なんでそんなこといちいち話すの? 聞きたくもないのに語ってくる男の元カノ話への対処法

「あ、この店確か前の彼女と来たことある……。へ~、全然変わってないや」

――男というものは女がべつに聞きたくもないと思ってる“昔話”や“デリカシーのない余計なひとこと”をつい口走ってしまうものだ。
聞かされたこっちとしては、表では平静さを装おうとしながらも心の中はざわついてしまい、そのことが頭から離れずデートに集中できなかった……なんて経験のある女子もいることだろう。

今回は「好きな男性から元カノの話を聞かされたときの対処法」についてお教えする。彼の“不注意発言”を気にするよりあなたのオトナな対応で彼をうまく操作していただきたい。

目次

さらりと交わす、軽く受け流す


「彼から元カノの話を聞かされたとき、いちばんやってはいけないのが“嫉妬する”こと! 前に私が『あれ? そんな服持ってたんだ~』と聞いたら彼氏がすっごい得意げに『あぁ、このジャケット? 元カノが誕生日プレゼントに買ってくれたんだ~』と言ってきた。つい『何よっ!』ってキレちゃった私に『なに~? それ嫉妬~?』とかニヤニヤされて、余計腹が立ち悔しい思いをした。男性は“昔は俺だってモテたんだぜ”的な武勇伝をわざわざ語りたがることが多い。そして相手が望むような反応をするとかえって調子に乗るから、ヤキモチを表に出さないことが一番なんだと悟りました。『あ、そ』『へ~、そうなんだ~』と受け流す。そうすれば男性もそれ以上話す気がなくなりますよ~」(20代・証券)

――男性は図に乗りやすい一面がある。男性たちは心のどこかで「俺って実はモテる」と思いたがるし、「女性関係がないのは恥ずかしい」と思っているからだ。
女慣れしていない、経験が浅はかだからこそ“大したことのない恋愛エピソード”でさえ大げさに吹聴することも……。
女側としてはそんな「真偽不明のホラ話」に心乱されることはない。ここはあえて余裕を見せつけて「楽しかったんだろうね~」くらい言い返せるスキルを身につけよう。

感情的にならず少し間を置いてから冷静に話す


「彼から元カノとはけっこうヒドイ別れ方をした……とは聞いていた。元カノは喜怒哀楽が激しくて、夜中に号泣しながら『今すぐ会いに来て!!』なんて電話してくるような人だったらしい……。そんな彼のグチを前はよく聞いてあげてたんだけど、そのうち『でも俺ってそれだけ相手から必要とされてたし、頼られてたってことなんだよなあ~』『俺も悪いとこあったかもな~』とか、“え? それ、私に言う??”ってコトが増えてきた……。しばらくもんもんとしていたけど、このままじゃ不信感が募ると思い、ある日『それって、元カノとよりを戻したいみたいに聞こえる。そんな話を今の彼女である私にするのは失礼な話だと思わない? あなたがもし私から“元カレにどんだけ愛されてたか”なんてことを聞かされたらあなたはどう思う?』って話したら、『ごめん……』って、それからは一切口にしなくなった……。冷静にビシっと話したのが良かったのかな~」(30代・フードサービス)

――この彼はただ、彼女を相手に「過去の恋愛反省会」を繰り広げていただけだったのかもしれない。今カノにとってはとても迷惑な話であるが、彼に悪意はなく“単なる述懐”だったのだろう。そんな相手にいきなり罵声を浴びせるのは逆効果でしかない。感情に流されずその場は黙って過ごし、後日冷静に、そしてりんとした態度で「私はそんなこと聞かされて悲しかった……」と告げるべきなのだ。

むしろ詳しく聞く!!


「彼とサッカー観戦に訪れたときのこと。『なんかこないだまで元カノと来た場所に今はおまえと来てるなんて……なんか不思議だよな~(笑)』っていう彼の失礼な呟きに『本当だよね~。ねぇねぇ、この前はカノジョと何食べたの!? 元カノってどんな食べ物が好きだったの?』だとか『……で、こういう時元カノはどういう反応したの?』って質問しまくってたら、彼のほうがタジタジになっちゃって……。しばらくしてから『ごめん……もう聞かないでくれ』って謝られた。私はただ彼と彼女がどんなふうに過ごしてたのか好奇心で知りたかっただけなんだけど(笑)ま、結果オーライってことで」(20代・マスコミ)

――過去に恋愛でヒドイ目にあったことのある男性は、たまにこんな風に昔の女性の話をわざと持ち出して“今カノをテストする”“ちょっとわなにかけてみる”場合がある。大抵の場合、嫉妬深く束縛の強いカノジョに悩まされたことのある男性がこんな手法を取るものだ。
この彼女はそんな策略にのらず明るく堂々と彼に質問攻めしたのである。今カノの“無邪気さ”や“ノリ”に彼はいい意味で降参したというわけだ。
元カノの話を引き合いに出された場合の正しい対処法は“無邪気を装いながらツッコミを入れること”……これで大抵の男性は降伏するだろう。

男性があなたに“元カノの話”や“過去の恋バナ”をする裏に隠されている心理とは?


男性は「女から好かれている」と思いたい生き物である。彼の何気ない“元カノの披露話”は、彼にとっては何気ないことでなく“大事なネタ”であり“自慢”なのである。
これを引き合いに出すのは今カノであるあなたに“カッコイイ俺”を見せたいがため!! つまり今の恋人であるあなたに「もっと愛されたいがためのちょっとした小細工」でしかないことがほとんどなのだ。

もちろん、そこに悪意が含まれている場合は見逃してはならないが、男の語る元カノエピソードは「構って」というサインであり、「俺だってモテたんだぜ」「俺ってすごいんだぜ」の言葉の代わりでしかないことが多い。

そんな彼に決して本気で怒ってはならない。
構って欲しい彼をあなたの包容力で受け止めて上げて欲しい。

「あぁ、そうなんだ……楽しかったんだね」「へ~、いい思い出なんだね~」と笑顔で応えてあげれば、彼らは戦意をなくしあなたに参りましたと平伏するのである。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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