彼からドン引きされたあとこそ愛が深まる法則

大好きな彼にドン引きされたくないとお考えの女子が多いことと思います。
今夜はお泊りデートだけど、わたしは1週間以上洗濯をしていないから、もうめちゃめちゃ大きなベージュのパンツしかない……これを穿いてデートに行くと彼はきっとドン引きするに違いない……いざ「そのとき」になったら、トイレでパンツを脱いでノーパンで登場しようかしら……でもノーパンというのも、彼に変態に思われそう……ああどうしよう、彼にドン引きされる……というように。
でも、そんな心配などご無用です。
もっと彼にドン引きされたほうがいいです。

目次

男も男だ


めちゃめちゃ大きなベージュのパンツを穿いて行くと彼はきっとドン引きするでしょう。
黙って見なかったことにする男子だっているでしょう。
え? こんな下着をつける女子だったの? おれ、早めに別れないと……と思う男子だっているでしょう。
だから男も男だと言えます。
「今日はどうしたの? いつもはかわいいTバックのパンツを穿いているのに、今日に限ってでかいパンツなの?」と、ふつうに聞くことが、カップルにおけるマナーでしょう。
だってカップルって、ほぼなんでも言い合える仲だからカップルであって、言い合えない仲の男女って、遠い友だち? ただのセフレ? なんなのでしょうか?

ドン引きのあとに生まれるもの


相手の意外な一面を見たとき、ひとはドン引きします。
そこに会話が生まれます。
会話がないと、絶対に男女は仲良くなれません。
無言で目と目で通じ合う的なことだって会話です。
だから、彼のことをどんどんドン引きさせることができる女性とは、非常にコミュニケーション能力に長けている女性だと言えます。

恋愛が下手な女子の特長


取材を通して感じる「恋愛が下手な女子の特長」とは、相手にドン引かれることを恐れるあまり、じぶんでいろんなことを規定してしまっている女子です。
女子の下着が大きくて、しかもベージュであれば、男子はドン引きする「はずだ」とか、男子はかわいらしい会話をする女子のことが好きな「はず」だから、本当はおっさんくさいわたしの内面は押し殺して、彼に会話を合わせる「べき」だとか、そういうふうにすべてを勝手に決めつけている女子は、たいてい恋愛が下手。

100%フィットする男子


ただ、「勝手に決めつけて」たところで、その決めつけに100%フィットする男子と巡り会えることもあるので、決めつけがかならずしも良くないとは言い切れないものです。
わたしはこう生きるべき……わたしの彼氏はこういう彼氏であるべき……こんな針の穴より小さなストライクゾーンを持っている女子であっても、いつかはその「決めつけ」にかなった男子と出会えるものです。

でも、なんでもかんでも決めつけないで、相手にドン引きされようとなにをされようと、もっと自由に気の向くままに暮らしたほうが、人生が楽しいでしょう。
楽しそうにしているひとの周りには、たいがい、たくさんのひとが楽しそうに寄ってきます。つまりモテます。

ドン引きされるであろう行為を積極的にやってみると、彼との愛が深まります。
彼がいないひとは、ドン引きされるようなことを敢えてやってみると、モテ始めます。
ドン引きして「ハイ! おしまい!」という男子は、そもそもご縁のない男子だと思っておくといいでしょう。
「なんで今日に限ってでっかいベージュのパンツなん?」彼女の恥じらいを察しつつ、こういうことをふつうに聞くことができる男子が「気の利くいい男子」なのだから。
(ひとみしょう)

この記事を書いたライター

ひとみしょう
作家/コラムニスト/作詞家。キルケゴール哲学をベースに、なんとなく淋しい人に向けた希望論&恋愛論『自分を愛する方法』を上梓。全国の書店等で発売中。『ひとみしょうのお悩み解決』『ひとみしょうの男って実は』(Grapps)など連載多数。日本自殺予防学会会員。キルケゴール協会会員。

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