恋に悩んだときに“有益なアドバイス”をくれる人は

「最近どう? うまくいってる?」なんて友達に聞かれ、話の流れで恋愛相談をしてみたところ、こちらは深刻なのに笑い飛ばされたり、的を得ないアドバイスをされたり、必要以上の非難をされたりして、「話さなければよかったかな……」なんて後悔することもありますよね。もちろん、相談をしているのは自分の都合ですし、何を言われても仕方ないという側面はありますが、できれば役に立つ助言が欲しい、という人がほとんどでしょう。有益なアドバイスがほしいときは、どんな相手に相談するといいのでしょうか。

目次

「現役な女友達」「同じテーマで悩んだことがある経験者」に勝るアドバイザーはなし!


女友達の場合、おすすめは「恋に現役な人」や「自分と近しい状況にある人」です。仕事でもなんでもそうですが、その世界から遠ざかってしまうと、どうしてもその世界への興味関心は薄れていく。男女関係には普遍的な傾向もあるものですが、相手の目下の興味が恋愛以外に向いていると、なかなか身のある相談とはなりにくいでしょう。

たとえば、相手が既婚女性で、「子どものこと」「旦那への不満」「義実家との付き合い」などで頭がいっぱいの場合、恋愛相談をしても「昔のことすぎて分かんないなあ」「私にもそんなこともあったわ、懐かしい〜」なんて反応が返ってきがちですよね。どちらが偉い、ということでは全くないのですが、お互いの立場の違いが浮き立つばかりで、恋で真剣に悩んでいる自分が恥ずかしくなったり、よけいに悲しくなったりもしてしまうかもしれません。

それでも、恋や結婚がうまくいっている人に話を聞きたい、という人もいるでしょうが、相手がそれほど難なく成就している場合、「アドバイスしようにもできない」ということも起こります。恋に現役ではない人に相談するにしても、できるだけ「過去にそのテーマで悩んだ経験がある人」のほうが、いいアドバイスをくれる確率は高いでしょう。

女性は、とにかく自分の話を聞いてほしい生き物。「恋に現役で、近しい状況にある友達」であれば、お互いの状況を普通に話しているだけで参考になる部分が多々あり、お互いにストレスも少ないかと思います。「ただ話を聞いてほしい」ならば親しい友達にお願いするのが一番だと思いますが、有益なアドバイスを得たいならば、恋に現役の人か経験者に頼ったほうが満足度は高いのではないでしょうか。

男友達への相談は、「彼と知り合いかどうか」「好意のありなし」に注意!?


続いて、「男性心理を知りたいから」と男友達に相談する場合。このときに気をつけたいのは、「恋愛対象者と知り合いかどうか」「好意のありなし」の2点です。

「彼のことを直接知っている男友達に話を聞きたい!」と思う方は多いでしょうが、案外と危ない橋を渡ることにもなりやすいです。人は悩みを聞くと、大抵その対象人物が気になり始め、知らず“余計なお節介”をしてくれてしまうことも少なくありません。相談したことが相手にバレたときにも、「そこまで真剣に思ってくれていたんだ」とプラスに受け取ってくれる男性もいるでしょうが、「友達を通じて動向を探るなんて、姑息だな」と心象を悪くする男性もいるでしょう。相談した後で、「彼に変に伝わったらどうしよう……」なんて不安にもなるくらいなら、彼を直接知らない人に相談したほうが、結果的には気が楽だと思います。

そしてもう1点、「好意のありなし」も考慮ポイントです。男友達に対して「別の男性の話」をしてしまうと、ちょっぴり好意があったのに「俺は完全に脈なしだな」と諦めてしまう……なんてことも起こりがちです。この展開を避けたいときには、相談相手に選ばないほうがベターでしょう。

とはいえ、相談しているうちにこちらが相手のことを好きになってしまう、なんてケースも結構ありますよね。以前の記事「◯◯にグッとくるから!? 『相談相手』を好きになってしまう理由(ページ下部関連リンク参照)」でもご紹介しましたが、元々悪くないなと思っている男友達に相談していると、好きになってしまう可能性もあるので、その展開もアリだと思う男友達にあえて相談してみるのも悪くないのかも……!? 無意識にそうしている女性もいるかもしれませんね(笑)。

ちなみに男性は、よっぽど恋愛の機微に長けている人でない限り、「そのまま相手に言ってみりゃいいじゃん」「好きなら、告白すればいいじゃん」といった“ド直球”のアドバイスしか返ってこないことも多いので(笑)、「勇気を出したい、背中を押してほしい」というときに、力を貸してもらうといいかもしれません。

なお、深刻な悩みの場合は、事前に「相談したいことがあって」と伝えておいたほうが、相手にとっても親切かと思います。役に立つアドバイスを得たいときは、皆さんもこんな観点から相談相手を探してみてはいかがでしょうか。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

関連記事