女子はイケボに弱い? 女たちが男性の”渋い声”にやられてしまうわけ

ショーンKこと川上伸一郎氏の経歴詐称事件が女性たちのあいだで波紋を呼んでいる。

「最初からうさんくさいと思った」という“やっぱり派”や、「ショック! あの人のコメントにいつも納得してたのに」という“裏切られた派”まで、さまざまな意見はあるが、彼に対して多くの女性が共通して持っているのはこんな思いではないだろうか?

「でもあの人、声はすごく恰好良かったよね~」

……そう、女性は「イケボ」にひどく弱い。“イケメンボイス”の男性俳優や声優に熱烈なファンが付くのは女たちがどれだけ“男の声”に惹かれるのかの証でもある。

今日は「私がイケボ男性に惹かれたワケとその顛末」についてお知らせする。果たして“イケメンボイス”を愛した女たちはどうなるのか……。そこを探ってみよう。

目次

1.元カレと同じセリフでも許せちゃう?


「女グセの悪い元カレとひどい別れ方をした直後、飲み屋で知り合ったA。顔はフツーだけど、超シブくて低音ボイスの持ち主! 彼の第一声は『ポテサラ……好きなんですか?』っていう色気も素っ気もないセリフだったけど、それにすら痺れてしまって(笑)、その日のうちに男女の仲に……。でもそう感じてしまうのはどうやら私だけじゃないみたいで、ある日Aの浮気が発覚! 激怒する私に『俺にはオマエしかいない』『本当に愛してるのはオマエだけだから……』と魅惑のボイスで謝ってきた。それがすごい心地よく聞こえてとりあえず和解したけど、あとで気づいたのは『あれ? 元カレと同じ謝り方してる?』ってこと。同じセリフを使ってるのにおかしいでしょ? 元カレは甲高い声の持ち主だったから、許せなかったのかもね(笑)」(30代・サービス)

……「イケボは得!」の代表例はコチラ。同じ「ごめんな」というセリフでも、失礼ながら細い声の男性より、低く響くバリトンボイスの方が深みがあり誠意がこもって聞こえる……なんてことはないだろうか。
(※バリトンとは中低域の渋い声、力強い声のこと。俳優の藤岡弘氏はバリトンボイスで有名である)

イケボだろうが普通の声の持ち主だろうが両者の気持ちや男の本音などが変わらなかったりしても、それに“つい騙されてしまう”のが女の性というもの。
格好いい声の男性にうっかり言いくるめられないよう気をつけよう。

2.よりゾクゾクしちゃう?


「あまり大きな声じゃ言えないんだけど……。男性の声の良し悪しで大きく影響するのは、やっぱり情事の時だと思う(笑)。『いまの良かった?』『これが好きなの?』っていうあの時の何気ないひとことでも、シブい声で耳元で囁かれるとよりゾクゾクしちゃう~~~(笑)。逆にマヌケな声で『いまのどうだった~ぁ?』なんて聞かれると悪いけどテンションが激下がり。声なんて生まれつきでどうしようもないことなんだけど、これは偽らざる女のホンネだと思う」(30代・通信)

……愛し合っている最中に「いちいち話かけないで~」「もうちょっと黙ってくれないかなあ」と女が思う男性と、「もっと喋って欲しい」「愛の言葉をたくさん囁いて」と感じる男性……その差はやはり声にあったのだ。残念ながら声質は自分で選べないのは誰もが知っている通りだ。けれど男たちが美しい女やしなやかな体を持った女に興奮したり惹かれるように、女も“イケてるボイス”の男性にはより性的興奮を感じたりもする。それは不公平ながら恋愛における惚れた腫れたの真実でもあるのだ。

3.どうしても声が受け付けなくて……


「婚活パーティで知り合った男性のBは本当に真面目でいい人だった。背は低くて小柄だけど優しくて、私だけでなく周囲に対する気遣いもあって……。『このひとと結婚したら安心して平和に暮らせるだろうな~』と思えた。でも問題は彼の声……。まるで女性のような高い声の持ち主。いっしょに会話してると低い声の私のほうが男性に思われて、すれ違う人に振り返られるくらいだった……。『申し訳ないんですけど……』って結婚を前提とした交際することはお断りした。彼には『え? なんで? 僕のどこがイケないの? なんか悪いことした?』と聞かれたけどホントの理由は絶対言えない……」(30代・メーカー)

“女は声で男性を選ぶこともある”という代表的な事例がコチラ。この場合、理性では「彼はいい人」「温かい家庭を築ける夫向きな人」とは理解していても、本能が「この声はどうも気に入らない」「やっぱりムリ……」と拒絶してしまうのだ。たとえこの彼女が理性を優先して結婚したとしてもひとたび何か揉め事にでもなれば「私は我慢して結婚したのに……」とより一層の不満を抱くことになったかもしれない。

女がイケボに惹かれるのは本能、けれど男は声じゃない!


男性は一般的に男性ホルモンであるテストステロンが多ければ多いほど低い声になるため、女は本能的に声の低い男性、つまり男性ホルモンが多い男性に自然と惹かれる……という説がある。女達が“イケボ”を好むのは本能がなせる業と言えるのかもしれない。

しかしその“女の本能のまま”で、男性を“声で”判断するのはとても危険だ。

男性ホルモンが多い男性は性欲が旺盛で生殖能力が高い。テストステロン値が高い男性ほど浮気を繰り返すとも言われている。
また番長気質で競争心や独占欲が強くテストステロン値が低い男性よりも暴力を振るう率も高いとも言われている。

声は雄々しく感じてもあなただけを愛してくれるとは限らない。
付き合ったあとで彼の化けの皮が剥がれて「こんなはずじゃなかった……」となっても遅いのだ。
「好きだ」「愛してる」の言葉さえも低音ボイスであるがために何倍も水増しされて聞こえるだけで、それは彼の本心でなく偽りの言葉かもしれない……。

イケボは女性を狂わせる麻薬のようなもの。どうか「彼の美声」に惑わされず、信用できる男性かどうかをしっかり見極めて欲しい。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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