頭に描くようになるでしょう。そしてますます描いたバッグを手に入れたい気持ちになり、その情報を無意識に集めているはずです。
この時点でRASは服に似合わないバッグの情報は排除していますから、あなたのまったく興味のないバッグは目に入らなくなります。このイメージする力が、RASに指示を与えているので、なるべく具体的にこと細かくイメージすることが大事です。

とにかく悪い思い込みやこうでなくちゃダメ、過去の恋のトラウマに少しでもこだわっていると、そちらのほうへ向かおうとRASが情報を集めてしまいます(負の力って思った以上に大きいのです)。それに負けないくらい、望むものを頭に強く描きましょう。そのためには毎日素敵な恋愛シーンを頭に浮かべる、朝「今日は素敵な人と出会いますように」などと必ず書き留めるなどしてください。

そしてバッグと同じように、「私にお似合いの素敵な恋人がほしい」と思い、一緒に歩く姿を想像しましょう。今までダメな男ばかりだと思っていた周囲を見て、「こんな素敵なところがあるんだ」「あれ、意外と優しくて、この人好きかも」と、変わっていくはずですよ。
不思議ですよね? 周りは誰も変わっていないんです。あなたの見る目や意識が変わっただけ。すぐに素敵な恋愛がみつかりますよ。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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